モルゲンランドmaroさんのレビュー

これこそ最初期のワーカープレースメント？

アラビアの世界観を取り入れたゲームは数多くありま

すが、このモルゲンランドは見た目だけでなく、

その内容も正にアラビアンワールドといった楽しい

ものになっています。

レビューを書いていても、以前途中で挫折した

千夜一夜物語が読みたくなってきます。

このゲームは数字チップを裏向きでアクションスペース

に配置し、大きい数を置いたプレイヤーが権利を獲得

する、ブラインドオークションを主軸にしたシステム

を持ちます。

アクションスペースも、リソースである宝物（ドラゴン

の巣窟から奪う）や、ラクダ(スタピ)、アーティファクト

（絨毯とかランプとか）、魔法のカードなどそれっぽい

物で占められています。

特に魔法のカードの効果は強力で、全体的に運の要素

は強めですが、基本的には読み合いと競りのゲーム

なので、こんなものでしょう。

一風変わったシステムですが、意外と軽めのプレイ感

で手軽に楽しめるゲームだと思います。競りの好きな

人には特にすすめられます。

あまりシリアスな作品ではありませんが、アラビアの世

界観をベースに、オークションとワーカープレースメン

トの要素をあわせ持ったファミリーゲームです。

そう、２０００年に発売されたこのゲームですが、

メカニクス的にはワーカープレースメントの要素を持っ

ています。

作者によると最初期のワーカープレースメントの１つだ

ということです。メインがブラインドオークションのた

め忘れられがちですが、作者のいうこともあながち間違

いではないのではないでしょうか。

その点も興味深いものです。

機会があれば是非プレイしていただきたい作品です。