カンバンEV荏原町将棋センターさんの戦略やコツ

『カンバンEVのための看板』

サンドラのサンドラによるサンドラのための『細則』を通達する看板が社内各所に10個立てらました。特に、看板7は、流石ラセルダ作品と言うべき、用意周到な細かいデザインが垣間見られます。

看板1「序盤は、貯蓄シフトを5つ貯めよ」

旧カンバンでは、サンドラの監査は、たとえ研修が遅れていようと、あるいはノルマを果たしていなくても、貯蓄シフトさえ貯めていれば罰則はありませんでした。しかし、カンバンEVになってからは、最低でも−1VP、貯蓄シフトが0だと最悪で−6VPとなってしまいます。そして、序盤は少なくとも開発、組立、管理部で防ぐことは困難です(物流部の3部品、設計部の3設計図は簡単)。そこで、監査を受けても「−1VPなら甘んずる」という戦略があります。つまり、貯蓄シフトを大至急5つ貯めることです。

看板2「初手は、開発部で3研修か、設計部で2貯蓄」

強引に監査を拒否するなら、初手は、サンドラが初めに来るであろう開発部の研修トラックを2つ3つ上げておけば、ほぼ確実に助かります。ほぼというのは、初めに組立部に現れる可能性もあるからです。ただ、これは、監査逃れのイタチごっこなので、設計部で貯蓄シフトを得る設計図を2枚含めて3枚取っておくのがオーソドックスです。また、設計部や開発部に入らずに、管理部で代用するか、物流部で1貯蓄と3部品を得るか、組立部の研修を行なう手もあります。

看板3「必殺！サンドラジャンプ」

サンドラを回避する方法はもう一つあります。それは、上の部署から下の部署へ規則的に動くサンドラを見越して、他プレイヤーと同じ部署に入ることによって、サンドラをその部署へ入れさせないようにすることです。この場合、サンドラは、その部署をジャンプして次の部署へ進みます。特に4人プレイの時は、研修を怠っている人同士で意図的に実現させ易くなります。ただし、サンドラを怖がるのは序盤まで。中盤以降は、守りに入るとVPが伸びなくなります。

看板4「研修は、1か3の奇数で」

序盤に、どの部署でも、1AP分だけ研修しておく戦略があります。タスクが1減るのがイヤであれば、教本を1冊だけ使用します。この1研修戦略は、ゲーム全体を考えた場合、一石二鳥となる好手です。即ち、一つは、研修のビリではなくなるのでサンドラの監査の対象になりにくい。もう一つは、最終盤に教本が無くても「4APで一気にトラックのゴールに辿り着ける」こと。研修トラックは、5マス目がゴールとなっており、ゴールしているプレイヤーだけが、5VPや3VPを貰える可能性があります。もし一歩も進んでいないと、最終盤に、一手番でゴールに達するのは不可能です。MAX4APで一手番で届くので、棚ぼたの5VPが得られるチャンスがあるわけです。また、教本やAPに余裕があるのなら、1研修ではなく3研修で一気に資格を取ってしまいたいです。

看板5「物流部の部品の選択は、定期報告会や設計図に合わせる」

物流部では、常に1APは「補充および1貯蓄」に充て、取る部品は、次回の定期報告会の議題となっている部品や設計図のアップグレード部品を、1種類でもいいのでガバッと取ります。部品の種類は、リサイクルで交換可能なので、色より数です。

看板6「設計図の色は、目標タイル、定期報告会に合わせるか、黒、赤を狙う」

終了時の自動車VPは、黒のコンセプトカーが6VP、赤のスポーツカーが5VPと単価が高く、目標タイルや定期報告会の条件に合わせないのなら、これらの高級車がオススメ。アップグレードしたい部品まで合っていれば最高です。また、自動車を入手してから戦略を決める場合は、設計図の色はバラバラに持っておくべきです。

看板7「自分で組み立てた自動車を自分で取る、組立2AP→開発2AP戦略」

組立部で自動車を完成させても、開発部に入られて奪われてしまう、と思われがちですが、そんなことはありません。なぜ開発部が一番上にあり、その下に組立部があるか。それは、組立部の2APで自動車を組み立てた人が、次のラウンド最初に開発部を選べるからです。注意は1つだけ。組み立てるラウンドに、同じ設計図を持つプレイヤーが管理部に行った場合です。この場合、次ラウンドより前に先に取られる可能性があります。しかし、回避は簡単で、そのプレイヤーが管理部に行かないことを確認してから組立部の2APに行けばいいだけです。

看板8「先手有利の定期報告会」

途中VPは、サンドラの週末決算と定期報告会の2種類があります。定期報告会は大きなVPになり、その定期報告の順番は、資格トラックの順番を意味します。共通議題の中に大事な議題が含まれていたら、序盤から研修を3ずつ進めていき、発言権の先攻を取りたいです。逆に、議題と合わなければ、早めにパスをして、他プレイヤーの議題を待つのが得策です。

看板9「終了フラグは、週末決算か定期報告会か？」

終了フラグが3回目の週末決算になるか定期報告会になるか、最後まで分かりません。週末決算であれば、3回目の定期報告に関する準備は必要がないのですが、試走車が沢山並んでいる時は、一気に定期報告会で終わる場合があります。この場合、終了時目標タイルにもスピーチトークンが使われるため、積極的に発言できない恐れがあります。また、フラグが立ちそうな最終盤は、貯蓄シフトを惜しみなく使って、4APで積極的に仕事をしていきたいです。

看板10「開発部のダブルアップグレードは逃さない」

週末決算VPの方は、終盤大きなVPになり得ます。終了時の部品VPもあるので、部品アップグレードは自動車の色に合わせてコツコツ行なっていきたいです。そして、各部署の資格の追加ボーナスの中で無視できないのが開発部です。このダブルアップグレードボーナスは、1回だけですが、中盤以降に行なうと5VP前後が手に入ります。終盤まで待ってしまって、アクションできないまま終わることもあるので気を付けたいです。