- 3人~6人
- 10分~15分
- 8歳~
- 2019年~
ニックネームComa Planetさんのレビュー
簡単で、誰とでも楽しく遊べるゲームです。
自分がほしいニックネームグループの<もちものカード>を、他のプレイヤーの誰が持っているか推理し、自分の番が回ってきたときにプレイヤーを指名してカードをリクエストします。
推理が当たれば、その<もちものカード>を手に入れることができ、同じニックネームグループの<もちものカード>を四枚集めたら<ニックネームカード>を一枚もらえることができます。
一番多く<ニックネームカード>を集めた人が勝ちです。
ゲームルールは単純ですが、<もちものカード>をリクエストする時は、そのもちものカードの所属するニックネームグループに対応する敬称をつけて「ニックネーム」で指名相手に呼びかけなくてはいけないというルールがあります。
また、呼ばれた人はそのニックネームにふさわしい人物になりきってカードを渡さなくてはいけません。
例えば、「○○社長、高級外車をください」と言われたら「うむ、わしの愛車をやろう」と社長になったつもりでカードを渡します。これが楽しいけれど、初めは少し恥ずかしいです(笑)
このゲームの魅力は、なんといっても、どんな相手とも・どの場面でも楽しく遊べるところ!
名前の下に敬称をつけ、ニックネームで呼び合うというルールがあるため、プレイヤー同士は強制的に名前を呼び合うことになります。
そのため、初対面の人や気心の知れていない仲でも、ゲームが終わる頃には自然と名前を覚えることができます。
また、仲の良い人や毎日会う人とプレイして、いつもと違う敬称で呼んで<もちものカード>をおねだりするのも楽しい遊び方のひとつ。
ニックネームグループは「ちゃん」や「くん」などスタンダードなものから、「空前絶後の萌えアイドル・○○にゃん」や「天下を治めるお殿様・○○どの」などのユニークなものまで幅広く揃えられているので、このゲームの中では普段接している人とも違う関係性で遊ぶことができます。
上司にむかって、呼び捨てして「100万円くれよ」なんて合法的に言えるのはこのゲームの中だけなのでは(笑)
ゆるい絵柄のかわいらしいカードに一見単純なルール。
ゲームの序盤は、とても和やかな雰囲気で進みます。
この時点では、<もちものカード>を集めるのに必要なのは運のみなので、ニックネームでの呼び合いやなりきりを楽しみながらカードのやりとりをすることができます。
しかし、それだけでは終わらないのがこのゲームの面白いところ。
「リクエストできるのは、自分が持っている<もちものカード>と同じニックネームグループのカードのみ(自分が1枚も持っていないニックネームグループの<もちものカード>はリクエストできない)」という絶妙なルール設定により、ゲームの中盤頃からは、どのカードを誰が持っているのかという推理が可能になってきます。
例えば、「今、自分が持っているのは<ネコ耳>と<ドレス>。
**さんが☆☆さんに<サイン>をリクエストしたということは、**さんが持っているのは<マイク>だ!」というような推理をしていくことで、自己紹介がメイン要素の和やかな運ゲーという最初の雰囲気から一転、中盤以降の「nickname」は記憶力と考察力が必要なガチンコ勝負へと変化します。
カードを確実にゲットするためには、自分の手番のやりとりだけではなく、他のプレイヤー同士のやりとりを観察し、各プレイヤーの返事やカードの行き先を覚えていなくてはいけません。
せっかく<もちものカード>を3枚まで集めても、残りの1枚を持っている人物の予測を間違えると、
一瞬にしてすべて取られてしまうという事態も発生してしまうことに…!
上の写真は、実際のプレイ中のもの。
ここから、「(私)どの、着物をいただけないでしょうか?」「(私)どの、拙者、草履も履きたいでござる」「(私)どの、伝家の宝刀もいただいてもよろしいでござるか?」と身ぐるみ剥がされてしまった時の無念さは、本能寺の変の時の織田信長に匹敵するレベル。リクエストする側は、こちらの手札についての推理がすでに完了しているので、ノリノリでリクエストしてくるところがまた憎い(笑)
ゲームの終盤になると、どのプレイヤーもなりきりの照れを忘れてしまう程に白熱してしまいます。
最初は「○○どの、草履をください…///」という風に恥ずかしがっていた人も、ゲームの最後では「○○どの、ちょんまげを賜りたいでござる!!!」と大声で叫んでしまうほど(笑)
推理が当たり、<もちものカード>が揃って<ニックネームカード>を手に入れることができると、満足と達成感による快感で満たされます♡
一番多く<ニックネームカード>を手に入れた人は、集めたニックネームカードの中から好きなニックネームで一日呼んでもらえるというご褒美ルールで、ガチンコ勝負は幕を閉じます。
熱くぶつかりあった後も和やかにゲームを終えられるこのルールに、お友達想いの考案者さんの優しさを感じました。
誰にでもわかりやすい簡単なルールのため、世代や性別を選ばずに遊べることが魅力の「nickname」。
初対面の人が多い場面で自己紹介を兼ねて遊ぶのもよし、気心知れた仲で遊ぶのもよし。
知り合いだけど「ニックネーム」で呼び合う程の仲ではない人と遊ぶのもよし。
記憶力と考察力のガチンコ勝負をしたい人にも満足の一品。
どの関係性の相手でも、どんな場面でも楽しく遊べる最強のゲームだと思います。
どんな集まりに持って行っても、老若男女で楽しめるはず!
特に、ボドゲオフ会の一発目にプレイするゲームとしておすすめです!
ボードゲーム好きなら、一家にひとつ、いや、一人ひとつは持っていて損のないゲームです!!
- 69興味あり
- 262経験あり
- 46お気に入り
- 206持ってる
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