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  • 1人~4人
  • 15分~480分
  • 8歳~
  • 2020年~

ミクロマクロ:クライムシティすあまさんのレビュー

477名
1名
0
4年弱前

★8(個人的10段階評価)


ウォーリーを探せ! 足取りも追え

しまいには事件の真相を暴け!


「ウォーリーを探せ」の一言でルール説明の八割ぐらいは終わるゲームです(笑)。

ただし当然本作独自の付加要素はあり、それが本作を単純な絵探しゲームと差別化しており、またこのスパイスが想像以上によく出来ております。


基本的には前述したように「絵探し」です。出題は一つの事件につき、10枚前後のカードで指定されます。


カードには基本文章形式で「○○が、街の南側、店の前で倒れている場面を探せ」みたいに書かれており、これを巨大なモノクロのイラストの中から探して行きます。最初の方は「街の南側」みたいなエリア指定が大概書かれているため、無策で探し回るようなこともなく、割とすんなり見つけられるはずです。


そしてここから先が本作の独自ポイントで、ここからの出題では基本「流れ」を追っていくカタチになっております。

実はこのイラスト、一枚絵ですが、同じ人物が時間差で写っており、さながら「タイムラプス写真」のように、行動の前後の流れも読めるようになっております。


例えば歩いている人物を見かけたら、その進行方向を確認すると、その人物がどこかの店に入って行くところが見られたり。

逆に進行方向と反対側を確認すると、その人物が家から出てくるシーンが見られたり。


このような状況の中で、カードには「この人物はどこに住んでいる?」等出題が書かれているため、基本的には「経路を追う」カタチで、次の答え、次の答えを探していきます。


そうこうしているうちに、最後には事件の真相なり結末なりが描かれて、一つの事件が終了。


この一連のカードセットが、16組ほど入っております。16の事件捜査が遊べるわけですね。

ただしこれらの事件には全く無関係の市民が、変なところで変なトラブルに巻き込まれているような小ネタが大量に仕込まれた絵になっているため、ただ眺めているだけでも楽しいです。


やってみた感想としては「概要聞いて想像していたよりずっと楽しい」というのが素直なところです。


実際最初ルールを聞いた時はそれこそ「絵探し」だと思いましたし、またウェブ体験版を遊んだ時も「んー、なんか流れを追う理屈がイマイチ……」と感じておりました。なので発売後しばらく購入は控えていたのですが、周囲から評判の声を聞いたのもあって、試しにと購入。


実際家族と遊んでみると、一人でウェブ版を遊んだ時より遙かに「楽しい」時間を過ごすことが出来ました。


絵の大きさも相まって、やはり基本「わいわい」と遊んでナンボのものなのかもしれません。当然ゲームの性質的には一人でも全然遊べるのですが。

人と一緒にやって、


「あ、ほらここだ、ここ! なんか大変なことになってる!」

「おおー、ガッツリ狙われてんなぁ(笑)」


と事件の流れを笑いながら確認していくのが楽しいゲームかと。クライムシティというだけあって米花町も真っ青の犯罪率を誇る都市ですが、絵柄がポップなので妙に可愛らしさというかマヌケ感が醸し出されており、テーマの割には「楽しい」印象が強い作品です。


基本構造としてはレガシータイプや、謎解き系に近いです。一度遊んだら、同じテンションでは楽しめない。紙をやぶったりはしないので、他の人が遊ぶことは出来ますが。

16の事件が入っており、一つの事件はスムーズに行けば10分とかで終わるレベルです。なのでそこまでボリュームはないですね。

ただし脱出ゲームなどに参加することを考えれば、割高感はないです。実際私的にはこの手のアトラクション的遊びの中では屈指の楽しさを誇るゲームでした。


短編映画や、インディーズゲームとかに通じる「最後まで丁度良い時間で終わり、楽しかったねといい思い出になるほど良いコンパクトさ」を誇るゲームですね。オススメです。


不満点としては、基本的に普通に遊ぶ分には結構難易度が低く、最大難易度の事件でもそんなに深い思考を必要とするものではないので、ちょっとすんなり進みすぎるかなと。

こういう協力ゲームでは、最終的にはちょっと理不尽なぐらいの、無理かと思えるような目標があった方が楽しいんじゃないかと考えるタイプなので、もう一段階難しい事件が何個かあったら嬉しかったかなと。


続編が出たらまた絶対買おうと思う程には、気に入った作品です!

ボードゲームとしてどうかみたな話になるとそこは弱いので、点数こそ8点にしておりますが。

絵探しとしては満点。


半年に一回とかのペースで、それこそ本のように継続的にシリーズを出してくれたら嬉しいなぁ

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すあま
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