アルルの丘：紅茶と貿易じむやさんのレビュー

ウヴェ様の重量級ワカプレ「アルルの丘」基本セットに追加する形の拡張。基本だけだと１～２人プレイだったのが、これを入れることで３人までプレイ可能に。

新規建物の追加なんかもありますが、やはり目玉はタイトルにもなっている「紅茶」と「貿易」。今まで陸路だけだったのが漁船や貿易船といった海路が追加。さらに得点になるし交易品にもなるし使うとアクションブーストがかかる「紅茶」。これにより幅広いアクションが可能となりました。

その他いろいろ追加がありますので、追加要素だけざっくりご紹介したいと思います。

【紅茶】

東フリジア特産の紅茶。表は茶箱。裏はきちんとした缶入りの東フリジア茶。デザインがかわいい。新規の得点要素ですが、特筆すべきはその能力。使うことで、「アクションを１つ強化した状態で使用」「同じアクションを２回使用」といった効果が得られます。手番数固定の中これは強い。欲しい資源のところで大量獲得するもよし、終盤建物2回建てるもよし。残れば得点にもなる。いいことずくめ。
入手経路が限られる＆建てるコストに必要となる建物もあるので、使いどころは計画的に。

【紅茶が得られるアクションの１つ「祖母」。ごはんももらえます。ちょっとほっこり】

【海路の追加】

荷馬車や荷車による陸路だけでなく、漁船による食糧確保、交易船による交易も可能に。これもまた選択の幅が広がりました。陸路特化・海路特化じゃなくそれぞれ特色があるので満遍なくいきたいところ。

【サプライボード（漁船＆交易船）と個人ボード（船が2隻ずつ置ける）。行き先も4種類】

【水路・干拓】

水路が追加。条件を満たすと湿原が乾燥します。「農夫」アクションもパワーアップで土地も活用羊が飼えます。動物・農業に振るのも楽しくなります。

【新規建物&ボード】

既存建物と差し替えるものや、追加ボードに置くものなど様々全23枚が追加。ただし、今回はソロでは使わない建物があって、それだけちょっと残念。

タイル右上に紅茶マークがついているので混ぜちゃっても仕分けは容易です。

感　想

手番数自体は9ラウンド36アクションと変わらない中で、さらに増えたアクションをどう活用してどう点数を伸ばしていくか。定石化してしまってたらいい味変になります。いきなり入れるのもありですが、まずは基本を楽しんでから遊んだほうが無難かと。

紅茶が強い。紅茶缶もかわいい。

アクションの選択が増えただけでなく、陸路＆海路の2段構えになったので、何を乗っけるのか、アクション外のダウンタイムは確実に伸びるのでソロ以外の方は注意。

BIGBOX買われる人には、基本のみ・拡張入りと違いを楽しんでほしいなと順番にやった身としては思います。良拡張。おすすめです。