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  • 2人~6人
  • 60分~90分
  • 10歳~
  • 1997年~

ショーマネージャーマクベス大佐@Digブログさんのレビュー

131名
1名
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約4年前

ショービジネスも楽じゃない。資金繰りに悩むお買い物ドラフトゲーム!


【ざっくり解説】

 4つのミュージカルを公演するために役者をお金で雇って、できるだけ素晴らしい公演をすることを目指すゲームです。役者は売れ残れば売れ残るほど安くなり、最終的にタダで雇えるのがちょっと笑えます。

 役者にはそれぞれどの役で、何点の演技ができるか決まっています。1つの役しかできないがハマり役の人、器用貧乏な人と個性があり、それらの役者を集めて合計点数の高いミュージカルを作りましょう。

 

 資金繰りが非常に厳しいゲームなので、借金ができます。借金は公演済みミュージカルの価値を犠牲に借りられます。どのミュージカルの価値を犠牲にするのか悩みどころでもあります。シンプルなお買い物ドラフトゲームです。


【長所】

 俳優が待てば待つほど安くなるディスカウントシステムです。売れ残ってくれれば安くなりますが、誰かに買われるリスクも上がっていきます。シンプルに我慢大会なシステムが分かりやすく面白いです。

 あとは借金のシステムですね。公演済みミュージカルの価値を落として行うことができます。最低4つのミュージカルのうち、1つはほぼ諦めないといけないシステムが悩ましいです。4つとも作り込むのは難しいバランスになっています。


【短所】

 資金繰りが厳しめなことです。ほぼ借金前提のバランスです。どの程度借りて、どの程度ミュージカルを作り込めば良いのか初見ではわかり難く、1回目のプレイはゲームバランスを掴む程度に終わることが十分にあり得ます。2回目からが本番なゲームです。

 またカードの取り合いと順位で競うシステムが、ベスト人数のブレを生みました。前者は3人がベスト、後者は人数が多い方が良いです。この2つのメインシステムの人数面の噛み合いが悪いことは、見逃せない欠点だと思います。


【個人的な感想】

 『アルハンブラの宮殿』、『ローズキング』など名作を手掛けてきたディルク・ヘンのゲームです。同作者のゲームは、プレイの自由度は控えめで制限を明確に感じるやや窮屈なゲームが多いです。

 ただ、反面昔のドイツゲームにある脱落システムや、最悪のシナリオはあまりないのが現代を見据えたゲームデザインといえます。ヘンは現代を先取りしたデザイナーと言えそうですね。


 推定プレイ回数は4回程度。どれかの最低1つのミュージカルを諦めて借金に回すかを考えるゲームということは、全員が最初に共通認識として持ったうえでプレイすることを強くお勧めします。


 悪くないです。手軽にできるカードドラフトゲームです。ただ、順位システムとカードドラフトシステムの相性はあまり良くないですね。順位は人数が欲しく、カードドラフトは3人で相互作用の三角形ができるのが理想です。

 この2つのシステムのベスト人数のブレは見逃せない欠点かと思います。なのでもう少し3人と4人でプレイしてみたいと思います。個人的には一度手放したゲームですが、再所有してよかったと思うゲームですね。良作です。

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