マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 1人~4人
  • 40分~160分
  • 16歳~
  • 2025年~

スピークイージー荏原町将棋センターさんのレビュー

21名
1名
0
約1時間前

マンハッタンでのギャングの抗争がテーマです。直近のラセルダ作品は、前作の「インベンション」同様、小さい駒類がメインボード上に異常な数置かれ、複雑さを増しているようにも見えます。「何をやっていいか分からない」を整理できればと思います。

スピークイージーは、ワーカープレイスで、7択しかありません。(インベンションはもっと選択肢が少ない)。手番は11手番。11回アクションしたら終わりです。


ゲーム目標は「エスケーププラン」と同様、一番お金を稼ぐこと。お金の稼ぎ方はズバリ5種類。

A 店を建て、護衛を付けたりアップグレードしたりして、支配する地区を増やす

B 密造酒を売る

C 船を襲撃する

D 大元に帳簿を報告する

E 仲間の援助を得る


11ラウンドはアクトという4つの年代に分かれており、第1アクト(4ラウンド)、第2アクト(3ラウンド)、第3アクト(3ラウンド)の終了時に、A支配地区ボーナスがあります。ダウンタウン6地区、ミッドタウン6地区、アッパーサイド4地区、3つのエリアでそれぞれ支配地区の数を競います。

なので、自分の店をどんどん建てていくのですが、このゲーム、各地区に警官が配置されると、その店は存在しないものとして扱われます。存在、つまり営業中であるには、各店ごとに護衛を置く必要があり、これによりテーマ的には密造酒の製造販売に目を瞑ってもらえます。

各地区は2〜3軒ずつあり、1軒建設をするたび、都市トークンというボーナスが貰えます。しかし、地区支配は、地区内の店の数ではなく、店のレベルで比べます。同じレベルの場合、お互い支配していると見做します。

警官がいない地区ならば、護衛がいなくても営業中です。ただし、ギャングのスピークイージーがあると、常に営業中なので、ギャングの支配地区となります。営業中の場合のレベルは、ギャングのスピークイージー<蒸留所<スピークイージー<ナイトクラブ<カジノ、となります。

ただし、支配地区の確認をする前に、ギャングが襲ってきます。襲ってくる地区とその強さは、ラウンド前に決まっているので、もし自分の店があったら守らなければなりません。守り方は、ギャングの強さと同じ数字以上にすること。これには攻撃トラックを上げておかなければなりません。強さが負けている時は、使い捨てのならず者を使うと、一人につき+1なります。または、他のギャングと盃を交わし、提携しておきます。提携ギャングを使う時は1軒ごとにお金を払いますが、強さが+3〜+8くらい上がります。


B密造酒の販売は、まず蒸留所を建てないといけません。製造アクションを行うと、製造トラックに示された数だけ個人ボードに酒樽を産みます。次に運送アクションで、自分の店に樽を運びます。トラックは蒸留所を通って樽を2つまで積み込み、運送トラックに示された数だけスピークイージーやナイトクラブ、カジノのマスに動かし、樽を1つずつ置いていきます。最後に販売アクションをすれば、販売トラックに示された数だけ一度に売ることができます。製造は、営業中の蒸留所でしか行うことができません。また、運送中は、営業中の店でないと樽を置くことができず、販売もできなくなります。

マンハッタンには4隻の密輸船が停泊しており、運送トラックが船のいる地区を通る時、密輸船から酒樽を買うことができます。無料の製造アクションと比べコストが掛かりますが、これなら蒸留所で製造しなくても販売することができます。


C船の襲撃は、まず波止場に自分の構成員を多数置いておかなければなりません。構成員は、船襲撃用と店の護衛用の2種類に分けて使うので、沢山増やしていく必要があります。波止場の構成員は、一つの密輸船に狙いを付けて、自分の攻撃トラックの強さ×構成員の人数の数値で襲撃します。4つの船はそれぞれ初期値9〜12の強さなので、それを上回らなければなりません。例えば攻撃力3で3人いても、一番弱い船でも強さ10必要なので襲撃できません。そこで、ならず者を1人使うことになります。あるいは、同じ波止場にいる他プレイヤーの構成員に1金支払い、力を借りることができます。襲撃に成功すると、その船の条件付き木箱ボーナスでお金を貰い、さらに酒樽を1つ貰うことができます。


ここまでABC3つの得点源を書きましたが、この流れさえ掴めれば、もう自然とゲームは流れます。ただ、貰うお金がAとBCでは違います。A地区支配ボーナスは、金庫にしまいます。B販売とC襲撃は、そのままキャッシュとなります。

金庫のお金も使えますが、マネーロンダリング方式なので、手をつける時は、使用額の2倍の支払いとなってしまいます。なので、できるだけ金庫には手を付けず、B販売C襲撃で現金を手に入れたいのです。


