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  • 2人~4人
  • 90分前後
  • 2003年~
267名
3名
0
4年以上前

第二次大戦末期のドイツの古城で、各国軍がゾンビ軍団と激闘を繰り広げる比較的軽量級のボードゲーム。

今は惜しくも無くなってしまいましたが、2003年に発行された雑誌『RPGamer』の第3号に付録として掲載されたオリジナルのボードゲームです。
久しぶりに押入れから発掘されたので、当時大好きだった思いから紹介したいと思います。

設定はこんな感じです。
1945年末期のドイツの古城。天才科学者のリューデマン博士は極秘研究組織の『オンブラーレ機関』をつくり、ゾンビ兵士の実用化実験をしていた!それを察知した各国(イギリス、アメリカ、ドイツ、そしてどこから現れたのか日本、笑)の特殊部隊はその秘密を奪取すべく、城へ向かって作戦行動を開始した!

…とまあ、こんな感じで、まさにF・ポール・ウィルソンの『ザ・キープ』と、有名ゲーム/映画の『バイオハザード』を足したようなイメージでなかなか楽しい。

ゲームは前半と後半の2パートに分かれていて、プレイスタイルが変わるという珍しいスタイルです。

●前半パート 競争で城へ突入せよ!

各国の部隊は、森を抜けて、ソ連軍部隊がここを目指して迫りくる前に城に突入する事を目指します。

森の各地にはイベントコマが散らばっていて、武器やアイテムが手に入るのですが、運が悪いとゾンビ軍団と遭遇してしまい、シンプルながら盛り上がるダイス戦闘を行います♪

先を争って城への突入を目指すので(アイテムが多くもらえるため)、お互いに妨害のための戦闘行為もできます。
キャーキャー言いながら、互いに足の引っ張り合いを楽しみましょう。

中でも特筆なのは、博士の娘「エヴァンゼリン」ちゃんに遭遇できたりもします。(後半パートでかなり重要!)

これがけっこうレースになっていて、かなり楽しいです♪

●後半パート 協力してリューデマン博士を発見せよ!

前半パートでビリだったプレイヤーは、全滅したことになり、何と今度は城のゾンビ軍団役となり、各プレイヤーと戦います!
各プレイヤーは今度は協力して(協力しないと生き残れない)、通路や部屋を捜索し、リューデマン博士を発見することを目指します。

ここでも様々なゾンビ軍団が行く手に立ちふさがるので、弾切れの恐怖におびえながら、手分けして城を内部を捜索することになります。

リューデマン博士を発見すると、ランダムに判定して、無事改心して同行脱出したり(このときエヴァンゼリンちゃんがいると判定が有利になるわけですね)、何と最強のモンスターに変身したりするわけです。(なぜかルールブックには超人ハルクだと書いてある!笑。ハルクはゾンビじゃないよ!)

そして最後には城の「自爆装置」が作動して、タイムリミットまでに城から脱出しなければなりません。
お約束ですね、笑。

後半が協力プレイではありますが、生き残っている兵士の数や、その功績によってひとりの勝利者が決まる仕掛けです。


雰囲気や設定もなかなかいいし、迫りくるゾンビとのダイス戦闘もシンプルながらけっこう盛り上がるし、個人的にはかなりのお気に入り。
大切に使おう。

雑誌付録のため、流通が現在途切れているのが難点なので、コンポーネントをグレードアップして再販してくれると嬉しいです。(ただしあんまり高価にして欲しくはないですが…)

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