- 2人~4人
- 120分前後
- 16歳~
- 2014年~
ウィッチャー・ザ・ボードゲームBluebearさんのレビュー
ポーランドのベストセラーファンタジー小説をボードゲーム化した作品。原作をベースにしているだけに情報量が多く、作り込みがかなり細かい内容なので、ルール量も多く、ゲーム難易度もかなり高いものになっています。
この濃厚な内容が原作好きにはおそらくたまらないところなんでしょうけれど、残念ながら私はまだ原作が未読なのです。読んでからやろうと思っていたのですが、ちょっとファンタジー好きなベテランメンバーが4人になる集まりがあって、それならと出してみました。(4人まで用なので、普段の5〜6人ではチャンスがないのです)
結果は、みんな大満足でしたが…やっぱり想像以上に重かったですね(笑)
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◾️ウィッチャーとは?
アンドレイ・サプコフスキー著のダークファンタジー大河小説のタイトルで、魔術や薬物などによる過酷な育成で強力な戦闘力を身につけたモンスターハンターの事で、その最強のウィッチャーであるゲラルトが主人公のドラマですね。
デジタルゲームの評判もとても高く、またNetflixでドラマ化されてもいるくらい人気の作品となっているのでご存じの方も多いでしょう。(私は残念ながらNetflix未加入なので見れません。う〜残念…)
海外のダークファンタジーなので、日本のアニメのように少年少女ばかりとかではなく、ちゃんとした大人のドラマなのが特徴です。
◾️このゲームでの登場人物は…
4人bestと言われるゲームなので、その登場人物4人をそのままそれぞれ担当します。
これがまた見事なまでにタイプの違う4人でした。(能力的にここまで全く競合しないっていうのもゲームとしてはかなり珍しい)
①ウィッチャーのゲラルト
無骨で強力なハンター。1人だけ判定ダイスが3個もあるため飛び抜けて強い(他はみんな1個ずつ)。戦闘強化の薬品を調合する独自アクションがある。(ヤクザな脳筋野郎)
②宮廷魔術師のトリス
色気たっぷりで狡猾な赤毛美女。独自アクションで魔法を修得して、できることが増えていく。(ほとんどイメージは峰不◯子)
③吟遊詩人ダンディリオン
軽薄そうな優男。戦闘も魔法も苦手。独自アクションで吟遊しお金を稼ぐことができる。友人が増えていく事でいろいろな事態に器用に対応できる(じぶんでやらないチャラ男)
④ドワーフのヤーペン
無愛想な頑固親父。4人部下がいていろいろ便利。部下の能力を活用したり、装備品を増やしたりできる。(部下が有能で器用なジジイ)
こんな感じです。
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全く能力が異なるため、同じ路線で勝負するゲームではなく、それぞれがそれぞれの能力を使ってワールドを旅して、依頼された《任務》を果たした時のポイント合計が高いものが勝利となります。
◾️ミッションの数は膨大!
《主要任務》カードはもともと3種類あって、当然ゲラルトは《戦闘任務》しか受けません(笑)。
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↑依頼の内容、追加できる副次任務、判定のやり方、そして後日談(結末)まで全部書いてあります。これ1枚で連続ドラマ数話にわたる1つの章を表している、と考えるとわかりやすいかと。
他もタイプに合わせてあり、トリスは《魔法任務》しか受けないし、ダンディリオンは《交渉任務》しか受けません。
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ヤーペンだけは《戦闘任務》か《交渉任務》かどちらかを選ぶことができます。
この《主要任務》を誰かが3つ解決すると、そのラウンドでゲーム終了となり、任務のポイント合計が高い者が勝利となるわけです。(当然難しい任務ほどポイントは高い)
リプレイ性に関して言うなら、全くスタイルの異なるプレイができるのが面白いです。(こういう割り切りかたは普通のゲームではあまりしない。かなり珍しいタイプのプレイ感でした。)
↓これが専用ダイス(白いのは共通)と、フィギュア。
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◾️任務達成は大変!
上記の任務を達成するには、特定の《証拠》トークンを2つ揃えて、指定の街へ行かなければなりません。しかしその《証拠》トークンを得るためにはかなりの数の《手がかり》トークンを集める必要があるのです。
↓ワールドはかなり広いです。
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で、これがなかなか集まらない。各街に行くと指定の色のトークンが1個だけ手に入るのですが、これだけで全部集めようとすると膨大な手番が必要になります。じゃあどうするかと言うと《調査》カードというものがあって、自分の手番にそれを1枚引いて解決すると複数枚の《手がかり》が手に入ったりするのです。この《調査》カードがやはり《赤:戦闘》《青:魔法》《紫:交渉》の3種類あって、こちらはどれを選んでも構いません。(というか他の色も集めないと任務達成に届きません)
これが思うようにいかず、罠にかかったり、モンスターに遭遇したり、村人を助けたり、もう大変!
