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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2003年~

10 デイズ・イン・ザ・USABluebearさんのレビュー

219名
4名
0
2ヶ月前

『チケットtoライド』『エルフェンランド』等が有名なアラン・ムーン氏が2003年にリリースしたタイル組み合わせ式のパズル系ゲーム。

プレイヤーはアメリカ大陸全土を10日間かけて旅行するプランを立てるのが目的です。(このデザイナー、乗り物とか旅行とか好きですね)

タイルを組み合わせて、最も早くプランを完成させたプレイヤーが勝利します。

いやぁ、ずっと欲しかったのですが、ようやく手に入れる決心が付きました♪(本当はアフリカが欲しかったのですが手に入らなかった…)

所要時間が30分ほどだというので、メンバーがそろう前、まだ4人の時に出してみましたが、ルールはとても軽く、子供でもできるレベルなのに、さすがはMENSAセレクトでした。思ったより頭を酷使する結果となりました。(必然的に考え込むので、案の定30分では終わらず、5人目のプレイヤーはしばらく見学となりました。)

でもやはり面白く、かなりマジでゲームやった感がある作品でした!

◾️すごく考えるゲームだと認定!

前述のように2004年に何とメンサセレクト賞を受賞した事が有名です!(MENSAとはIQ130以上の人たちの国際グループです。このグループに認められるという事は、運だけではなくちゃんと頭を使うって事ですね。同セレクトに選ばれた作品は他にも有名どころは『ドミニオン』『クランク!』『アズール』などがあります)

◾️これがシリーズ第1作

この作品の好評を受けて『ヨーロッパ』『アフリカ』『アジア』等、テーマを変えてシリーズ化されました。(中身は地域が違うだけで基本的にやってる事は同じ…だと理解している。違ったらごめんなさい!)

地名と雰囲気が違うと、旅行気分も大きく違うので、別地域のゲームもそれはそれで楽しいかもしれません。

今回HobbyBaseさんから日本語版になっているのはこのUSAだけですが、観光写真を使ったパッケージから、カラフルなイラストに変更になっています。

◾️コンポーネントはかなり豪華

箱を開けると、思ったより大きなアメリカの地図と、たくさんのタイル(厚みがあるのでカードではない)。

そして何と人数分の専用タイルスタンドと、山札捨札置き場となるプラスチック製のトレーが付属しています。

イラストと色使いがちょっとケバケバしい印象で、元のアメリカ版がちょっと恋しい印象です。(ごめんなさい)

このスタンドに1日目から5日目のものと、6日目から10日目までの2本を並べて、全10日間となります。そこに手札のタイルを全て立てる仕組みです。(手持ちのタイルはありません)

タイルを立てる事で、誰が何のタイルを並べているかはわからず、また自分のタイルも勝手にタイルを入れ替える事はできない仕組みです。

値段の割にかなり豪華だと感じました♪

◾️ルールは…麻雀⁈

大きな原則は、1枚1日を表すタイルを10枚、つまり10日間ならべて、ちゃんとルートとして繋がっているコースを作ることです。

条件は以下の3つ。

①すぐ隣の州には徒歩で行けるので、連続して良い。(翌日には隣の州にいるという事ですね)

②ひとつ開けて先の州へ行くには車タイルが必要。(まる1日かけてその州へ向かうという事ですね)

③飛行機タイルを入れる事で遠くの州にも行ける。ただし航空便の関係なのか、同じ色同士の州でなければならず、飛行機タイルも同じ色のものでなければならない。(車タイルに色制限はないので縛りは大きい)制限は大きいものの、大きく離れた州へ移動できるのは大きいです。

各州のタイルは各1枚ずつしかないし、移動タイルの枚数も限られているので、これを組み合わせてルートを繋がなければなりません。

手番には山札から1枚引いて、どれか1枚と入れ替えるだけ。とってもシンプル。要らなければそのまま捨札にしてもいい。でも、各タイルの場所を勝手に入れ替えてはいけないのです!(この縛りがとっても厳しい!)また、3箇所ある捨札置き場から引くこともできます。(山札と違って何か分かってるタイルなので、狙いどころによっては便利)ただし、捨て場所は3つしかなく、他の人が何かを上に捨てると、下のタイルは基本的に引けません。この制限がけっこうマジで考えるのです。(やっぱりMENSA)

つまり、1枚引いては手元に並べ、要らないのを捨て、揃ったらアガリ!!そうです、やってる事はほとんど麻雀(笑)

デザイナーが麻雀を意識したかどうかは分かりませんが、感覚的に似ているのは確かです。

ルートが完成したら思わず『ロン!』って言っちゃいそうです(笑)

◾️予想より頭をしっかり使うゲーム

基本的に誰がどんなタイルを並べているかは全く見えないので分かりません。ただし、捨札から引くルールのおかげで誰が何を拾って何番目に入れたかは見えています。

これを繰り返していくので、よーく観察していけば相手の狙いは推測できてきます。(この少しだけ推測できる、というさじ加減がゲームにはとっても大事ですよね)

この真面目に考える感覚がボードゲームではとても楽しいです。

「じゃあ俺の番ね。引く!…あーくそ!、いまさらこれが来るかぁ」

「あはは、よくある(笑)」

「じゃあ仕方ない、こっちと入れ替えよう…」

「じゃあ私ね。私も山から…。あー!裏目に出たー!これ、間を詰めちゃいけないのよね」

「うん、ダメだね(笑)」

「え〜ん、完成する気がしないじゃないの。悲しいけど要らない…」

「あ、次俺それポン!それ待ってた!」

「だからマージャンじゃねぇ!(笑)」

…という感じ。


けっこう組み合わせが難しくて、運が悪かったりすると頑張ってもなかなか揃わない。けっこう運の要素も強いので、その辺は好みでしょうかね。(とは言え、テキトーにやって偶然揃ってしまうなんて事は、たぶんほとんどあり得ない)

まあ、あまり深刻に難しく悩み過ぎずに、観光気分で「あーでもないこーでもない」とガヤガヤやるのが正しいゲームだと感じました。

《追記1》

《ボードゲーム》と言うだけにちゃんとした大きなゲームボードがありますが、何とこのゲーム、ボードに何かを置いたりする事は一切ありません。コマもカードも置きません。ただ地理的な位置関係を見るだけ!それだけです!地図さえあればなくてもできるくらい。こんなゲームは他に見た事ありません(笑)。

《追記2》

知ってるようでけっこうアメリカの州ってわからないもんですね。地図見ながらみんな『へ〜』『ふ〜ん』って感じ。

『え?コネチカット州って、こんなに小さいの⁈』とか

『え?ミネソタ州って、こんなところにあったの⁈』

…って感じです。

でも観光気分プレイするとなかなか楽しいです。ちょっとアメリカの地理に詳しくなりますよ。(まあ、もともとそういう目的のファミリーゲームでもあるわけで)

《追記3》

最初のタイル10枚の配布について、最初にルールを間違えて、いっぺんに10枚ずつ配って、好きに組み合わせてからスタートしようとしてしまいました。

気をつけて下さい!これやると組み合わせを真剣に考え始めて、全然ゲームが始まりません。(本当は1枚ずつ引いて、そのたびごとにタイルスタンドの置き場所を決めてしまうのです。そんなに悩まない代わりに、全然そろいません。苦笑)さすがに途中で気づいてやり直しました♪

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