ドミニオンペンペン丸さんのレビュー

ボドゲファンを自認するなら一度は絶対プレイして欲しいゲーム。

数年前までは人気故の品薄により数万円で取引されていたのも今は昔。再販が進み今ではどこでも標準価格で購入出来るようになりました。

このゲームは自分のカードデッキを育てるゲームです。カード内容は属州カード(勝利点）・コイン(購入用)・王国カード(能力26種類）の三種。王国カードは26種の中から10種をランダム使用してゲームスタートです。 最初のデッキはわずかなコインと小さな属州カードしかありません。王国カードをアクション→カードを購入→購入したカードをプレイ済カード置き場に加えてターン終了、手持ち５枚を常に引いて山が足りなくなれば捨て札をシャッフルして新たな山にする。これを繰り返します。

毎回銅貨を払って銀貨・金貨や王国カードを購入する事でターン毎にどんどん自分のデッキ性能が上がっていきます。カードをプレイしどんどんデッキを回して行き、要らないカードは破棄。こうやってデッキを圧縮して性能を上げて行くのが第一の目的です。

ですがそれは勝利条件ではありません。このドミニオンには２つのゲーム終了条件があります。

１．属州カード（1，3，6）がカード置き場から全て無くなる

２．王国カード10種のうち３種が無くなる

このいずれかの条件を満たした時点で一番属州ポイントの多い人が勝ちとなります。

さて、その属州カード。これは点数が書いてあるだけで何の能力も持ちません。デッキを圧縮して強いデッキを作るのが第一の目的なのに、勝つ為には何の能力も持たないただのポイントカードをデッキに入れなくてはならないのです。このジレンマがこのゲームの魅力の一つだと思います。

そして王国カード26種のうち10種しか使用しない点。この組み合わせによりゲーム展開が毎回違ったものとなります。お気に入りデッキ構築を見つけても次ゲームでは丸ごと入ってない、なんてのはドミニオンあるあるです。この決してマンネリしないゲーム展開がドミニオンを人気作にしている点だと感じます。

ルール自体は難しくないので小学生でも遊べますが、デッキ構築に面白さを見い出せるかどうかで少し人を選ぶかも知れません。

需要に供給が追い付かず一時プレミア価格となり、デッキ構築ゲーの祖として確たる地位を獲得しているこのドミニオン。拡張作品はなんと現在15種類も出ていますが、全拡張はこの基本版がないと遊べません。

今入手しておかないといつかまた品薄で高騰するかも・・？