クイナガンうえにぃさんのレビュー

人気作のコラボレーション！二丁の銃でバトルロイヤル！

「クイナガン」は、持っている銃から弾となるカードを出し、生存をかけて戦うゲームです。

クイックショット！×ガンナガンのコラボレーション作品です。

プレイヤーはキャラクター（銃士、ガンナー）と銃（ナガン）を２丁選びます。そして、選んだナガンに対応する４枚のカードを受け取ります。ナガンは自分の左右に置いておき、その隣に対応する４枚のカードをシャッフルした状態で、山札として伏せておきます。

親プレイヤーは、どちらかのナガンの山札から１枚、表にして出します。他のプレイヤーはそれを見て、同様にどちらかのナガンの山札を選び、裏向きで出します。

全員が出し終えたらオープン、バッティングしたカードは裏返して、表になっているカードのうち数字が小さいものから処理します。

ガンナーやナガンに特殊な能力があるものは、条件を満たしているなら宣言して使用、その都度処理しましょう。

システムはクイックショット！をもとにしています。

主な変更点としては、各自が最初に「銃士（ガンナー）カード」と「銃（ナガン）カード」を選ぶ点です。ナガンによって使える数字も決まります。自分の札の数字が決まった状態で戦う点があちらとは異なっています。

ガンナーカードとナガンカードは第一作「ガンナガン」とその拡張コンテンツ「OVERHEAT」のものです。キャラクターと一部のナガンはそれぞれ特殊能力をもっています。原作のナガンの性能に寄せたような数字の構成になっていると思います。

また、クイックショット！ではゲームから「脱落」することがありました。しかし、クイナガンでは「ダウン」といい、そのラウンドだけ参加権を失い、次のラウンドから復帰できるようになっています。これによって、早々に脱落して後は傍観、というシチュエーションはなくなりました。

さらに、もともとは最後のラウンドで最強のカードを出した人、もしくは最後に生き残った人が勝者だったものが、プレイヤーは敵をダウンさせたり、そのラウンドの最強の数字を出したプレイヤーが獲得する「Voltage（ボルテージ）」の数を競うか、自分以外の全員の弾切れを狙うというシステムに変わっています。

なお、カード名も一部変更されています。さらに、効果内容が変更されたカードはありませんが、先述の通り「脱落」が「ダウン」に書き換わっています。

ナガンカードの上下にはそれぞれ４つの数字が書かれていますが、これがこのナガンの山札に入っているカードになっていて、非常に分かりやすいです。

さりげなく、カナイセイジさんの代表作品「ラブレター」が元ネタの「対心部投擲射出銃 ラブレター」という、ガンナガンにないナガンが追加されています。さらにガンナガンで使える、パッケージと同じ絵のプロモカード「ヒバナ」が同封されています。

私的な感想

クイックショット！およびガンナガンの両方を経験済みです。

クイックショット！と比べて、相手の手札を絞りやすくはなりましたが、自分や相手が出すカードが、一応４つ以内ではありますがランダムになってしまった点が、運ゲー感が増した感じがして、個人的にはマイナスです。むしろコッチの方が好きな方もいるかもとは思いますが…

クイックショット！は最初に配られた手札（＋ゲームメイカーになった時のドローカード）を見て、それを使って勝負します。ガンナガンはターンエンド時にどちらかのナガンのデッキからドローし、次の自身のターンから手札を装填、射撃していくため、どちらも手札を見て方針を定めるゲーム性です。この共通のシステムから逸れてしまっています。

そのため、自身はどちらかのデッキから引いて２枚まで手札とし、毎ターン終わりにどちらかから１枚引いて２枚になるように補充、としてやったほうがいいと思いました。こうするとガンナガンのプレイ感に少し近くなります。

あと、キャラクターや一部ナガンに固有能力があるゆえに、処理が少しややこしくなるシーンもありました。良いところでもあり、悪いところにもなり得ます。

しかし、使うキャラクターやナガンを選ぶワクワク感はクイックショット！では味わえないものです。ガンナガンでも同じようにキャラとナガンを選んで対戦しますが、あちらは２人専用とプレイ人数に大きな制限があり、かつインストや試合時間もちょっと長いです。

対して、こちらは選ぶ楽しさと参加人数の確保、プレイ時間の短さという、両方の利点を活かしたゲームとなっていますね。分かってきたら楽しいです。

ただし、楽しさを実感するのは何度かプレイして、選び方や組み合わせ方、戦い方を理解してからだと思います。

あと、新規追加のナガン「ラブレター」のデザインがよかったです。