D帳簿は、中終盤に行います。まず帳簿を各所で入手し、条件を達成した時、帳簿アクションで一気に3冊まで置いてお金を得ます。これも金庫に入ります。


E援助カードも、各所で貰うことができます。これは終了時ボーナスで、1枚あたり5〜20金の価値があります。また、このカードは、手番の最初に使って、ボーナスアクションができます。

ゲーム終了時は、援助カードのお金と、護衛のいる自分の店全てからお金が入ります。


考察

◾️序盤は、第1アクト終了時の支配地区を考えながらアクションをする。

開始前にすでに1軒建ててあるが、第1アクトでもキャッシュを使って、建設アクションでスピークイージーや蒸留所を2軒建てることになる。ゲーム開始時、警官が4地区に置かれている。また第1アクト終了時に登場する警官の地区も予告されている。警官のいる地区に置くと、護衛を置かなければ存在を認められないため、敢えて置きたくはない。また、ギャングが襲ってくる地区も予告されているので置きにくい。警官もギャング予告も無い地区がベストだが、実は一番いいのは、開始時に置かれているギャングのスピークイージーの「のっとり」。建設アクション時、空きマスの他にもギャングのスピークイージーのマスにも置ける。これには、示されたギャングの強さより大きな攻撃力があればよい。これが優れているのは、一度現れた地区に新しいギャングが来ないということ。ギャングの襲撃は、終盤になるにつれ強さが大きくなる。(第3アクト終了時に現れるギャングの最大勢力は12)。なので、開始時の最弱のギャングのいる地区に建てれば生涯安全となる。

↑エリア別では、一番右のアッパーサイドの支配トップは45金が入る。一番左のダウンタウンが35金、真ん中のミッドタウンが25金。各エリア、トップだけでなく2位3位にもボーナスは入るが、実入りがいいのはアッパーサイドだ。


◾️第1アクト終了前に、結局護衛をする。

他プレイヤーとの支配地区争いは同ランクでも構わないのだが、これにはラス手番が圧倒的に有利となっている。なぜなら、例えば警官のいない地区で護衛の無いスピークイージーを1軒ずつ建てていた場合、ラスプレイヤーが最後に護衛を付ければ、その地区の支配を上回る笑。これがあるため、他プレイヤーと共存した場合は、ラス番でない限り、護衛を付けておかなければならない。また、蒸留所を建てた地区に他プレイヤーにスピークイージーを建てられると、支配で負けてしまう。蒸留所は製造アクションをやるタイミングで建てるのがベスト。また、運送ルートを考えると、蒸留所はできればミッドタウンに建てたい。とにかく蒸留所の立地は慎重に決めたい。


◾️序盤は、製造運送販売トラックより、攻撃力とVIPルームトラックを上げる。

勿論、さっさと蒸留所を建て、序盤から製造運送販売を行うこともできるが、建設で現金が枯渇した序盤は、船襲撃の方が手っ取り早い。それには攻撃力を少なくとも3にはしておきたい。また何人かのならず者を入手していればOK。(提携ギャングは船襲撃には使えない)。問題は、襲撃する船の木箱タイルボーナスだ。少なくとも10金以上貰いたい。この条件に合った船がなければ、製造ラインで販売すればよい。いずれにせよ、襲撃アクション時と製造アクションは、同じワーカースペースにあるので、襲撃前には蒸留所を建てて置く必要がある。また、襲撃に構成員を送るのと同時に、護衛のための構成員も確保しなければならない。護衛を待機する構成員は個人ボードのVIPルームに置かれるが、この席が開始時1席しかないので、VIPルームトラックも上げておきたい。

↑ 個人ボード。カードアクションをすると、上のスロットに差し、右上の数値の合計が影響力となる。影響力は、護衛アクションに使う。この写真の場合、オレンジの製造カードしか差されていないので影響力2。また、左上に影響力トークンがあり、これは使い捨てで1枚につき+1影響力なので、現在の影響力は3。中央上、ならず者。その下、VIPルームの構成員。その下、ワーカーとなるカポ4人。一番下、攻撃トラック。序盤ですぐに3以上にしておきたい。


◾️護衛アクション前に、影響力コストを下げる。

護衛アクションは、VIPルームにいる構成員をまとめて店に置くことができる。その時に使う影響力コストは、手番順が後であるほど安い(4→3→2→1影響力)。そこで、1、2番手の場合、レストランアクションで手番順を下げる必要がある。また、レストランアクションでは、オーバーフローし易い都市トークンアクション、帳簿アクション、任意のカードアクションができる。これらの必要性がある時に影響力を下げ、その後護衛をする流れが一番効率的だ。


