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  • 2人~4人
  • 90分~120分
  • 10歳~
  • 1999年~

ティカルTM of Yokohamaさんのレビュー

101名
4名
0
約2ヶ月前

【メイン要素】アクションポイント+陣取り

【ルール理解】アクションポイント一覧表を見れば理解しやすい

【手番選択肢】10アクションポイントの振り分け

【勝利点要素】遺跡発掘ポイント+財宝ポイント

【言語依存度】なし

【妨害干渉度】遺跡乗っ取りなどかなり干渉あり

【運と実力比】運1:実力9

【外観芸術性】遺跡を発掘していく感があるコンポーネントは高く評価したい


古代遺跡発掘をめぐる、醜い人間たちの物語

 火山灰に埋もれ、消滅したとされていた伝説の古代マヤ文明「ティカル遺跡」が、グァテマラの山奥で発見されたというニュースは全世界を駆け巡った。各国の考古学者・トレジャーハンターたちはティカルに我先と飛び込み、誰よりも早く、そして誰よりも多くの名声を得るべく発掘競争が繰り広げられる……。

 プレイヤーは、発掘隊としてティカル遺跡の発掘を行います。どこかで財宝が発見されればそれを奪い合い、どこかで遺跡が発掘されれば、それを奪い合うことになります。相手の発掘した財宝と自分の財宝を勝手に交換したり、相手が一生懸命発掘した巨大遺跡を横取り(乗っ取り)したりすると点が増えますので、人間のエゴを丸出しにしたやりたい放題のゲームではあります。

 とはいえ、広いマップ全部の遺跡を自分のものにするのは無理なので、どこは自分のテリトリーかを見極め、相手が来れないよう調査隊を多く置き、通路を困難にし、点につなげていきます。相手が隙を見せた瞬間に遺跡をかっさらうのは非常に快感です。まったく人間てのはなんてエゴなんだ・・・と思いながらも、プレイすると、なぜかこのゲームは嫌いになれません。なぜか面白く感じてしまうのです。きっと自分にもそんな一面があるからなのでしょう。

 さて、ゲーム内容もさることながら、コンポーネントが素晴らしいです。火山灰に埋もれ何もない森林が、ゲーム終了時にはティカル遺跡群と発掘隊たちが所狭しと並んでいる風景に様変わりする様子は、ボードゲームならではの体験ではないでしょうか。

 『ティカル』は、1999年のドイツ年間ボードゲーム大賞とドイツボードゲーム賞の2冠を達成しています。これまで2冠を達成した作品は5~6作品しかなく、カタン、カルカソンヌ、ドミニオンなど、どれも外れがないと感じています。好みは分かれるでしょうけど、『ティカル』も名作だと思います。

 ベストは4人。人数が増えるほどプレイ時間も長くなりますが、それだけ駆け引きやお祭り感が出てきます。あなたも刺激的な遺跡発掘、してみませんか。

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ユズぴ
touring123
おとん
びーている / btail
仙人
TM of Yokohama
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