世界の七不思議：デュエルHideさんのレビュー

「世界の七不思議」を２人用にアレンジしたボードゲームです。

２人用なので手持ちのカードを対戦相手とドラフトすることはありませんが、かわりに世代カード（Ⅰ～Ⅲ世代あります）２０枚が、場に裏表交互に各世代で指定された形で配置され、それらのカードをそれぞれのプレイヤーが交互に選びアクションをすることでゲームは進んでいきます。アクションも建物の建造、捨て札にしてコインを獲得、七不思議の建造の３つしかないため、簡単にプレイできます。

また、多人数版と同じように七不思議を建設しますが、まずプレイヤーがゲーム開始時に４枚ずつの「七不思議カード」を選びます。そして、これらのカードに指示されている資源を支払い、「世代カード」を「七不思議カード」 の下に差し込むことで建設します。ただし、場には８枚の「七不思議カード」 がありますが、七不思議ですので建設できるのは早いもの順で７つまでです。また、「七不思議カード」 は１２枚あるので、毎回建設できる「七不思議」は変わります。

さて、このゲームに勝利するためには、以下の３つのうちのどれかの条件をみたすことが必要です。

①軍事的優位

②科学的優位

③市民勝利

このうち①と②は、条件を達成した時点で、ゲームは即座に終了します。それに対して③は、第Ⅲ世代までプレイして、軍事的優位や科学的優位が発生しなかった場合の判定で、勝利ポイントが多いプレイヤーが勝利します。 

この中で一番多い勝利判定は③の市民勝利、次に①の軍事的優位、最後に③の科学的優位になるかと思います。特に科学的優位は６種類の科学シンボルを集めることが必要で、そのためには初期配置で「進歩トークン」の中に科学シンボルが描かれたものが配置されていないと難しいと思われます。

比較的短い時間でプレイができ、ルールも簡単なので子供とプレイするのにもよいと思います。ただ、世代カードが小さいのは、私自身はちょっとプレイしにくいかなと思っています。