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  • 2人用
  • 5分前後
  • 10歳~
  • 2025年~

ブラックキングダムうえにぃさんのレビュー

90名
2名
0
3ヶ月前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

1vs1で行う、熱い読み合いとコンボが楽しいゲーム

「ブラックキングダム」は、盤面にカードを配置してカード効果を使用していき、最終的に兵力が多い方が勝つ2人専用ゲームです。

16枚という少ない枚数ながら、相手の出方を予想し、こちらの戦略を練り、カード同士でコンボを組み逆転する方法を考えるのが非常に楽しいゲームです。公開するのと同時に、カードを伏せて配置するため、そのカードが何かを考えたり、ブラフや心理戦を仕掛けたりするのがこれまたおもしろい!


このゲームでは、前半は山札から引いた4枚を手札として持ちます。その状態で山札から1枚めくって盤面に配置、効果を使用、手札から1枚伏せて置く。これを繰り返します。

慣れないうちは伏せるのを忘れたり、山札からめくったカードを誤って手札に加えてしまうなどのプレイミスはありますが、慣れればすぐできるようになる、かなり単純なゲーム進行になっていると思います。

山札がなくなって後半になると、お互いが順番に、自分の伏せた札を1枚ずつ公開してその効果を使用していきます。


山札から公開して配置した時、伏せ札を公開した時に効果を使う、と書きましたが、このゲームにはもう1つ、能力を使えるタイミングがあります。

それは「転向した時」です。

転向とは、カードの効果によって、カードの向きを変えることです。このゲームでは、自身の方向を向いているカードが「味方」、相手の方向を向いているカードが「敵」となります。

この判定が入れ替わったタイミングに、能力が再び発動するというわけです。

さらに、カードの能力で転向させたカードに能力があれば、その能力も再発動できるのです。

この「転向」を活かしてコンボを組んで、大逆転をしていくのがこのゲームの醍醐味です。


カードにはおよそ4種類+αがあります。

「王」のカードは、このゲームの動向に大きな影響を与えます。なぜなら、能力が「隣接する兵力および大臣を全て転向する」というものだからです。転向したカードの能力は全て再発動されるため、一気に盤面をひっくり返せる可能性を秘めています。王が暗殺されて死んでも「王位継承者」が継承順に従って王となり、そのたびに能力が再発動されるため、暗殺をうまく読んで配置するのが重要になります。

「兵力」のカードは、このゲームの勝利条件に直結している以上、最も重要なカード軍でしょう。とくに騎士団長の能力「隣接する全兵力の転向」は非常に使い勝手がよく(このゲームにおける「隣接する」というのは縦横斜めの位置にある7枚が対象)、勝利に直結するカードになっています。

「大臣」のカードは、盤面を操作する能力が多いです。カードの位置を入れ替えたり、ピンポイントで誰かを転向させたりなど。コンボのパーツになる、特定の場面に刺さるカードです。

「暗殺者」「魔女」は、王や王位継承者を暗殺する役目を持っています。これによって王を暗殺し、こちらの継承者を王にしたり、継承を阻止したりなどの駆け引きが生まれます。もちろん、この2枚をうまく転向させたなら、暗殺の効果も再発動できます。ちなみに、伏せられている王位継承者も、正体を当てることができれば暗殺可能です。

上記のものには当てはまらない「賢者」も、山札の上3枚を自由に見て組み替え、味方の能力を再発動できるという、強い能力を持っています。


これらを駆使して戦っていきます。どのカードにも役に立つ場面があって、上手くハマった時すごく気持ちいいです!ピンチだと思っていたら、どこかをきっかけに急に逆転、ボロ勝ちすることも…逆に、初手で王を引いて、まわりに対象が誰もいない…なんてことも。


なお、盤面は4×4で構成しますが、区切りは決まっていません。つまり、自分たちの置き方次第で端が決まるわけです。「このカードは角に置いときたい」と思いながら置いたのに、相手がその横にカードを置いてきて角じゃなくなったり…と、盤面作成のタイミングでも、手の読み合いと妨害が可能になっています。ただし、妨害されても戦略が大きく崩れるだけで、カード自体が腐りすぎないのはいい点ですね。


このゲームにおける先攻と後攻の有利不利については、私にはよく分かりません。ただ、先攻は先にカードを配置する位置を決めてゲームをリードできるというメリットがある一方で、後攻はカードをめくる時に相手の手の後から思考できるというメリットがあるため、一概にどちらが有利とは言えない気がします。プレイする時は1回ごとに先行後攻を交代すれば良いかなと思います。

追記:何回かやっていましたが、先攻の人が最終的に勝っていることが多い気がします。後攻も手札運や読みによって優勢になることもあります。


外箱については、表面にシンプルな黒地に白い王冠が描かれているデザインで、16枚のカードと折りたたんだ説明書がギリギリ入るような大きさです。小さく持ち運びがしやすいのですが、箱の内側にある折り込まれた部分にフタが引っかかったり、ギリギリ気味で作られているため、耐久性は少し心配です。

また、箱の裏面には全てのカードが一覧のように印刷されていますが、かなり小さく、カードの内容や能力が見えません。一覧カードとして、表裏印刷で2枚ほど入れておくと良かったと思います。

カードは役職名とその英語、その役職の分類を表すアイコンが描かれており、効果内容も明記されているため分かりやすいです。


どうやら「ゲーム・オブ・クラウンズ」という作品のリメイクのようです。前作ではじゃんけんをするなどがあったみたいですが、今作ではなくなっています。役職もみたところ、あちらよりスッキリした印象で、こちらのほうが遊びやすいと思います。

また、現代版ということで、似たルールでアメリカのホワイトハウスがモチーフの「ブラックホワイトハウス」というものもあるそうですが、私はこちらの記号のみで描かれたほうが好みです。


私的な感想

偶然ボドゲーマでみかけて、その説明欄から面白そうと思ったことで購入に至りました。

案外安い値段で購入でき、この、深いゲーム内容で満足です。

自軍や手札、伏せ札を活用してどれだけ巻き返せるか熟考したり、コンボを実行していくのがめちゃ楽しかったです!2人プレイ専用だからこそ味わえる読み合いって、楽しいですよね。めちゃコンパクトなので持ち運びもしやすいですし。

知名度があまり高くなく、youtubeに上がっているプレイ動画も少ないですが、個人的にはすごく楽しい作品でした! もっと色んな人に知ってほしい作品です。

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リョウ
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大賢者
うえにぃ
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