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  • 1人~4人
  • 60分~150分
  • 14歳~
  • 2024年~
23名
1名
0
約2時間前

Kickstarter発動物王国の復興を目指し自分の領地を首都にすべく復興に貢献しようというデッキ構築&セットコレクション的なゲーム。届いたので早速やってみました。ソロプレイのみですがご紹介です。


ゲームの概要

フレーバー的なところをざっくり書くと、『圧政を行う暴君との戦いに勝利し新たな国を興そうとしている新指導者=女王が、その首都となる場所を選定しようとしているところ。プレイヤーは領主として、自分の領地に建物を建てたり指導者を配置することでより良い復興を進め、「戦力」や「士気」、「影響力」「富」の充実度を満たし、そうすることで褒章を獲得することができます。

復興だけではなく、国内の危機(戦乱や政治)や飢饉・暴動にも対応をしないといけない中で、限られた期間内により貢献し、褒章を多く集め、自分の領地を首都に選んでもらうことが目的となります』みたいな感じです。


ゲームはまずシナリオの選択を行います(ソロ用カードもあり)。それにより終了トリガーやボーナス獲得条件などが変わってきます。

勝利条件(ソロ):シナリオの勝利条件を満たす

敗北条件(ソロ):規定ラウンド以内に勝利条件が満たせなかった場合



セットアップ

場の配置は共通ですが、ソロのセットアップはこんな感じ。結構広い場所が必要になります。(りば工房さんのマット70×110内でちょうどいいくらい)。取説の配置とはちょっと違うけど。(※予備コマは別に置いています)

①領地属性ボード(4つの属性管理。5まで進めたら褒章コマがもらえる)

②建物カード共通プール(建物はレベル1~3まであり。素で建てられるのはレベル1のみ)

③上級カード&指導者カード共通プール(アクションで自分の場やデッキに追加可能)

④シナリオカード。ゲームの達成条件や名誉褒章獲得条件、「警戒発動」アイコンの処理が示されます。

⑤危機アクションカード。毎ラウンドの危機、達成ボーナス&失敗時のペナルティが示されます。

⑥個人ボードとデッキ。デッキはプレイヤー共通の初期デッキ10枚があります。

⑦自分の場。初期建物&初期指導者を1枚ずつ選びます。

後はトークンやら「飢饉カード」やらを手元に置いてゲームスタート。


ゲームの流れ

1ラウンドは①開発フェイズ(+任意でカードプレイ前にフリーアクション)②危機フェイズ③得点計算フェイズ④補充フェイズに分かれ、毎ラウンド公開される危機カード記載の2種類の危機に備えたり、自分のデッキや場を強化するためにカードをプレイしていきます。

※ソロと多人数とではちょっとルールが違うところあり。これはソロ特化なのでご了承ください。あとルールがふんわりしているところがあるので、雰囲気だけ見てもらえればと思います。


①開発フェイズ

まず自分のデッキから6枚引き、(必要なら後述のフリーボードアクションをはさんで4枚を選んでプレイします。

カードは最初共通の初期デッキ10枚からスタート。カード下部に効果が記載されています。効果は大きく分けて赤・青・緑の3種類です。

赤:危機フェイズ「戦乱の危機」に備える

青:危機フェイズ「政治の危機」に備える

緑:上級アクションカードや建物カードの獲得、建物に昇格駒を置く、建物カード下に指導者カードを置く、危機フェイズで使える予備コマ(剣型・王冠型)の獲得等、自分の強化

共通の初期カード10枚の構成はこんな感じで、赤3枚・青3枚・緑4枚となっています。カード内容は下部のアイコンのみ参照すればOKです。



建物カード:レベル1~3まであり、即建てられるのは1のみ。加えて飢饉カードが捨て札に置かれます。これはフリーアクションでないと除外できません。

建物を建てると右上記載のアイコンの方向に外交キューブを移動します。

これが最大まで行くと、その派閥の支持が最大になったということで、「褒章コマ」の獲得&以降そのキューブは動かず、そこに記載のアクションが実行できます。(初期値は真ん中。真ん中にも派閥アクション「レベル1建物建築」がある)指示は2つの派閥がシーソー的に連動しているので、欲しいアクションや場と相談して進めたいところ。


建物の強化については、昇格駒が2個のったら、その建物を即座に次レベルの建物にしないと×ですが、同種の建物じゃないと重ねられず、場に出ていなければ建てられません。ボーナスは重複するので早めに重ねたい。



上級アクションカード:公開されている3枚のカードから1枚獲得して自分のデッキの一番上に乗せます。次ラウンドで即出てくる&初期カードよりも強いアクションが打てるようになります。



指導者カード:建物カード下に2枚まで配置可能。これも種類がありまして、それぞれのタイミングで能力が発動します。

赤:危機フェイズに能力発動。

緑:開発フェイズ時にプレイしたカードで能力発動(下記は最初に研究アクションをやると好きな派閥を1方向進めることができるもの)

黄:建物カードのように得点フェイズ時にボーナス加算。

配置時に建物の派閥と同じなら派閥アイコン下のボーナスをすぐもらえます。


また、カード4枚プレイした後、「追加アクションコマ」を消費することで、追加カードのプレイが可能です。1個当たり1回、あるだけ何度でも行えます。(「補給」アクションを実行して手札を増やしたあと追加アクションコマを複数消費して沢山カードを打つことも可能)

そのあと、手札か捨て札からカード1枚を廃棄(任意。ただし飢饉以外)し、手元に残ったカードがあれば捨て札にしてこのフェイズ終了となります。


※フリーボードアクション:カードプレイ前に1回だけ実行可能。選択したアクションにキューブを置いてそのラウンド使用したことを示します。アクションは補給(手札補充)、スカウト(欲しいカード探索)、派閥アクション(建物を建てて最大まで振ったら行える特別アクション)の実行、支援(飢饉カード除去など、他のカードに書かれている該当アクションの実行)が行えます。




