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  • 2人~7人
  • 30分前後
  • 12歳~
  • 2018年~

ザ・フィフティーンBluebearさんのレビュー

846名
1名
0
約4年前

わずか15分でプレイされるという触れ込みの史上最短TRPGです。

テーマはかの有名な《クトゥルフ神話》をメインにしたホラーで、与えられた状況からいかに《脱出》するかが勝利条件となっています。(内容は他のホラーでも問題なく成立しますので、クトゥルフに詳しくない人でも苦手な人でも、特にこだわる必要はありません。)

そのため、内容はかなり限定的になっており(なんと部屋ひとつだけ!)、与えられた情報をもとにいかに早く《謎解き》を達成し、脱出の条件を満たすかが目標なので、最近はやりの《謎解きゲーム》《脱出ゲーム》の雰囲気に通じるものとなっています。

ただしあくまでも本質は《TRPG》なので、《ゲームマスター》(進行役)が一人必ず必要になる点にご注意ください。

■TRPGと言っても《キャラクターメイキング》はありません。

一般にTRPGと言えば、実際のセッションが楽しいのはもちろんですが、何と言っても自分の分身に当たる登場キャラクターの設定をデザインする《キャラクターメイキング》が抜群に楽しいのは皆さんも良くご存じの通りです。(よく何時間も没頭したりしますよね♪、笑)

しかし残念ながらこのゲームは要素を限定し、ボードゲーム感覚でその場ですぐに始められる作品となっているため、キャラクターはあらかじめカードになっているもの(6種類)から1枚選んだら終了です。特に名前や設定などに悩む必要もありません。(もちろん即興で設定を考えて、背景を語っても問題ないですが、そこまで作り込む必要はありません。)

ここを、シンプルで良いと捉えるか、作り込み出来ないのでつまらんと捉えるかで評価が変わるかもしれません。キャラメイクが好きな人は要注意ですね。(我々がやったときは、開き直って、そのままプレイヤー本人の名前でやってました。笑)

■判定も非常にシンプル

キャラクターのパラメータは、《体力》《知力》《精神力》の3つのみで、特に《特技》《スキル》といった要素はありません。(あくまで登場人物は一般の人間という設定ですね。シンプルなのは決して悪い事じゃないです)

判定はこの数字以内を《サイコロ2つ》の合計で出せばいい。

基本的にただそれだけです。非常に簡単。(一応その状況によって修正値が入ります。)

特例として、合計が2と12のときに、能力とは関係なしに《成功》《失敗》という結果になります。

また、困難な判定には能力値を合算して判定することもできます。(貴重な手番を消費してしまうけど)

単純なだけにわかりやすいのでTRPGの常で、判定には力が入ってしまいます♪


■《15分》はリアルタイムではなく、ゲーム内時間

プレイヤーが調査する項目を宣言すると、GM(ゲームマスター)が《状況》を読み上げ、それに基づいて判定をし、その結果をプレイヤーに告げるまでの1ラウンドを、基本的に《1分》とし、全体でこれを15回やったら《エンディング》に突入。全員の運命が明かされて終わりです。

途中「5分」「10分」のタイミングでイベントが入り、何か状況の変化が告げられます。これによって緊迫感が演出される仕掛けですね。

TRPG初心者の場合は、1ラウンドの処理をすべて《1分》で完了させることが難しいので、特にこの「1ラウンドの進行=1分」の解釈を守ったほうが無難です。

TRPG慣れしているグループだったらタイマーで測ってリアルタイムでやるのもいいでしょう。(我々のグループで試しましたが、かなりスリリングでした。)


■内容物は一見ボードゲーム風

内容物には《ゲームボード》が存在します!

ここに調査対象となる項目が7つ描かれていて、そこに専用のカードを伏せて置くことで、プレイヤーが置かれた状況を明確にする工夫がなされています。各カードにはイラストが描かれ、どんな対象物なのかが見た目でもわかるようになっています。また、その内容が明らかになった時にはカードを裏返し、そこに新しいイラストが現れる仕掛けです。

調査項目を限定し、その内容もイラストで表現することで、スムーズにゲームが進行するようにしてあるのですね。TRPG不慣れな人には非常にやりやすいと思います。

シナリオは6つ

同梱されているシナリオは全部で6本。

基本的には《クトゥルフ神話》がらみのホラーです。

内容はネタバレを避けるため、あえて言及しませんが、多少はクトゥルフ神話に関する予備知識があったほうがいいかなぁ~という印象です。(そうしないと途中で説明タイムが必要となるでしょう)

シナリオのタイトルだけ紹介するので、雰囲気だけ察して下さいね。

 ①『水に濡れた部屋』

 ②『洋館の密儀』

 ③『脈動する空』

 ④『唸り声の正体』

 ⑤『朽ちた夢の糸』

 ⑥『騙し絵の世界』

これらはすべて専用の調査項目カードが完備しております。

すべてやり切ったら、自作の必要があります。


■筆記用具が無くてもすぐできる。

TRPGといえば筆記用具が必須で、大量のサイコロを別途に用意する必要がありました。
しかし何とこのゲームはどちらも必要ありません!

ゲーム中の能力値は、ゲーム中の各判定結果なのによって減少していきますが、専用の《コマ(カウンター)》が用意されており、これをやり取りすることで数値の管理が可能です。

また、箱の中にはサイコロもセットされているので、わざわざサイコロを別購入する必要はありません。

要は、「箱を開ければすぐできる」という非常に珍しいTRPGですね。

※ちなみに《精神力》を失うと、お待ちかね《発狂》ルールがちゃんとありますのでご安心ください♪


こんな感じなので、前述したようにTRPGに不慣れな人の導入用には最適なゲームです。

ただ我々のグループのように、ボードゲームだけでなく本格TRPGにも慣れ切っているメンバーの場合、「物足りない」という印象になるのは避けられませんでした(笑)。

最近本格TRPGがご無沙汰なので(メンバーが部屋で集まって顔を突き合わせて5~6時間もワイワイ会話するゲームは、このご時世やりにくいですよねぇ…)、代案としてプレイしたのですが、かえって「ちゃんとTRPGしましょうよー!」という要求を多発させる結果になってしまったので、ちょっと困っております…(笑)。

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あんちっく
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