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  • 2人~4人
  • 45分~75分
  • 12歳~
  • 2017年~

ガンジスの藩王maroさんのレビュー

538名
1名
0
4年弱前

一時期雨後のたけのこのように発生していたダイスプレースメントの1つ。

とはいえ各種のダイス目に対応したアクションスペースや、ダイス目をひっくり返すギミックなどもあり、運の関与はうまく調整されている。プレイヤーを苦しめるようなペナルティもなく、ボードの描かれているガンジス川のように比較的ゆったりプレイできる作品となっている。

また、一般的なゲームのように勝利点のみで勝負がきまるわけではなく、お金と名声点をバランスよく獲得することが必要であることも大きな特徴である。

メインボードはややごちゃごちゃしていてややこしそうに見えるが、ゲームの中心は州ボードでの領地拡大をいかに行うかと、その領地タイルの有効な利用ということに尽きる。

そのため領地に記載されているアイコンの意味の概要から理解すればすんなりプレイできると思える。

ゆったりプレイできると書いたが、全てのプレイヤーが同じ方向を向いて進むゲームであるため、勝負どころではアクションスペースの争いは非常に重要となる。それに先んじて序盤から中盤ではワーカーの増員も大切であり、細かいアドバンテージの積み重ねも必要。そう考えると、基本に忠実なワーカープレースメントであるということもできる。

総合的にみると、突出したところもないが大きな欠点もない、安心してプレイできるゲーム。伝統的なワーカープレースメントにダイス要素を足し、さらにタイル配置とそれによるリソースや勝利点の獲得を組み合わせた、嫌みのないシステムが印象的だ。ただしイスタンブールを思わせるような収束性の高さを持ち合わせており、そのあたりの勝負の機微をしっかり先読みしながら手を進めることが求められる。

このゲームは果たしてどのような層をターゲットにしているのかと考えると、やや悩んでしまう。ファミリーゲームとしては少し要素が多いし、ゲーマー向けとするとやや刺激が足りない。ワカプレに慣れてきた人にはどうかというと、このクラスはライバルも多く地味さという点で訴求力に欠ける。


少し前にダイスタワーのレビュワーであるTom Vasel氏が、これをフェイバリットゲームの1つであると言っているのを見た。

悪い言い方をするととらえどころのないゲームであるが、むしろ、酸いも甘いも嚙み分けたようなゲーマーにとってはこのバランスの良さが魅力的に映るのかもしれないと思った。

褒めているのか貶しているのかよく分からなくなってきたが、個人的には安心してプレイできるゲームの1つであるし、重めの中量級のワーカープレースメントとしては広く勧められる良作であると言える。


評価8/10  重さ5/10

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Nobuaki Katou
maro
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