シュティッヒルンおとんさんのレビュー

星９

ボドゲ300種を所有し、軽〜中量級を中心にプレイするゲーマーの感想です。ボードゲーム会にて、６人で遊びました。2024年９月

(ゲーム名が覚えられない、、、。)

【どんなゲーム？】

６色のカードを使ったトリックテイキングゲームです。

ルールは至極シンプルです。初めに各自が失点する色を自分で決めて、その他の色のカードをトリテで獲得する事を目指します。ゲームは全14トリックで終了し、失点色のカードの数字をマイナスに、獲得した他色のカード枚数をプラスにして合計し、一番点数の高い人が勝者です。

【感想】

ルールはシンプルなのに、実際のプレイでは展開を推測したり、状況によって立ち回りを変えたりと、とっても面白いカードゲームです。今までのトリックテイキングで一番かも！

正直なところ、かなり簡単なルールなので、そのポテンシャルを軽く見積もってました。いやー面白い。

ただし、そう感じられるのは中級者以上からだと思います。ゲーム慣れしてないと成り行きで手札を出すだけになって、そうこうしているうちに、なんとなくゲームが終わってしまうかもしれません。それだと「面白くない」と感じてしまうことでしょう。お伝えしておくと、このゲームの手札のプレイは、ほぼ全部「理詰め」で進行します。

そうとは知らずに面白くないと断じ、このゲームと絶縁してしまうのは余りにももったいないので、ぜひプレイ難易度に合わせた年齢(のお子様)、適切な熟練度になってから取り組むか、もしくは丁寧にレクチャーしてくれる諸先輩方と一緒に遊ぶ事を強く推奨します。せっかくの良いゲームを、余すとこなく楽しむために。

(盤面は地味ですが、白熱した頭脳戦で盛り上がっています。)

なお、今回は全員が初回プレイだったので、あーでもない、こーでもないと言いながらプレイできたのも楽しめた部分でした。(今回は、そういうプレイスタイルで全員が楽しめてたとは思いますが、人によってゲームの解析は自分の中でやりたい、という場合もあるかと思いますので、空気感を読みながら楽しくプレイしましょう。)

遊んでみて分かったのですが、実際のプレイによって得られる定石も多く、もし新入りが参加した場合には同水準まで引き上げるテストプレイが何度か必要かもしれません。

例えば将棋みたいに、経験者と初心者のスキルは天地の差になってしまうところが、このゲームの唯一の欠点でしょうか。

ただそれを加味しても、トリックテイキングの中で最高峰のゲームだと感じました。オススメ。

⚫︎良い点

簡単ルール。ただし中級者以上が遊ぶべし。

読みどころ、考えどころがある。

⚫︎気になる点

経験者と初心者では知識差が出るので、インストに加えてしっかりとレクチャーが必要。その点で、初心者の参入障壁になるかもしれない。

多少は直接攻撃が生じます。場合によっては集中砲火も可能なシステムなので、自分の「最善手を優先」する事でフラットなプレイを心掛けると良いかと思います。

⚫︎悪い点

ゲーム名が覚えられない。いまだに覚えていない。指名買いが出来ない残念なネーミング。