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  • 2人~4人
  • 60分~105分
  • 13歳~
  • 2023年~

マイセリウムsopraさんのレビュー

239名
1名
0
12ヶ月前

キノコたちの仁義なき栄養争奪戦争。

3人〜4人で複数回プレイ。

写真:トークンやイラスト、世界観”は”可愛らしい。


どんなゲーム?

  • キノコとなって、菌糸を伸ばして様々な森から栄養を吸い取るゲーム
  • 誰かが栄養を10点獲得したら即時にゲーム終了。そのプレイヤーの勝利
  • 可愛らしいイラストやトークンに騙される、エグいくらいの殴り合いが魅力なマルチゲーム

プレイヤーはキノコとなり、菌糸を伸ばして様々な森から栄養を収奪する。

ゲームは基本的に手番中にリソースがあれば好きなだけアクションができるというオーソドックスなものだが、ゲームシステムとして面白いところは「次のターンはどこから栄養をとるか」を事前に示すというもの。

プレイヤーはキノコワーカートークンを3つ持っており、手番の最後にそれらを栄養が置かれている森や、菌糸を伸ばすためのリソースを獲得する森に配置する。
次のターンに、自分の本拠地とキノコワーカートークンをおいた土地が菌糸で繋がっていれば栄養を持って帰ることができる。

そしてまたキノコワーカートークンを配置して、、、 というふうに、次の自分の行動を前のターンで明示しなければならない。

これにより対戦相手は「次はあそこから栄養を取ろうとしているから自分は別の森から栄養を奪い取ろう」といったように、相手の動きに合わせた行動が可能となり、これがゲームとして程よいエッセンスとなっている。


栄養はトークンとして所定の森に置かれるが、各プレイヤーのターン開始時に1個か2個しか生み出されない。

また中央の森は、周りの森から栄養を奪い取るという動きをする。

当たり前だが、栄養は誰かが先に取れば後のプレイヤーは何個キノコワーカートークンを送り込んでいても獲得はできない。

明らかに先手番が最強の作業ゲームであるが、それをさせないためにこのゲーム、相手の菌糸を攻撃できる。他のプレイヤーは好きな方に肩入れすることが許されている

先手番有利のシステムを、マルチ殴り合いで解消する往年のボードゲーマーの誰もが喜ぶ解決方法。やはり暴力、暴力は全てを解決する。


そんな「可愛い」+「戦略」+「暴力」というのが本作である。


写真:4人プレイだと盤面も狭く、中央の森は周囲の森から栄養を奪うようになっているので、必然的に殴り合いになる素晴らしい設計。


感想とか

デザインやアートワークの可愛らしさに騙される、直接攻撃マルチゲーム。

カードに描かれるキノコは現実のキノコをそのままキャラクターにしたもので、特徴を捉えていてとても可愛らしい。(ヒラタケが Oyster Mushroom と呼ぶのを初めて知った)

勝利点(栄養)が盤面の4〜5つある森のどこに発生するかは運であるため、たまたま自分の本拠地に近い森に発生したらラッキーとばかりに、そのプレイヤーが走って勝利する傾向がある。

その調整に暴力直接攻撃があるのだが、あくまで攻撃できるのは菌糸(道)であり、トークンを攻撃できないので改めて菌糸を伸ばされると攻撃が全く無意味になるところは気になった。(一応相手の手札を消費させるので、全く意味がないというわけではない)

また、本ゲームは基本的にカードゲームでアクションはカードを使用することで行われる「アクション」と、他の何かのタイミングで使用する「リアクション」の2種類があるが、この「リアクション」が実際にどのようなタイミングで使えるのかルールにもカード効果にも明記されていないのが追加で気になる点。

例えば「栄養発生フェーズで使用する」というリアクションがあるのだが、栄養発生の前後のどちらで利用できるのか、発生場所決定から実際に置かれるまでの間で使用できるのか?は明記されていない。

カード効果はコンボを決めると強いものが多いので、こういう使用タイミングをしっかりと記述してほしいのが和マンチの思いである。


とはいえそこは同卓するプレイヤー間で合意を取ればよく、それ以外に気になるところは全然ない。

序盤は気軽に菌糸を伸ばし、先んじれば他全員から叩かれ、結構な運と若干のヘイトコントロールを制したものが勝利する、昔懐かしいドカポンのようなゲームであり、そのようなゲームが好きなボードゲーマーに大変おすすめ。

間に合わないかもだが、2024年のボードゲーム初めは本作での殴りからはいかがだろうか?

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びーている / btail
仙人
sopra
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