マウンテンゴーツsopraさんのレビュー

キャントストップを現代的に古めかしく作り直した、実はジェンティスのデザイナーの作品というのが一番驚きのパーティーゲーム。

3人戦、4人戦でプレイ

【どんなゲーム？】

さいころを4つ振る。（キャントストップだ）

振ったさいころ4つで好きな組み合わせを作る。（キャントストップだ）

組み合わせの合計値の山をヤギが登る。（キャントストップだ）

頂上に着いたら得点がもらえる。（キャントストップだ）

後続が頂上についたら先にいたヤギが麓まで蹴落とされる。（マルチゲームだ）

大雑把すぎる説明ですがこれがゲームルールの8割かな？

写真撮り忘れたので言葉だけだと説明しづらいですが、5～10の数字の書かれたカードを山と見立てて並べる。

それぞれ5,6は4枚、7,8は3枚、9,10は2枚となっている。

それぞれの山のふもとに自分のヤギがいて、手番になったらさいころ4つを振って好きな組み合わせを作り、各組合せごとの合計値の山を自分のヤギが進みます。この時さいころ1つでもよいのがキャントストップと違うところ。つまり「5, 5, 5, 5」という出目になったら10の山を2歩進んでよいし、5の山を4歩進んでもよい。

なおキャントストップのように振り直し（連続手番）やバーストがあったりはしない。

頂上に着く、または頂上にいる状況でその山の合計値をだしたら得点がもらえる。

ただし後ろのヤギが頂上に到達すると、頂点に輝くのはただ一匹！とマーシャルアーツに目覚めたヤギが最初にいたヤギを麓まで叩き落す。

得点トークンが一定数とられたらゲーム終了。

【感想とか】

インタラクションレスなゲームが蔓延る昨今のボードゲーム界に降って沸いた、身体は闘争を求める現代のボードゲーマー待望の殴り殴られパーティーゲーム。

ゲームだから仕方ないよね！と頂上にいるヤギをどんどん蹴落とし、蹴落とされるところが、仲の良い友人同士でやるなら最高のゲームになると約束します。

ヘビーゲーマー同士になると「お前先に（頂上に）登れよ！」と麗しい譲り合いの精神が発揮されるのもよいところ（なお誰かが登った瞬間に殴り合いになる模様）。

誰も目をつけてない（特に7と8の山は1手番で頂上まで到達できないので注意）山を確保されると走られて絶対勝てないじゃんとなるので気を付けよう。

出目の救済措置があり、1の目が2つ以上でたら1個は1で固定し、残り3つのさいころを好きな出目にしてよいというのが素晴らしく小憎らしい。中盤はむしろ1が複数出ろと祈る場面もあり。

全ての山の得点トークンを1個以上取ると追加得点がもらえたりするけど誤差だよ誤差。

1ゲーム15分、忙しい人でもマルチ可能、本物のパーティーゲームがここにある。　と個人的には大のおススメゲームです。