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  • 3人~4人
  • 20分~30分
  • 10歳~
  • 2010年~

藪の中owletさんのレビュー

754名
3名
0
4年以上前

中学校の授業でボードゲームを活用している者です。


こちらの藪の中は中学校三年生の国語の授業、「『批評』の言葉をためる」の単元に投入しました。


犯人捜査タイプのボードゲームの一つとして、類似の作品との比較の中で、批評の材料を集めさせるという展開の授業を行いました。


このゲームで真っ先に目を引いていたのはやはり人形のコンポーネントです。他の比較対象がカードばかりだったので新鮮なようでした。


このゲーム特有の面白さとしては、犯人の特定に失敗すると押し付けられる嘘つきマーカーの扱いを挙げている生徒がいました。


このゲームでは、容疑者三人のコンポーネントの内、犯人だと思ったものの下に犯人マーカーを置いて投票していく流れがあります。犯人の特定に失敗したときに、犯人マーカーを無実の人に置いてしまったらそれが嘘つきマーカーに変わり、これを5つ集めると敗北なのですが、条件次第ではこの嘘つきマーカーは、最後に投票した人に擦り付けることができます。


なので、もう少しでゲームオーバーになりそうな生徒が後ろにいた場合、あえて犯人じゃない容疑者にマーカーを置いてブラフにして嘘つきマーカーの擦り付けを狙うなど、犯人特定とは違った勝ち筋を狙えるのが面白かったようです。


反面、批判的な部分としては、手札にくる手がかりの数字次第では犯人特定が一瞬で終わることがあるなどが挙がりました。


総評としては、純粋に犯人特定をすることが目的のゲームと違い勝ち方が色々とある、人狼系のように時間がかからない、犯人はロールプレイではないので演技しなくてもいい、話し合いがないので口下手でも楽しめると概ね好評でした。


人狼系のような盛り上がりは期待しにくいですが、思考力を磨くという点では良いボードゲームです。じっくりとした駆け引きをインスタントに楽しめる一風変わったボードゲーム、皆さんも楽しんでみてください。

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