ドラコン（第4版）Bluebearさんのレビュー

ファンタジー世界の冒険者となって、ドラコンが棲むダンジョンを探索。財宝を見つけて生きて帰るという、王道設定のゲームです。
期待値MAXで昨日、友人たちとプレイ。
最初は３人で、練習も兼ねて時短バージョンの「金貨７枚」で勝利、でお試し。

…しかし、タイルの配置も、キャラクターの移動も、あまり深く考えずにプレイした結果、「えっ⁈」という感じであっさり終了。
「え？あ、これで勝ちなの？」

ダンジョンやドラゴンが大好きな我々が期待して始めた新作なのに、シラ〜っとしたビミョーな空気。

このゲームは、ランダムに様々な効果のあるダンジョンタイルを配置して、トラップやドラコンを避けつつ、財宝タイルに進入。金貨トークンを得ていきます。
（タイルは全部で72枚。アクションは「１タイル分歩く」か、「新たにタイルを１枚置く」かどちらか、というルールです。）

しかし、金貨トークンはランダムに引いて確保するのですが、価値が⑴から⑶と、ばらつきが多く、しかもその数字は秘匿情報なので、相手が勝ちそうなのかも分からず、あと何枚で勝てるかも読めないため、緊迫感がいま一つ。（どちらがリードしているのかが不明なため、焦りが生じないわけです。）

そこで、ちょうど後から来た３人を加え、６人３チームのペア戦に変更。金貨も、正規の１０枚勝利で、内容も公開情報としました。（ペア戦なので、チームで合計20金貨集めた方が勝ちです。）

6人いると、ちょうど上記の写真のように、ファンタジー定番キャラクターが揃います♪

いやいや
相棒と連携を考えて、ダンジョン探索をするのがこんなに楽しいとは思わなかった。
ペア戦だから、敵対する相手と、協力する味方と両方がいるわけじゃないですか。
ここが駆け引きとして抜群に面白かった！

ハメて、やり返して、逃げて、追い詰めて、…

負けちゃったけど、大満足。

これが初戦なら、間違いなく星５つです！
熱く盛り上がる６人ペア戦、絶対楽しいのでオススメです。

ちなみに『DORAKON』とは、誤植ではなく、メスの若いドラゴンを指すそうです。（もともとはギリシャ語の「ドラコーン」に由来するらしい）

こいつがその『ドラコン』ですね。追いつかれてもここでは殺されはしません。しかし、せっかく稼いだ金貨を１枚奪われてしまいます。（金貨１枚で許してくれるドラコン…。食欲より金銭欲が勝っているということか？笑）

この作品は、2015年の第4版を日本語化したもので、元々の初版は2001年発表でした。そこからたびたびバージョンアップを繰り返し、現在が第4版というわけです。ルールがどのように改良されているのかは生憎分かりませんが、それだけリファインを繰り返しているので、完成度は高いという事なのでしょう。