禁断の砂漠しのじゅんぴょんさんのレビュー

冒険者チームが、古代の砂漠都市を発掘し、太陽光で動くと噂される伝説の飛行船を修復する任務に送りこまれたが、予想外の砂嵐に襲われてヘリコプターが墜落。今や広大な砂漠で立ち往生し、容赦ない砂嵐にさらされ命の危機を感じる中、唯一の生き残る希望は素早く都市を発掘して飛行船の部品４個を発見し、修理して仲間達と脱出する事が勝利条件の禁断シリーズ第２弾。

前作「禁断の島」がとても面白かったので、必然的に本作も購入しましたが、前作にあったハンドマネージメントも影を潜め、「もしかして簡単かも?」と意気揚々とプレイしましたが、結果、初心者レベルで敗北。何度プレイしても勝てない!　最近ようやく初心者レベルで勝利しましたが、間違いなく難易度は前作を超えていると思います。ランダムに配置される砂漠タイルは、発掘してみないと何が眠っているか分かりませんが、これが砂漠に翻弄されるさまを上手く表現しており、サバイバル感を感じさせてくれます。しかも、そう簡単に発掘させてもらえません。例えば…

手番終了時に砂嵐カードを砂嵐メーターが示す枚数を引き、風の吹く方向にそのカードに記載された枚数の砂漠タイルを動かし、その動かしたタイルの上に砂マーカーを１枚配置するが、これが実に厄介。砂マーカーが2枚以上重なったら、その砂マーカーを除去しないと侵入出来なくなり、その場にいたならば埋もれてしまい同じく除去しないと移動出来なくなる。(登山家は例外）砂マーカーが全て尽きて、配置しなければならない時に枯渇したら、プレイヤー達は砂に埋もれたと言う事で敗北。

砂漠の炎天下なので、水筒の水は貴重品で、もし砂嵐カードで太陽が出たら水を飲んでしまう為、水筒の水が減ってしまい無くなった時点では死亡しないが、万が一次に太陽が出たらジ・エンド。

水を補給出来る井戸が数カ所ありますが、１つは蜃気楼。大事なアクションポイントが無駄になってしまいます。

このカードを引くと砂嵐メーターが上がり、ドクロまで行くと、プレイヤー達が吹き飛ばされ死亡したと言う事で負け。

他にも太陽を遮ってくれる地下通路や特殊アイテムなどあり、仲間達との協力なしでは生きて脱出出来ません。

中々面白いボードゲームなので、お勧めではありますが、完全日本語版は発売されておらず、和訳付きも今や入手困難になっているので、購入する場合は和訳無しの英語版一択になってしまうのが残念な所ですね。

それでは、砂漠の遺物とならぬ様お気をつけて。