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  • 2人~5人
  • 30分~40分
  • 10歳~
  • 2014年~

ドラスレkrmさんのレビュー

970名
2名
0
21日前

夢と妄想を載せるプラットフォーム

本作をボードゲームとして評価することは極めて難しい。本作は恐らくボードゲームとして制作されていないからだ。

いきなり石を投げつけるような出だしで恐縮だが、プレイ直後の第一印象は上記の通りだ。

Q1.本作はボードゲームなのか?

本作のプロセスの大半はダイスを振ってチャートを参照するだけの作業だ。そこにファンタジー(というよりはオールドスクールなJRPG)の世界観でお化粧しただけに過ぎない。ボードゲームとしての面白さを期待してプレイすると思い切り肩透かしを食らうことになる。
一応、キャラの能力やゲームの進行状況に合わせた行動の指針ぐらいは考えられるが、それすらダイスに阿るだけのものだ。上や下のレビューにも異口同音に語られているだろう。

ただ、それがあまりにも明け透けなのだ。
先に書いたことは、ボードゲームの心得があればコンポーネント類を見回しただけでも察知できる。製作者がそれに気づいていないはずはなく、仮初でも戦略性を持たせることは難しくないはずだが、それすらない。ボードゲームとしての面白さは感じられないが、きっと別の何かを味わってもらうという意図があって切り捨てられたのだろう。

そう感じた段階で、私はこの作品をボードゲームとして扱うことを一旦止めた。


Q2.本作はTRPGなのか?

新たな評価軸として、コンポーネントから連想する様なTRPG的な楽しみ方について検討してみた。
しかしながら、それが出来るかというと…難しいように思えた。私は余りTRPGに詳しくはないが、主な魅力はゲームマスターとのコミュニケーションによって思いもよらぬ展開が生まれること、世界観に想像を巡らせ共有することだと考えている。しかし本作はどちらも持っていない様に思えてならない。

JRPG的な光景を想像しようにも、キャラクタの見た目やごく短いプロフィール、ありふれたテキストと言う乏しい情報量で思いつくのは、フワフワとした与太話ばかりだ。そういった「あるある」が楽しいというのならば否定はしないが、私の価値観ではそれをゲームとは呼ばないし、その遊びにおいて本作はおそらく不要だ。漫画や小説が数冊あればよい。極論、チェスのコマに顔と名前とそれっぽいストーリーを書いたら、ルールはチェスのままでもほぼ同じことが出来るのではないか。

…ん?単に私がJRPGをそれほど好きではないからこんな答えになるのか?


Q3.何が人々を惹き付けるのか?

ところで本作のファンは、やや「熱狂的」と感じた。「好きな人は好き」を超えるレベルで毀誉褒貶の激しい作品だ。
プレイ後、本作の経験者たちは一様に、本作の魅力の一端として、前述の世界観的な話と、目標たるドラゴン撃破の達成感について語ってくれた。既に本作にかなりネガティブな評価を下しかけていた私は内心冷えた気持ちで聞いていた。

彼らが本作から味わっている達成感は「理不尽な難易度への抵抗」によってのみ齎されている様に思える。プレイヤーの選択が結果を左右しているというより「どうしようもないほど盛られたドラゴンの能力を、ダイス目によってたまたま切り抜けた」ことが快感として記憶され、その高揚感が、ドーパミンが作品への好意を必要以上に増幅させてはいないか。

それらは本質的なゲームデザインの巧緻によって得られる魅力ではない。
…丸飲みにされそうで怖くて言い出せなかったが。


率直に言えば、私は本作を楽しめなかった。楽しめないなりに色々と探っては見たが、その日の時点では理解に至らなかった。恐らく本作は一般的なボードゲームとは趣を異にする面白さを持っているはずなのだが、いくら熟練者の言葉を聞いても、狐につままれたような感覚を味わうばかりだった。

一方で、ヴァリアントを作成しやすいという点は面白いと感じた。
システムの単純さ故、そのフレームは極めて強固で、オリジナルシナリオだろうが追加キャラクタだろうがなんでも載せられる。全く別のゲームにすることも(おそらく)可能だろう。人狼と同様「自分ならこうするのに!」という思いを無限に載せたヴァリアントが無数に存在する様だ。
この「余白」も、本来はゲームの評価とは関連しないはずだが…。

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ぺるにゃんにゃん
PET
仙人
krm
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