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  • 3人~6人
  • 20分~30分
  • 8歳~
  • 2009年~

海賊免許Bluebearさんのレビュー

269名
4名
0
3年弱前

「あやつり人形」「インカの黄金」などで有名なブルーノ・フェイドッティ氏のデザインした、お手軽なブラフ系の海賊ゲームです。

アークライトから完全日本語版が発売されましたが、コンポーネントはカードと海賊船コマだけで、まったく言語依存が無いので、特に日本語版ならではの利点はありません。

■テーマは私掠船

タイトルは「海賊免許」となっていますが、これは18~19世紀のヨーロッパで、民間の船ながら他国の船を襲撃・拿捕することを国家が認めた私掠免許状のことを差します。これを持つ船は《合法的》に他国の商船に対し海賊行為が可能となるわけですね。

厳密には「海賊」とは異なりますが、一般の雰囲気的にはまあ良しとしましょう。

各プレイヤーはそれぞれ別の国家となり、他国の商船と積まれている財宝を見て、襲撃するかどうかを判断するゲームとなっています。


■シンプルだが出来のよいコンポーネント

内容はカードと、プラスチック製の商船(帆船)コマのみ。
6人まで対応しており、各陣営ごとに積み荷となる《財宝カード》が5枚(3~7まで価値の異なる数字が書いてあり、これが基本的な勝利点になります。)と、私掠船の攻撃を表す《砲撃カード》が3枚(計3回だけ他国の船を襲撃できることを表します。)持ちます。

自分の担当色ごとに用意されたこの8枚セットを持ってスタートします。(混ぜてシャッフルしたりしません。)

そして、同じ色分けされたミニチュアの帆船(商船)がそれぞれ5隻持ちます。

これがけっこう出来が良く、並べるとなかなかカッコいい♪

この5隻のうち2隻には裏側にこっそり《大砲》のマークが刻印されており、これは密かに海賊対策を施した強力な《武装商船》であることを表しています。(この武装商船コマと通常の非武装商船のコマは区別がつかないようになっています。)

■ルールはものすごくシンプル

各プレイヤーがやることは4種類のうちひとつを選んでアクション。

①出航…財宝カードを1枚前に公開し、輸送する船コマをひとつ乗せる。

このとき使う船は《一般商船》にするか《武装船》にするかはプレイヤーがこっそり決めていいです。

②帰港…すでに出港している船と財宝カードを回収する。

襲撃されずに回収できた財宝カードは、そのまま自分の得点になります。

③襲撃…手元の《砲撃カード》を出して、そのときに場に出ている(出港している)各国の商船のうちひとつを指定して襲撃を宣言する。

襲撃が宣言されたら船の裏を公開し、大砲マークのない一般商船だったら襲撃は成功!船は除去し、財宝カードは襲撃したプレイヤーのものになります。しかし、もし《武装船》だったら襲撃は失敗!砲撃カードは相手に渡し、これはゲーム終了時に《1点》となります。

④パス…何もしようがないときはパスできます。

たったこれだけです。

インストは、5分もあればOK.。

このシンプルさと、6人という対応人数の多さはけっこう貴重です。

■腹の読み合いによる心理戦

もうお分かりの通り、展開は腹の読み合いです。

財宝カードは3から7まであって、それがそのまま得点ですから、普通に考えれば6・7を《武装船》に載せますよね。

ただ、みんなも同じことを考えるので、その裏をかいて…という話になるわけですね。

《武装船》は5隻のなかのたった2隻しかないので、当然全部の船を守ることはできません。

また《砲撃カード》もゲーム全体で3枚しかないので、襲撃できる船は限られています。

出した財宝の数字は見えているので、誰の、どの船を、襲撃するか、見逃すか、を考えていくゲームになります。

「はいっ、じゃあ私は出港でーす。財宝は5だけど、みんな襲わないでね~♪襲っちゃイヤよ~」

「え?2隻目の出港?」

「〇〇ちゃんのそのわざとらしいフリが怪しい(笑)」

「なぜ1隻目の6を入港させないのか、というハナシだな。」

「えっ?あ、いやいや早めに出港した方がいいかなあ~と思って(汗)」

「いや絶対あれ大砲付きでしょ。攻撃を誘っているのよね。」

「いやいや、〇〇ちゃんのことだからわからんぞ(笑)。ホントに入港し忘れただけで、実はけっこう武装船を温存していると見た。」

「え?あ…そんなわけないじゃない♪」

「そのうろたえぶりがわざとらしい(笑)」

「じゃあ、その今出港した5を襲撃しちゃいまーす!」

「こっち?えーと、こっちはねえ~…」

「うわー武装船じゃねーか!やられた!!」

「あはは、こうすれば絶対誰かが2隻目を襲撃してくると思った♥」

「ぐ…おそるべし(笑)」


6人プレイでこんな感じでした。


■仲間内でこそ真価を発揮するゲーム

ルールが単純なので、淡々とやるとたいして盛り上がりもせず、何となくで勝った負けたとなって終了してしまいがちです。(互いの性格や展開を考えてやらないと、判断基準がなく、単なるヤマ勘で終わってしまうので)

実際我々も、1ゲーム目はふつうに展開し、何となく終了。

ああそういうゲームなんだ…という感触が分かってからの2ゲーム目からそれなりの盛り上がりを見せました。

6人でやっても30分かからないので、ゲーム会の前座や時間調整に最適です。(残念ながらメインを張れるゲームではありませんねぇ。)

絶体に気心の知れた仲の良いグループで、しかもできるだけ6人そろえてやった方がいいと思いました。


【補足】

①このゲームは自分のアクション時に《パス》が可能なので、《武装船》を2隻とも使い切ったプレイヤーが、出航させてもカモになるために延々と《パス》を繰り返す事態が発生してしまいました。(ルール上禁止されていない)

そのため我々は、6人全員が連続して《パス》を宣言したら《ゲーム終了》としました。

②最初の1番手プレイヤーは、セットアップ時に出航させる船を、誰も何もできないうちにいきなり《入港》させることができます。そのため、最初の1巡だけは《入港》禁止としました。

参考までに。

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