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  • 1人用
  • 20分~60分
  • 14歳~
  • 2021年~

ファイナルガール真夏。さんのレビュー

821名
14名
0
8ヶ月前

ホラー映画の緊張感を手元で体験できるソロゲームの傑作

商品概要
ファイナルガールは、ホラー映画のヒロインになりきり凶悪な殺人鬼に立ち向かう一人用のボードゲームです。このゲームはスラッシャー映画にインスパイアされたテーマと、巧妙なシステムによってプレイヤーに極限のサバイバル体験を提供します。1人用ゲームとして設計されており、他のプレイヤーに気を使うことなく自分だけのペースでじっくり楽しめるのも大きな魅力です。日本語版のシーズン1がCMON JAPANより発売予定となっており、国内でもさらに注目が高まっています。


ゲームの大きな特徴
このゲームの最大の特徴はプレイヤーが「ファイナルガール」と呼ばれるヒロインとなり、映画のような緊張感あふれる物語を自らの手で紡いでいくことにあります。システム面では、モジュール式の設計が採用されており「舞台(ロケーション)」「殺人鬼(キラー)」「ファイナルガール(主人公)」の3要素を自由に組み合わせてプレイできます。このため同じコンポーネントでも異なるゲーム展開が楽しめ、何度遊んでも飽きにくい工夫が施されています。

ホラー映画の定番シーンやお約束をゲーム内にうまく落とし込んでおり、たとえばキャンプ場での大虐殺や、幽霊屋敷での逃走劇など、シナリオごとに異なる雰囲気が楽しめるのも嬉しいポイントです。映画好きやホラー作品のファンにとってはまさに「プレイする映画」といった感覚が味わえるゲームです。


とくに気に入ったポイント
実際にプレイして特に印象的だったのは、手札管理とダイス判定によるアクションの緊張感です。プレイヤーは行動カードを選び、ダイスを振ってその結果に応じて動くことになります。このとき「恐怖レベル」が高まるとダイスを振る数が減るため、序盤と終盤で戦略が大きく変化します。この恐怖レベルの管理が非常にスリリングでまさに殺人鬼に追い詰められているような焦燥感をプレイヤーに与えてきます。

さらにゲーム中には「犠牲者(Victim)」という存在が登場します。彼らを救い出すことでプレイヤーは報酬を得ることができ、一定数を救出すると「究極能力」が開放されるというご褒美も用意されています。犠牲者を無視して逃げるのか、リスクを負って助けに行くのかという選択がプレイヤーに迫られ、よりドラマティックな展開を演出してくれます。


気になる点
一方でいくつかの注意点もあります。まずこのゲームはソロプレイ専用に作られているため、複数人でワイワイ遊ぶタイプのゲームではありません。家族や友人と一緒に遊びたいと考えている場合には不向きです。協力や対戦を求めるプレイヤーにはやや物足りなく感じるかもしれません。

またゲームを始めるには「コアボックス」と「フィルムボックス」の2種類が必要です。コアボックスには基本的なルールやカードが含まれていますが、プレイするには必ずフィルムボックス(シナリオ)も必要になるため初期費用が高めなのは否めません。さらに拡張を集めていくとコンポーネントが増えるので、管理や整理に手間がかかる点も少々煩雑に感じることがあります。

そしてゲーム性としてはダイスロールの結果に大きく左右される場面が多くあります。どれだけ戦略を練っても、出目が悪ければ思い通りに動けず状況が一気に悪化することも。運の要素が強く影響することがあるためプレイスタイルによってはストレスを感じる方もいるかもしれません。


遊んでみた感想
プレイを通して最も感じたのは驚くほどの没入感と物語性の高さです。ゲーム開始から終盤まで、一貫して「自分がこの映画の主人公なんだ」と感じさせる設計がなされており、アクションの選択やマップの移動、殺人鬼の行動などすべてが一つのストーリーを形作っていきます。

特に印象深かったのは、あるシナリオでファイナルガールが極限まで追い詰められ最後のダイスロールで勝利が決まった瞬間です。その一投にかける緊張感、そして成功したときの達成感はまさに映画のクライマックスそのものでした。リプレイのたびに異なる展開が生まれそれぞれに違ったドラマが生まれるため、何度遊んでも新鮮な気持ちで挑むことができます。


まとめ
ファイナルガールはホラー映画をこよなく愛する方や、1人でじっくりゲームに没頭したい方に強くおすすめしたいボードゲームです。自由度の高いシナリオ構成とスリリングなアクションの連続によって、他のゲームでは味わえない唯一無二の体験を提供してくれます。

ゲームを始める際には、まず「コアボックス」と「血みどろキャンプ場の襲撃(Happy Trails Horror)」などの代表的なシナリオを組み合わせるのが良いでしょう。そこから興味のあるホラージャンルに合わせて拡張を追加していけば、プレイ体験はどんどん広がっていきます。

ソロゲームに対して「退屈そう」「寂しそう」といったイメージを持っている方にこそ、ぜひ一度遊んでみてほしい作品です。プレイヤー自身が物語の中心となり極限状況の中で選択を重ねていくこの体験は、忘れられない思い出となるはずです。

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真夏。
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