ファクトリー・マネージャーマクベス大佐＠Digブログさんのレビュー

フリーゼの工場マネージャーゲーム。技術革新を行って稼ぎと工場をデカくしていこう！

【ざっくり解説】

　フリーゼの名作『電力会社』の経営判断のシビアさの遺伝子を受け継ぐ作品です。物理的な運要素はほとんどなく、渋くてシビアな経営判断を求められるゲームです。

　基本的には投資してそれが稼ぎがデカくなります。また投資して稼ぎをデカくしていく。いわゆる拡大再生産のゲームです。ですが本作はフリーゼらしい遊び要素はほとんどなく、かなり真剣勝負なゲームです。

　ほとんどランダム要素のないだけに株ゲームの数倍ぐらい大真面目です。とても高い計算高さを求められます。『電力会社』からランダム要素を減らしたゲームと思って、臨んだ方が良いゲームだと思います。

【長所】

　とにかく大真面目なゲームであること。物理的なランダム要素はほとんどありません。プレイヤーの決断がゲームを大きく左右するタイプのゲームです。計算高さが求められる真剣勝負です。好きな人にはたまりません。

　あとは拡大再生産と技術革新のゲームなので、単純に面白い組み合わせです。はずれの少ない王道の組み合わせといえるでしょう。好きな人は多い要素だと思います。

【短所】

　『プエルトリコ』よろしく、ほとんどがプレイヤーの決断が中心にゲームが動いていくことです。なので甘い手を打つとすぐに咎められます。冗談抜きのガチの真剣勝負です。気を抜くことは許されません。

　勝つことを意識するとなると、とにかく窮屈な印象を受けます。ミスをしないように計算高く、したたかに決断し続ける。高い集中力を求められ続けます。技術革新と拡大再生産の楽しむ余裕が持てないかもです。

【個人的な評価】

　フリーゼの持つ遊び心やブラックジョークのセンスはほとんど感じられない、超大真面目な作品です。いつものフリーゼ作品だと思って触れると、あまりに真剣勝負な雰囲気に参ってしまう人も出るでしょう。

　ゲーム中はプレイヤーの決断が中心にゲームが動くので、高い計算能力と集中力、盤面情報の把握が求められます。はっきりいってムチャクチャ難しいゲームです。

　人数が増えるほど、思考時間も増えますが人的ランダム要素が増えます。逆に少ないと思考時間は減る傾向にありますが、人的ランダム要素が殆どなくなります。何人がベストなのか難しいです。あなたに合うプレイ人数を探しましょう。

　推定プレイ回数は２～３回。だいぶ昔に遊びました。物理的な運要素が殆どないに等しいので、考えたり決断するだけで結構大変な印象がありました。個人的にはほぼ多人数アブストラクト（物理的運要素なし）ゲームです。

　正直多くの方には大名作の『電力会社』の方が合うかと考えます。まずは『電力会社』を遊んで、『電力会社』自身ニキがチャレンジするぐらいで、ちょうど良い難易度かと思います。それぐらい本作の難易度は高いと感じました。

　僕としては「好んで遊ぶこともないけど、忌避することもないレベル」です。頻繁に誘われたら、困りますがたまになら面白いと思います。