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  • 2人~5人
  • 30分~90分
  • 10歳~
  • 2017年~

カバーミーBluebearさんのレビュー

169名
4名
0
15日前

ファッション業界をリードする主力雑誌の編集者となり、流行の服の色や、ヘアスタイルなどの時流の動きを読みながら人気カバーガールを輩出して知名度を高めていくゲーム。

かなり本格的にファッション業界の動きを取り込んだデザインが独特な2017年ベルギー製のゲームです。2019年にアークライト社から完全日本語版が発売になりましたが、そのコンポーネントの徹底したこだわりぶりが大変話題になりました。

◾️こだわりのコンポーネント

もう文章で説明するより、以下の写真を見てもらったほうが早いですね。

①ファッション誌と見間違えるようなボックスの装丁!

これ、どう見てもファッション雑誌にしか見えません。表紙や裏表紙だけでなく、上下の側面から見ると付録が挟まっているように見えるところまで徹底されています。(さすがに剥き出しで外に持ち出すのは、オジサンゲーマーとしては尻込みするしかありませんね、笑)

②フルカラーのルールブック!

これまた別のファッション雑誌に見えるように作られています。

③流行色やデザインの人気度を表すボードは、まるでファッションショーのステージ!

ランウェイの両脇には組み立て式の《観客》まで付いています。(しかもこの観客は、『全くゲームの内容には関係ない』というところが、もはやあきれて笑えるレベル。)

④実際モデルの豪華カード群!

プレイの中心になるのは、雑誌のカバーガールとなる162枚のモデルたち。何とこれ全員デザインが異なるだけでなく、解説を読むと、なんと全員実在のモデルであり、そのリアルな写真を元にしてあるとのこと。おかげで並べた時のゴージャス感は半端ではありません。

◾️ルールはシンプルだけど慣れるまで少し複雑かも

基本的には、各プレイヤーは月刊雑誌の各号の表紙を飾るモデルのカードを密かに選んで全員が出します。公開されたモデルカードの特徴《服の色》《服のデザイン》《髪の色》《ヘアスタイル》を合計していき、季節ごと(3か月ですね)すべて合計していくことでそのシーズンにおける最多条件が決まります。これがそのシーズンでのファッショントレンドになるのですね。

このトレンドに完全に合致したモデルを輩出できたプレイヤーだけが《知名度》を得ます。(トップの読者人気を得たって事ですね)

この知名度を貯めていき、3年間のプレイで最も高いプレイヤーが勝利となります。

正直あまり派手な展開や、直接攻撃、ハッタリ要素などはありません。各パラメータは、全員の出したカードの条件の累積だけなので、特定のイベントで大逆転!とかありません。

しかし、モデルカードの補充(新人モデルの発掘ですね)は場から選べるので全くの運任せではなく、考えどころは深いです。(まあ悩んでも、狙った通りにならないのが常なんですけどね)

またカード群は、シーズンが進むと《新色》が登場し、最初は《基本色》として赤、青、黄色だけだったのに、やがて緑、黒、白が登場します。新色のほうが知名度のポイントが高いのでうまくやりくりする必要があり、けっこうどうしていいのか難しかったです。

◾️やはり女性陣にはウケた

もともとこのゲームを購入した動機が、女性陣プレイヤーへの忖度のようなものだったので(不純ですね、すみません)、様子を見守りながらプレイとなりましたが、彼女らにもかなり好評で良かったです。

前述のように展開が地味なので、盛り上がるかどうか不安でしたが大丈夫でした♪

「じゃあ次3枚目ね。冬だから2月号かな」

「みんな置いた?いくよー、えい」

「わっ、ブロンドばっかり!」

「ええ〜っ⁈またショートなの?私は絶対ロングの髪のほうがいいのに」

「あはは、自分の好みじゃないからねー」

「全然赤が出ないじゃないの」

「みんなが青ばっかり出すからねぇ」

「やばい、私全然かすらないかも…」

「う〜ん…、そうするとトレンドは…」

「やったー!この子当たり!人気モデルゲット!!これで3人目!」

「やばいやばい、追いつかない」

「私は全然ダメだぁ」

「《ジェニファー》ちゃん、ありがとー♪この子好き〜♪」

といった展開でした。

◾️思っより場所と時間を取る

テーブルには、カードを並べる場所が必要なのに加えて、服の条件を表示するランウェイを置き、さらにまたヘアスタイルなどを表示する編集デスクのようなボードを置きます。

それ以外にも新人モデルの場なども必要になるため、けっこう大きめのテーブルでないと狭苦しくなるかもしれません。

ゲーム時間も、もっと軽い展開を想定していたのですが、4季節×3年間なので12ラウンドあり、それなりに時間がかかります。

我々がやった時は、ルール説明に15分くらい、実際のゲームに2時間と少し、といったところでしょうか。まあ中級クラスとしては妥当なところでしょうか。

◾️テーマがリアルなぶん少し単調なゲーム展開かな

前述のように、徹底してこだわったコンポーネントでできていますが、ルール的にも細部がけっこうリアルで、《知名度》が輩出できないと、自分で新人発掘ができず、強制的に《新色》のモデルを引かされたり(たぶん本社からテコ入れが来るイメージ)、次期の新流行色があらかじめ決まっていたり(実際にファッション業界の実話です)、派手な色よりも、着こなしの難しい黒や白のほうがポイントが高かったり、知名度は得られなくてもそれなりに人気のあるモデルは流行の下地に影響を与えたり、実際のファッション業界の内容に思いを馳せながらプレイするとなかなか楽しめるゲームとなっています。

やはりしっかりした《テーマ》があって、それに基づいてルールが成り立っているゲームは、勝っても負けても味わい深いのが長所ですよねー。

こういう方向性のデザインは好きです。

まあそうでなくとも、単純にたくさんの美人モデルのカードがずらりと並ぶゴージャスなファッション業界ゲームと理解するのが正しいという事ですな(笑)

不安があるとすれば、ルール的に《派手な展開》や《緊迫したせめぎ合い》にはなりにくいので、子供どうしとか、テーマに興味がない男性ばかりとかだと展開が単調なために間延びして、機械的な作業に陥ってしまう恐れがある事ですね。その辺を含めてもうひとヒネリ欲しかった印象です。

《追記》

名前入りの実在モデルカードですが、コンプラや多様性なのか、けっこう《太め》のモデルさんが多くてびっくりします。

女性陣に言わせるとみんな口を揃えて『日本のモデルが細すぎるのよね〜』と文句を言ってました。

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touring123
びーている / btail
nose
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日本語ルール付き/日本語版
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Bluebear
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