◾️ギャングとの提携は、第2アクトの強い人物1回で十分。

第2アクト以降は、店を守るためにギャングとの提携は必須。なので第1アクトは提携せず、ならず者でなんとか凌ぎたい。第1アクトのギャングは弱く、再提携する手間が生まれる。また、第2アクトでは、他プレイヤーを出し抜くため、建物のアップグレードに手を付けたい。カジノにこだわる必要は無く、エリアの帳簿ボーナス条件に合わせる手もある。帳簿は、3冊までじっと貯め、収益のいい襲撃数、護衛数の帳簿を早取りしておきたい。とは言っても、手数の足りない忙しい終盤に、優先して急ぐアクションではないので、収益の弱いセントラルパークの帳簿でも妥協するべき…か。


◾️援助カードは20金優先だが、5金の効果が強い。

援助カードには7種の瓶のアイコンが書かれており、同じ瓶が被った場合は、1つのカードからしかお金が貰えない。注目は5金のカードで、この効果には、酒販売などのメインアクションが思い切り書かれてある。つまり、一手得となるので最終盤非常に助かる。同じ瓶でも20金と5金が被っても問題ないと言えよう。そういう意味では、任意のカードの実行と帳簿2つのメインアクションが同時にできるレストランアクションは、最終盤に重宝するアクションだ。

↑ 上段、第2アクトのギャング達。この強さ5、6あたりのギャングと提携すれば、終了時まで十分行ける。第3アクト終了時の襲撃が危ない場合は、提携し直す。中段、密輸船の木箱。波止場の構成員の数、都市トークンの数、提携ギャングの強さ、各トラックの進捗系の木箱は、割と簡単に15金前後入るので狙い目。下段、5金の援助カード。20金の援助カードが公開されていない場合、これらの5金カードに手を出したい。


◾️金庫使用戦略

現金だけでやりくりしようとすると見えにくいのが、「ナイトクラブ戦略」だ。「エスケーププラン」に慣れている人は特に見えにくい笑。序盤に金庫の金にも手を付けて、ナイトクラブを建てる、または改築してしまう。勿論、できる限り金庫の支出は抑えるが、早ければ早いほど効果が増す。特にスピークイージーで同点の地区に建てると効果絶大で、支配地区3エリアトップ独占も夢ではない。2エリアトップでも元は取り返せる。必要なのは、勇気笑

↑ スタート時のメインボード(見辛いので都市トークン省略)。警官が立っていたり、警官予告がされていたり、ギャングの襲撃予告がされていたりする。お店を建てる時は、警官もギャングもいない6、7、14地区もいいが、ギャングがすでに現れている赤いスピークイージーの地区を襲撃するのがセオリー。例えば12地区のギャングの強さは3なので、自分の強さ4あれば、追い出してこのマスに建設できる。蒸留所を建てるなら、警官がいるがアッパーサイド13地区もいい。護衛を付けるのを前提で考えれば、この立地はミッドタウンに近く、船着場があるし、他プレイヤーにスピークイージーを建てられても、もう1マスあるので置き返せるかもしれない。

写真上、アクションスペースは8つあって、一番右の公園アクションは、他ワーカーを追い出してそのスペースのアクションができるというアクション。実質7箇所の緩いワーカープレイス。一つのスペースに、メインアクションやカード実行アクションがあり、さらにボーナスを得るアクションがある。つまり、アクションがミックスになっている。


このゲーム、4種のカードの実行にも、ボーナスとメインアクション(護衛、製造、運送、販売)が含まれています。なのでボーナスを貰うアクションを含めれば、アクションは実質20種類近くあります💦。構成員を得る、ならず者を得る、帳簿を得る、援助カードを得る、影響力トークンを得るなど、ボーナスはどこにあるかと言われたら、整理できないほど複雑になっています。

したがって、アクション内容の場所を覚えようとすると頭が破綻します💦そういうアプローチではなく、前述の5つの得点源、特に序中盤のABCの確立を目標としてアクションスペースを選ぶだけです。

超重ゲーと対峙するには、整理できない部分は見て見ぬ振りをするのが実は一番理解が早く、最初のうちは「要点で遊ぶ」のがとっつき易く、楽です。何かを省略しながら自己完結しないと、遊ぶのに億劫になります。面白いゲームだったら勿体無いです。

そして、このゲームは評価通りです。面白いです。波止場での半協力、影響力値を変更して複数存在できる、ギャングの襲撃時と防御時の強さの違いの意味、ナイトクラブの存在意義、他プレイヤーとは決して直接攻撃させないシステム…など、ラセルダのきめ細かい配慮の妙が見えてきて、段々と身に沁みて完成度の高さが分かってきます。

この投稿に1名がナイス!しました
ナイス!
おーちゃん
神
荏原町将棋センター
荏原町将棋センター
シェアする
  • 61興味あり
  • 57経験あり
  • 11お気に入り
  • 81持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

荏原町将棋センターさんの投稿

会員の新しい投稿

ボードゲームのプレイ履歴を記録して、
自分のデータを管理しませんか?

約75,000人がボドゲーマを利用中!

ログイン / 会員登録(10秒)
またはメールで会員登録