②危機フェイズ

危機カードにある2つの危機の値を参照します。また、書き方によって「自分のみで対応」か「参加プレイヤー全員※ソロの場合は2人プレイ準拠でダイスの出目を加算しての判定」の判定のどちらかになります。

【左は自分のみで2以上、右は自分+ダイス目の合計が3以上なら成功】


戦乱の危機(赤・剣型アイコン)、政治的危機(青:王冠型アイコン)の数と、自分のカードや獲得した予備コマ(追加戦力)の数、ソロの場合は2P参照で自分+ダイス目で判定。

クリアできていれば、危機カード下部のボーナス獲得。ダメなら上部のペナルティが課せられます。

※ルルブには「個人チャレンジは『カード記載の配置量より多く配置できればボーナス』、グループチャレンジは『出目以上の数を配置した場合ボーナス』とあるので、左は失敗、右は仮に3であっても「以上」なので成功になると思われ。分かりづらいので基本「その数より上」でやってます)



③得点計算フェイズ

自分の場の「暴動トークン」なしの建物のアイコンを参照し、4種のアイコンそれぞれ個数分ボード上で加算します。この時5に到達したらボード記載のボーナスを得て0に戻し、残りを1から再カウントしていきます。

加えて、5に到達するごとに「褒章コマ」を1つ獲得。自分のボードに左から置いていきます。

※警戒発動アイコン付きの枠に褒章コマを置いた場合は、シナリオカード右側の記載内容に従います。

そして、建物に配置されている指導者カード(黄色)のボーナスも参照し、獲得を行います。


④補充フェイズ

勝利条件を確認し、満たしていたらゲーム終了。満たしていなければ新たな危機チャレンジカードを公開し、フリーアクションキューブを元に戻して、ソロモードでは「スカウト」アクション(入れ替え&補充)を行い、次ラウンドに移行します。

こうして、6ラウンド終了までにシナリオカードにかかれた条件を満たせばクリアです。

【ソロイージー。4ラウンドで褒章コマ4つ以上獲得したのでクリア】


その他

まだ試していませんが、「ギルドマスター」「派閥ヒーロー」「ジレンマ」という3つの追加モジュールが入っています。ギルドマスターはプレイ人数2人からなので遊べなくて残念。



感 想

アートワーク:箱絵が素敵。カード類はAI生成イラストですが、動物王国ってことで多様な動物たちが擬人化されていて見ているだけでも楽しい。緑派閥の建物は日本とか中国とかそっち寄りになってて、指導者で着物着たフクロウがいたり。

ボード類がパラメータ管理だけなので、アートワーク=箱絵とカードだけなんですが、箱絵とカード類のテイストは全くリンクしていないのでそこは注意。


ゲーム性:目的は早く褒章をたくさんとることなので、建物をどれだけ早く建て、さらに強化できるかにかかっています。そのために自分のデッキを強化して安定して危機を乗り越えるようにするのか、緑特化で建物+指導者で何とかしていくのか、復興も特定アイコン寄せするのか満遍なく行って同時褒章獲得でいきなりクリアに持って行くかなど、色んな戦略が考えられそう。デッキの圧縮も毎ターンできるし、追加手札補充アクションや追加アクションコマで連続プレイもできる。複数人プレイだといい感じに捲れるんじゃないかな。どうだろう。


ルルブ等:ゲームでの自分の立ち位置とか目的の記載がルルブだけじゃ不明瞭。そこはHPや箱裏だけじゃなくルルブに記載すべきとこだと思う。

アイコン表が人数分ついているので便利。ラウンドの流れもルルブの最終頁まとめてあるのでわかりやすい。ただルルブ広げながら参照できないのが厄介。

あと日本語ルルブなのは非常にありがたいんですが、ちょいちょいわかりづらい&誤植あり。

写真とテキストの相違、アイコン記載漏れ、コンポーネント数に誤り等。

流れも変なとこで説明が入ったかと思えば〇P参照みたいな記載になっていたり。

見落としだったら申し訳ないけどデッキが枯れた時の記載なく、捨て札をデッキにしますがシャッフルするのかしないのか。これに関してはBGGフォーラムでもその辺質問してた人がいました。


収納:プラスチック製のインサートがついています。不整形の個人ボードを蓋にしてトークン類をしまえるようになっているもの。が、スリーブをつけると収まらないカード量&トークンをどこにしまえばいいか不明瞭&プレイアビリティには寄与しないところが非常に残念。特にkickstarterでスリーブセットを頼んだこともあり、そこは入るよう設計してほしかった(値段的には充実のコンポーネントの割に結構安価な部類なんで仕方がないのかな)。インサートは残念ながら取り払いました…。


ということで、不明瞭部分の参照に時間を要するものの、流れ自体は割とシンプル。6枚中4枚のカードプレイ+いらないカード捨てたければ1枚除外+追加アクションやれるならやって、危機に対応してボーナスを得てシナリオ達成条件を満たすという流れ。手堅くまとまった中量級。戦略考えるのも楽しいし、アートワークも相まって好きな感じです。

ただ、上のルルブに記載のとおり、日本語版ルールの記載が甘いんじゃないかとちょっと心配。特に危機対応のところ。分からないときは厳しい方適用しておけば間違いはないと思うのでいいんですけど、そのうち公式オンラインマニュアル確認したいところですね。

デッキ構築メイン+パラメータ管理的なゲーム。気になった方はどこかで試してみてください。

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