↓これモンスタータイルです。
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↑各都市ごとに何色の《手がかり》が得られるかが書いてあります。マスが4個あるので、普通に全員入れます。
◾️基本は個別の冒険
上記のように任務のタイプも別々、集めたい《手がかり》も別々、それぞれの能力も別々なので、パーティーを組んで冒険するのかと思ったら完全な別行動でした。
そのためほとんど他キャラとの絡みはありません。『ウィングスパン』等のようにそれぞれがポイントを積み上げていって、最も高い者が勝つゲームですね。ほとんど妨害らしい妨害はできません。(まあ、敵対してるわけではないので仕方ないです)
ただし面白いと思ったのは…
①同じ街にいると手がかりや証拠は自由に交換できる。
お金で売ることもできます。場合によっては苦手な手がかりは交換したほうが早い。そこでキャラクター間のやり取りや交渉が生じるのが面白かった。
「ねえねえ、その青の証拠、2金で売ってくれない?」
「(ニヤニヤ)紫の手がかり2つもつけてくれたらいいよ♪」
「う〜、じゃあそれでいいよ」
②戦闘してもほとんど得しない
時々《試練》といって手番後に、または《調査》の結果などにモンスターと戦わなければならないのですが、ほとんどの場合勝っても別に《経験値》なんてないですし、それで《成長》したりもしません。《お金》が手に入ったりもしません。その代わりいくらやられても死にません。かなり独特なプレイ感でしたねー。
やはりまともな戦闘キャラが1人しかいないスタイルで戦闘ボーナスを与えてしまうと、そのキャラクターだけが有利になりすぎるための処理だと思われます。
「よし!《剣》3つに《盾》2つだからノーダメージで倒したぜ!」
「おー、すごいね」
「お金が1もらえるけど、これさっき奪われたお金を取り返しただけじゃん!」
③自分で達成できない任務がある!
各自が持つ《主要任務》の中には追加でポイントがもらえる《副次任務》の他に、なんと《支援任務》というものが書いてあり、これは自分では解決できません。誰か他のキャラクターに解決してもらうと達成になるのです。そして他の人の支援任務を解決すると結構なポイントが獲得できる仕掛けです。(任務の本人に3ポイント、支援したほうは6ポイント入ります。支援したほうがポイントが高いのです!)これ面白い仕掛けです。
「私青の手がかりあるので、支援しましょうか?」
「きゃー助かる♪これで支援達成…と。」
「わーいまたポイントだー♪これでトップねー♪」
「助けてもらったはずなのになんか悔しいのは気のせい?笑」
◾️かなり長いゲームなので気をつけて
ボックスには『1〜2時間』と書いてありますが嘘っぱちです。
《手がかり》集めるのに苦労して、広いマップを移動するのに時間がかかって、キャラクターを強化するのに手間がかかって、《証拠》を揃えて任務達成するのに苦労して、頻繁に《モンスター》やら《凶運》やらを喰らって、とにかくやることが多い!
細かいルールが多いのと、カード類のテキストが大量なのとで、とにかく時間がかかるゲームです。
我々は4人でプレイしましたが、プレイ時間だけで5時間半くらいかかりました。(おかげでこのゲームだけでその日は終わってしまった)
うっかり軽い気持ち始めると大変な目を見ますので注意して下さい。
ちなみにボードもやたらデカく、カード類を並べるスペースも必要なので、かなり広いテーブルを要しますので、そこも注意して下さい。
◾️いちおう原作を知らなくても問題ない
我々は誰も原作を読んでおらず、ビデオゲームもやっておらず、ドラマも見てない状況でしたが、それなりに楽しくプレイできました。
逆にキャラクターに愛着が湧いたので、改めて原作小説を読んでみようと思いました。(Kindleで購入しました!)
最近の原作付きゲームは《デューン》、《レッドライジング》など、完成度が高いものが多く、ボードゲームの進化を感じます。原作のエッセンスだけをうまく取り入れて、原作を知らなくても楽しくプレイでき、知っていれば小ネタにニヤニヤできるという方向性は、いい流れだと思いました。
《追記①》
この手のゲームは、フレーバー要素の記述が多く、それをちゃんと読み上げて、『今何が起きて、どうなったのか』を説明しないと味気ないものになります。
そのため我々も常にそれを心がけてプレイするのですが(だから余計に時間がかかるのは否定できない)、だんだんプレイが分かってくると面倒くさくなって誰も読み上げなくなってしまいます。ここどうにかできないなかあ…と感じました。
↓これがそれぞれの《調査カード》です。たくさんあります。
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《追記②》
ゲーム終了後、あるプレイヤーが言いました。「《手がかり》集めて、《証拠》を揃えるとポイントって…、ファンタジーじゃなくて刑事ドラマや推理ものをやってるみたいだったね〜(笑)」
これにはみんな苦笑いでした♪
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