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  • 2人~4人
  • 90分~110分
  • 12歳~
  • 2004年~

ゴア白州さんのレビュー

161名
3名
0
1年以上前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

6/10

イスタンブールやベガス、カルバなど、近年も名作をつくっているデザイナーの2004年の名作と言われるゲームの1つ。

個人的にこのゲームのデザイナーは、2004年には重ゲーとかもつくっていたが、近年はベガスをはじめ、軽ゲーにシフトしており、時代の流れにあったゲームをつくれる柔軟なデザイナーとして注目していたので、このゲームを遊ぶのが楽しみだった。

今回、自分は2004年の旧版をプレイしたが、2012年にリメイクされた新版は結構内容が変わっており、基本的には新版の方が良いのだが、旧版の面白いという人もいる。

あんまり、レビューしている人がいない古典なので、簡単に説明すると、ポルトガルの商人となって、勝利点を稼いでいくゲーム。

勝利点を稼ぐには、個人ボードのレベルアップ、植民地タイルの開拓、探検カードのセットコレクション、その他少しといった感じなのだが、基本的には発展ボードと植民地がメインかな。

ゲームの流れは、

①メインボードに並べられているタイルのオークションをする順番を決める(4人なら5枚)
②決められた順にタイルを1枚ずつオークションする
③6つのアクションの中から、1アクションを選び実行するのを3周する(1人1アクションを3回)

を計8ラウンド行う。ちなみに4ラウンドで、メインボードのタイルが一新されるので、前半と後半がある感じ。

1ラウンドで3アクションなので、そんなにアクションやらなそうと思いがちだが、フリーアクションできる要素が結構多いのと、追加アクションカードも存在するので、わりとアクション数は多い=プレイ時間長く感じる

オークションは、スタートプレイヤーが強制0入札、時計周りに1回だけ入札可能、最後にスタートプレイヤーが+1で落札するかどうか決める。スタートプレイヤーが落札した場合、お金は銀行に支払うが、他のプレイヤーが落札する場合、スタートプレイヤーにお金が入るという珍しいタイプ(クーハンデルとか古いゲームのオークション形式で、最近のゲームではあまり見ないイメージ)。

この潔いオークションシステムのおかげで、かなりヒリヒリとしたオークションが展開される。

なぜ、ヒリヒリするかというと、このゲーム、メインの得点源が発展ボードなのだが、この発展ボードのレベルアップには「船カード」「香辛料コマ」の2つが必要になる(厳密には探検カードという例外もあるが、メインはこの2つ)なのだが、この香辛料コマを置くための倉庫タイルがないと、そもそも香辛料コマを入手できない。

普通のゲームであれば、香辛料コマなんて、簡単に入手して手元におけるのだが、このゲームでは、倉庫がないと置くことができないという強烈なしばりがあり、さらにこの倉庫タイルはオークションのときにしか入手できない。

一応、25枚のうち、半分近くは倉庫タイルではあるが、どれがオークションにかけられるかは、各プレイヤーが1枚ずつ縛りがある中、決めるため、倉庫タイルが全然ないオークションだって存在する。よって、この倉庫タイルはオークションでしか入手できるかどうかが、前半の流れに大きく影響するので、なかなかスリリングである。

もちろん、各タイルは1人しか落札できないので、入手できない人もいるのだが、それを救済(?)というか、別の選択肢として用意されているのが、探検カードと植民地である。

探検カードは、俗に言う特集カードで、引くと「◯◯がもらえる」とか、「特定のアクションを強くする」とかのカードがあるのだが、基本的にフリーアクションか通常アクションの強化になるので、最初自分は舐めていたのだが、まぁ、このカードがかなり強力。

なぜかというと、序盤は1アクション使って、船カードとか香辛料は1つしかもらえないのに対し、探検カードは1枚引けば、フリーアクションで船2枚とか香辛料2つとかもらえたり、特定のアクションを使えたりと、明らかにやりたい放題なのである。ワイナリーの四季がカードゲーと言われるのと同じじゃね?と感じるぐらい強い笑

それを決定づける証拠に、スパイというオークションで手に入れられる他のプレイヤーのアクションをコピーできる能力があるのだが、探検カードだけそれが禁止されている。つまり、強すぎるのだろう笑

