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  • 2人~10人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2003年~

コヨーテうえにぃさんのレビュー

204名
1名
0
4ヶ月前

見ても参加してもみんなでワイワイなインディアンポーカー

「コヨーテ」は、簡単に言うとインディアンポーカーをするゲームです。

ただし、その実態は掛け算やマイナスのカードが含まれていたり、能力カードによって展開を変えることができるわちゃわちゃなパーティゲームとなっています。


自分の身代わりになってくれる、身代わり人形が描かれている四角いカードを1枚、手元に置いておきます。2人描かれている方が上で、もしライフを失いそうになってもこの子達が身代わりになってくれます。

数字が書かれたカードをシャッフルして作った山札から引いたカードを、他の人全員に見せる=自分にだけ見えないように持ちます。そしてスタートプレイヤーから順番に、他の人の数字や反応から場の数字の合計予想を宣言していきます。宣言は前の人の数字よりも大きくなければなりません。

直前の宣言に対し、実際の場の合計を超えていると思ったら「コヨーテ!」と宣言し、実際の合計と比べます。

コヨーテ宣言時に、直前に宣言された数字が実際よりも多かったらコヨーテ成功、実際よりも小さかったらコヨーテ失敗です。成功時は直前に数字を宣言した人、失敗事はコヨーテ宣言をした人がライフを一点減らします。身代わり人形が2人いれば裏返して1人にし、すでに1人なら身代わり人形のカードを除外します。身代わり人形がいない状態で失敗してしまったら脱落です。

一点減らす処理をしたら、使用した数字カードを全て捨て札にし、山札からカードを1枚引いて、一点減らされた人から再び宣言開始です。

最後まで生き残った人が勝利です。

数字カードには単なる数字もあれば、マイナスがあったり、最も大きい値を0にするもの、合計を2倍するもの、さらには開示した時に山札から引いたカードの値になるものも…

このおかげで、自分の数字がめっちゃ知りたいのに、それを見れずに数字を宣言する不安感と、それが通った時の安心感との落差が楽しいと感じます。バンジージャンプやポーカーなどが楽しいと言われる理由と同じです。

これだけでも十分面白いのですが…


このゲームの真骨頂は「能力カード」の存在にあります。

こちらは上級ルールとなっていて、導入しなくても遊べますが、このゲームは能力カードを使ってこそ本当の面白さを体感できると思います。

能力カードは1ラウンドに1回使えるもので、使用を宣言することで使う能力を選べます。

SAMEでパスする、DOUBLEで賭ける、CHANGEで宣言を変えさせる、REVERSEで前の人に返す、DRAW 1で更に混乱させる、SHOTで不意打ちするなど、駆け引きがより熱くなる能力ばかりです。

これらを活用して、さらなる心理戦を楽しめます。


カードの裏面に、カードの入っている数が記されているのが何気に気遣いポイント高くてよかったです。ゲームの性質上、カードを1枚引いてから、他の人に表を見せる=自分は裏を見るため、すぐにカードの内訳を確認できるのはいい工夫だと思います!

また、0のカードには洞穴が書かれたカードが1枚だけあり、もし試合でこの0を使用したら、捨て札を全て山札に戻してシャッフルするということになっています。このカードがあることによって、ゲームを続けられるようになっています。本来なら使用されたカードが捨てられていくごとに残ったカードが絞られ、場の合計の予想がしやすくなっていきますが、この0が出たら次のラウンドからは山札の枚数が元通りになり、合計の予想もしにくくなるわけです。

サマリーカードもあったらよかったかもしれませんが、そこまでややこしい処理はないため、なくても十分遊べます。


私的な感想

2人や5人、7人、最大の10人などと一通り遊んだ私の感想です。

人数が多くなると(とくに8人以上)ダウンタイム、待ち時間がどうしても発生してしまいますが、待ってる間に他人が自身の値を見れず、ハラハラしながら悩んだり答えている様子を見るのは結構楽しいです。デスゲームを見ている貴族の気分になれます(そのうち自分もデスゲームに参加することになるけど)。ただし、宣言前およびコヨーテ後の合計の計算が、人数が増えるごとに大変になります。

また、みんなの数字が小さいのに、どんどん宣言がつり上がっていくと「自分の数字ってそんなに大きいの?」と思ったりして、それにつられて宣言してみたらぜんっぜんそんなことなかったり、最初の人がいきなりめちゃくちゃ大きい数字を宣言して、有り得ないと思ってコヨーテと言ったら本当に合計がそんな数字だったり、、、ハチャメチャな展開が起こって楽しいです。

逆に2人のときは少々物足りなく感じました。最初のうちは良いのですが、4〜5回ほどやるとやっぱり足りないな、と。能力カードまで使うなら、4人以上いると楽しめるでしょう。


解説でも書きましたが、このゲームは能力カードを使うと本当に楽しくなります。次に数字が大きくなって回ってきたらコヨーテ宣言しよう、と思ってたらSAMEやREVERSE、SHOTで急に番が戻ってきたり、DRAW1でこれまでの宣言が台無しになったりも(ドロー1をさせると、させた人は必ず直前よりも大きい数字を宣言する=引かせたらコヨーテ不可なので、ドロー1でマイナスを引かせてしまって自爆することもあったりなかったり)。CHANGEが使われている場面はあまり見かけませんが、いざ使われると動揺しますし、相手の数字を無理やり変更させて、それで実際の合計値からはみ出してしまうこともあるため、使用回数の割には実用性があると思います。DOUBLEは使用されたその宣言にしか適応されないので、対象に適当にいなされたりして、刺さっていた場面をあまりみかけませんでしたが、刺さったときは試合が大きく動き、盛り上がりも相当でした。適応範囲を「その宣言」ではなく、「そのラウンド」にすればさらに盛り上がりそうです。


この手のパーティゲームはそこそこの人数がいるときに、気兼ねなく誘ってやれるのが大きなメリットだと思います。ボードゲームに慣れていなかったとしても、その場で軽くルールを説明すればすぐに参加できるし、「ルール聞いたけどやれる自信ないから見とく」なんていわれても、見ているだけで楽しくなってくるので良いと思います。

ゲームの性質上、運の差もほどほどにありながら大きな実力差が出にくいため、経験者と初心者が混ざっても遊びやすいです。数学ができる人は確率論や期待値の暗算ができれば有利ですが、運次第でぜんぜんそんな結果にならないこともありますし。ブラフを仕掛けるのも面白いですが、ブラフはそこまで必要ではないです。正直にそうだと思った数字を宣言しても充分ゲームとして成り立つので、インディアンポーカーライクなゲームなのにも関わらず、ブラフが苦手な人でも参加できます。

最大人数が10人なのも敷居が低くてよいと思います。先述しましたが、ダウンタイムは長くなってしまいますが見ているだけでも楽しいので、人数たくさん誘いたい!となっても対応できるのが良いところです。

ただ、早々に脱落してしまうと暇になってしまうのも事実です。自分だけ脱落して参加出来ない…となったら疎外感は感じます。ただし、この疎外感は「もうやりたくない」となる疎外感ではなく、「早く試合が終わらないかな、リベンジしたい」となるタイプの疎外感です。

また、どうしても苦手な人もいるようです。コヨーテを宣言して、どうなったら成功でどうなったら失敗なのかが分からずに苦戦している人もいました。そういう人は参加せずに観戦していましたが、そこでは楽しそうにされてたので、皆がボードゲームに「参加」できるのもこのゲームの良いところだと思います!


パーティゲームが欲しいなら、ぜひオススメしたいゲームです。

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