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  • 1人~4人
  • 10分~15分
  • 5歳~
  • 2023年~

和三盆きんぎょじむやさんのレビュー

411名
3名
0
7ヶ月前

「ブルームコンパス」や「アンティーク・アンフェア」の「めめめのアトリエ」さんのゲーム。ここのゲームはソロプレイ標準装備なのでありがたい。1人あたり8枚のカードによる陣取り+相乗り+ワードゲーム。複数ある得点方法の1つが中々独特。和のパッケージやカードも可愛らしい感じです。ソロプレイ+2人プレイでのご紹介です。


概要

テーマ:「(取説より)和三盆が好きなきんぎょたちが住む池。きんぎょは和風な感性に溢れているので、言葉にも大注目です」。

システム:陣取り&相乗りにワードゲーム要素。色は違うけど手札共通ってことでほんのりアブストラクト。手札8枚を持ってスタートし、手番では手札からカードを1枚表か裏、上下反転可のルールで場に配置していきます。自分のカラーの池に多くきんぎょを集め(得点①)、池にきんぎょの好きな和三盆を置いたり(得点②)、言葉づくり(得点③)をして得点を集めるというものです。

ラウンド:6ラウンド固定です。カードは1人8枚ですが、使うのは6枚のみとなります。

得点方法:①囲った池エリア内にいるきんぎょの数②囲われたエリアに自分の「和三盆」があれば、自分の色以外のきんぎょの数③カードに書かれたひらがなを使い作られた3文字の単語の「画数」

この合計。

ソロ:自分+別色1人分(最初はピンクと黄緑指定)の16枚を使ってのプレイ。6ラウンドは共通。別色は山引き任意配置で文字が被ったら引き直し。そうして35点以上を目指します。


コンポーネント

カード裏面に4つの「和三盆」マークがあるのでこれで仕分け可能。カラーによって和三盆の位置が違います。

表面は4人分共通(カラーリングは違う)の8枚。区分けは一緒。

ひらがな「いろはにほへと・ん」が1文字ずと2~4色のエリア分けときんぎょが何匹かいます。黒の太線が「池のふち」になります。


ゲームについて※基本的なルールはソロも多人数も一緒

自分のカラーのカード8枚をもってスタート。手番ではカードを1枚場に配置します。1ラウンド目のスタPはそのまま配置、以降配置済みカードに隣接するように、表裏・上下は好きな方でプレイできます。

※順番の決め方:①出したカードの文字(「いろはにほへとん」の順)、被ったら②きんぎょの数が少ない方が先行

ソロの場合:自分のカラー(赤)を手札とし、別カラー(黄)を山札にします。

自分の手札から1枚、山札から1枚裏向きで出し、同時に表にして、配置順を確認します。黄色と文字が被ったら山札に戻してシャッフル後再度山引きします。

こうして、カードを6枚ずつ配置したらゲーム終了で得点計算です。


得点計算

得点要素は前述のとおり3つあります。

得点要素①自分の色の池のきんぎょ

黒縁で囲ったエリアが池に。池の中の自分のカラーにいるきんぎょ1匹×1点。(下の写真だと3+3+9で15点)


得点要素②:おかし(和三盆)

上記①エリアに自分の和三盆があれば、自分のカラー以外のきんぎょ1匹×1点。和三盆は他人と被ってもOK。

(下の写真だと6匹=6点)


得点要素③:ことば

表面で場に配置した自分のカードを手元に集め、3文字の言葉を作ります。1画1点。下記のようにクロス・L字でもOK。(下では逆L字にしてますが、「にほん」+「はんろ」でも可。言葉の例が取説にも掲載されています。

※そもそも「ろはん」(幸田露伴)はありかという問題もありますが、今回は「はんろ」に置き換え可能&取説曰く(多人数プレイで)ほかの人が納得すればOKとのこと。

多人数なら最多得点が勝者、ソロの場合は35点以上を目指します。(今回は15+6+13の34点でクリアならず)


感 想

アートワーク等:和のパッケージでお洒落かつコンパクト。和菓子のパッケージっぽい。箱にぎゅっとカードと取説なんでスリーブは不可。シャッフルしないんで問題なし。というかこのコンパクト性は損ないたくないかな。終了時の盤面も4色+きんぎょ+和三盆と中々華やか。

ゲーム性(特殊な得点要素):エリア取りと相乗り(強奪ではない)は珍しくないけど、そこにワードゲーム要素って斬新ですね。これ画数に決定するまで調整大変だったんじゃないかな。カードは6枚のみプレイなので、単語2つ作るなら和三盆は1個のみ。場(と、ソロは別色の引き)を見てきんぎょ・和三盆・ワードどれを優先するか悩ましい。相乗りの和三盆も担当色によって上下左右接続可能箇所が違うのがミソ。

ソロ:自分は当然選択できますがもう1色はランダム引きして順番判定という緩めの縛り。妨害もなく最大効率を考えるゲーム。35点って絶妙。これ多人数の練習にもいいと思う。

2人プレイ:対象年齢5歳以上。小学生の子供とやってみたところすんなりルールを理解して楽しく遊べました(意外と接戦…)。

気になった点は以下。

得点計算:3つの要素+3つめは場のカードばらして作るんで、できればスコアシートが1枚あれば嬉しかった。カード1枚サイズあればスリーブ&ホワイトボードマーカーでいける。普通にメモればいいんですけどね。


ということで、たった8枚から最終的に6枚を選んで配置するっていうお手軽ルールなのに悩ましい良作でした。やっぱりここのゲームは好み。冒頭で書いた「ブルームコンパス」「アンティーク・アンフェア」もどちらもソロゲームしかしていませんが難易度高めのやりがいのあるゲームです。今作も非常に楽しめました。

3人以上はわかりませんが、ソロ勢・2人でやれる環境の方にもおすすめです。

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んぎょ
山彦
びーている / btail
じむや
じむや
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