アンダーウォーターシティーズ：新たな発見勇者アッキーさんのレビュー

アンダーウォーターシティーズ基本版のゲームバランスや様々な悩みを改善し、さらに新しいモードを加えた、非常に優秀な拡張です。

基本版は薄紙の個人ボードで不安定だった個人ボードですが、配置する都市や建物、トンネルなどをしっかりとはめ込んで固定できるダブルレイヤーに変更。これにより、設置した各建造物の安定性が大幅に高まりました。さらに個人ボードは新しいものが８面も追加。リプレイ性も高まっています。

新しいカードがたくさん追加され、基本版のゲームバランスが大幅に見直されました。選択肢もかなり広がり、戦略性も高まっています。

時代Ⅰデック...１８枚
時代Ⅱデック...１５枚
時代Ⅲデック...１１枚
３金特殊カード...５枚
１金特殊カード...３枚

新たな緑の主要都市タイルが追加。これにより、主要都市の競争ルールや主要都市の選択が可能になり、戦略性も増しました。緑の主要都市は青の主要都市よりも強力なボーナス効果があります。

新たな個人秘書が８枚追加されました。いわゆる固有能力であり、最初にどの個人秘書を選ぶかで戦略性もかなり異なってきます。基本版はどの個人秘書も同じ能力であったため、これはかなり嬉しい追加要素です。

博物館ルールが追加。博物館の建設マスがある特殊な個人ボードに建造物を建設すると、博物館の発見タイルを獲得してボーナスが獲得できます。このルールは獲得するほどに大きなボーナスを得ることができるのですが、早いもの勝ちであるため、より白熱したゲームを楽しむことが出来ます。

そのほか、クイックスタートが可能な初期資源タイルや追加トークンなど盛りだくさん。ボードゲームの拡張にしてはややお高めの値段ですが、基本版のあらゆる要素が大幅に増え、大量のダブルレイヤーボードが追加され、まさに「痒い所に手が届く」かのような、ボドゲ拡張のお手本とも言える作品となっています。基本版を何度も楽しくソロプレイしている私にとっては、間違いなく買いの拡張だと感じました。

基本版は２０１８年、拡張は２０１９年に販売されましたが、人気の作品でどこも品切れ状態。しかし２０２３年２月に基本版が再販、待望の拡張も同年１０月に数寄ゲームズさんから再販されたため、非常にお買い求めやすくなりました。

わたしは主にソロプレイ派なのですが、アンダーウォーターシティーズを拡張入りでさらに楽しむための特設記事を作成してみました。主にソロプレイ向けの内容（多人数も可）となっていますが、こちらも参考にしていただけたら幸いです☆↓