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  • 2人~4人
  • 30分~60分
  • 8歳~
  • 2020年~

ドラゴンドラフト荏原町将棋センターさんのレビュー

286名
3名
0
約3年前

ドラゴンをドラフト。「ハダラ」の作者シュベアの新作。やはり、徹底したロチェスタードラフトゲームでした。

イメージとしては、「スシゴー」や「ニダヴェリア」で、難易度はその中間ぐらいです。

でも、システムが似ているかどうかよりも、このズラッと並んだドラゴンたちです。子どもだけでなく、おもちゃ大好き大人たちだってワクワクします。

↑ 最終第5ラウンド終了時のメインボード。ドラフトが終わった後なので閑散。選ばれなかったドラゴンさん、ごめんなさい。


ドラゴンの種類は、

青…2VP(2枚以上取ること)

紫…3VP(2枚以上取ること)

赤…4VP(3枚以上取ること)

緑…Σn(1枚1VP、2枚3VP、3枚6VP、4枚10VP…n=6まで)

黄…1VP、マジョリティトップは+5VP

の5種類です。

このカード達を9枚になるまで取り続けます。


ゲームは、スタピーから1枚ずつカードを取っていきます。一番上の列の4枚から1枚を選びます。ただし、飛ばして下の段のカードを取ることができます。例えば、一段飛ばして2番目のカードを取った場合、アザミカードを1枚取ります。アザミカードというのは、単に枚数に数えるだけのいわゆる邪魔カード。4段ぐらい下のカードを取ることもできますが、アザミカードを3枚取ることになり、9枚の上限を非常に圧迫します。


上限を増やすこともできます。待機列には、ドラゴンの他にゴブリンも並んでおり、これは、あなた主催者の手下となります。ゴブリンは1匹のカードと2匹のカードがあり、例えばゴブリンを3匹集めると、お肉トークンと交換して上限が1枚増え、10枚となります。

↑ 個人ボードの右上に置かれているのは、特別観覧席で、この写真の場合、ゴブリン4匹で7VPを得ている。しかし、ゴブリン8匹で26VPという観覧席もあるので、ゴブリンをどこに使うかも戦略の分かれ目。

ラウンド得点は、上の写真の場合、青2×2+緑15+黄2=21VP。黄色がマジョリティなら、さらに+5VPだ。


全5ラウンド。ゴブリンだけは、使わず次ラウンドに回すこともできます。(その枚数分、勿論上限は減ります)

また、ゴブリン3匹で、アザミカードの数分VPが貰えるという、逆モーションの緑香水トークンもあります。


各カードの強弱ですが、これは、各カードの枚数時によって変化しているのが特徴です。各ドラゴンは7枚ずつ存在しますが、

・各カード2枚時

青…2×2=4VP

紫…3×2=6VP

赤…0×2=0VP

緑…Σn=2=3VP

黄…2/7VP

これが3枚時になると、

・各カード3枚時

青…2×3=6VP

紫…3×3=9VP

赤…4×3=12VP

緑…Σn=3=6VP

黄…3/8VP


赤が強く、紫と緑が次点で、この両者は、5枚ずつ取った時3×5=15、Σn=5=15で同じパワーという感じなので、紫の方が現実的優位。黄色は3枚取ったらトップを取っている確率が高いので、

赤>紫>緑>黄>青

ということになります。

ただし、これは各カード3枚時の場合。ポイントとしては、


■オーソドックスに行けば赤を狙いたいところですが、赤は、例えば2枚取って3枚目が取れないと、0VPとなる。これは避けたい。青も紫も、奇数枚は避けたい。

■黄は、同じ枚数でトップの場合、全員5VPが貰えるので、たった1枚でもマジョリティトップになる場合もあり、その時は1枚で6VPというコストパフォーマンスだ。ただ、取り合いをして競り負ける展開は避けたい。

■見えている一番大きなVPは、早取りの特別観覧席8ゴブリン(22、24、26VP)。ゴブリン席タイルは、この他、6ゴブリン(13、14、15VP)、4ゴブリン(5、6、7VP)と、計9つあるので、人気ドラゴンを尻目に、ゴブリンカードを取り、この特別観覧席ばかりを狙う戦略もある。

■ただ、最初の3匹のゴブリンは、できれば「上限+1」肉トークンに使いたいところ。あるいは、この3匹を含めて早々に8匹にして26VPを狙うか、悩ましい。

■観覧席戦略で誰かに先にゴブリンを溜め込まれると、中盤、ゴブリンの流通率がガクッと下がり、厄介になる。


私はファンタジーは基本NGにしてるのですが、この「ドラゴンドラフト」も「ニダヴェリア」もとても面白い戦略ゲームだと思います。特にこの作品は、奇想天外な作風のシュベアなので、贅沢な知的玩具と言えますね!

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18toya
栗坂こなべ
Bluebear
たまご
荏原町将棋センター
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