おまけにこの探検カード、ゲームの最後に同じマークがついているカードを集めておくことで、勝利点が増える。といっても5種類近くあるし、使わないで持っていないといけないので、得点だけでそこまで強いかと言われると微妙だが、序盤でこんなに強い能力なのに、後半で得点源としても使えるとかかなりチート的なイメージだった。

なので、序盤のオークション合戦で倉庫タイルを入手できないプレイヤーは探検カードだけを特化して、倉庫がない状態でもバンバンレベルアップさせることができていた(探検カードの中には、お金を払うだけで発展できるものや船や香辛料がなくても発展できるものがあるなど、真面目に船や香辛料や倉庫集めるのがバカらしくなるほど強いものが目立っていた笑)。

もう1つの植民地は、2〜3時間かかるゲームのわりには、なかなかギャンブルちっくなシステムが導入されている面白い内容で、強めの倉庫(オークションで落札できる倉庫タイルは5種類あるうち、1種類の香辛料しか保管できないのだが、植民地の倉庫は2種類、もしくは5種類全てを保管できる)を手に入れることができるのだが、これがオークション以外で倉庫を手に入れられる選択肢なので、100%成功させる手持ちでいくか、引き運に賭けるかを選べるのはなかなかユニーク。※説明すると、ただでさえ長いレビューがもっと長くなるので割愛する

とまぁ、2004年の時代のゲームとしては、なかなかいろんなことができて面白いゲーム。

とはいえ、今の飽和時代となっては、わざわざプレイするにはあと1歩・・・という感じは否めなく、遊ぶのは古参の名残くらいしかないところは残念。あと、探検カード、ほんと強すぎ笑 全員初プレイなら、これを全員が認識してはじめても悪くないと思うレベル。オークション好きであれば、遊ぶ選択肢としてはありかな。

あと、旧版の和訳(◯ビウス訳)は、重要なルールが結構抜けており、FAQ必須レベルなので注意。→http://okanenainde.seesaa.net/article/463260577.html

特に、その中でも重要なミスポイントをあげると、

①オークションでタイルを選ぶとき、斜めに隣接しているとあるが、本当は置けない
②探検カードは、所持枚数が決まっており、多く引いたら捨てるかプレイするとあるが、本当は引けない
③発展ボードを全てレベル2にすると、追加アクションカードが1枚もらえるのだが、記述がない
④発展ボードをレベル4か5にするたびに、探検カードが1枚もらえるのだが、記述がない

あたりだろうか。特に③と④は発展ボードにあきらかに重要そうなアイコンがあるのに、説明がなかったので、FAQ探したら、想像以上に指摘点があったので驚いた笑

また、新版だが、結構ルールが変わっており、特に影響が大きそうなものをあげると、

①競りのスタートプレイヤーが入札するとき、最高入札額よりも1ドル少なくて良い
→(旧版は1ドル多く落札なので、スタートプレイヤーが若干有利になる)
②オークションに新しいタイルが4枚増えた
→バリエーションが増えることは個人的に良いと思う
③オークションで四隅に置く追加報酬タイルも増えた
→四隅のタイルがオークションされにくいので、追加報酬が増えて、選ぶ理由が増えた
④発展ボードの入植者のレベルアップが修正(02346)→(02456)
→良い修正。入植者のレベルアップは他をやりがちで、しかも2回あげて3なら、1回だけでいいと思っていたので、2回あげて4なら、選ぶ可能性が少しあがったと思う。といっても選ばない気はするが笑
⑤探検カードのセットコレクションのマークが5種類x6枚→6種類x5枚になった
→良い修正。探検カード強すぎだと思っていたので、より得点が得られなくなったので、バランス整えられたと思う

といった感じか。他の違いはこちら→https://see-know.hatenablog.com/entry/2020/01/03/103231#:~:text=%E7%AE%B1%E7%B5%B5%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%A3%E3%81%A8%E8%B5%A4%E3%81%BF,EDITION%E3%80%8D%E3%81%A8%E8%A8%98%E8%BC%89%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E5%AF%BE%E8%B1%A1%E5%B9%B4%E9%BD%A2%E3%81%8C%E6%97%A7%E7%89%88%E3%81%AF,%E7%99%BA%E5%A3%B2%E5%B9%B4%E3%81%AF2012%E5%B9%B4%E3%80%82

全て良い修正になっているが、さすがに旧版持っていて、わざわざ買い換えるほどかというとそこまでではないかな。ゴア遊びたくて、持ってないなら、新版でいいとは思う。

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