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  • 2人~4人
  • 60分前後
  • 13歳~
  • 2017年~

クランク!:イン!スペース!valProducerさんのレビュー

27名
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約3時間前

【先が見通せるクランク!としての正常進化】 

クランク!イン・スペース!(Clank! In! Space!)は、デッキ構築×探索というクランク!の核を受け継ぎつつ、ゲーム設計を整理・再設計した作品だ。シリーズの流れを踏まえると、原作『クランク!』(第1版)も先が見通せる設計であり、本作はその系譜を受け継ぐ第2版に相当する。一方で、第3版にあたる『クランク!カタコンベ』は意図的に「先が見えない」不確実性を強めた作りになっており、シリーズ内で設計思想に差があることを押さえておきたい。本稿ではその違いと、本作がもたらすプレイ体験の変化を整理する。

ゲームの核と基本構造

クランク!イン・スペース!の基本はシンプルだが、選択の重みが濃密に詰まっている。プレイヤーは宇宙海賊や賞金稼ぎを操作し、カードで行動を行いながらデッキを強化していく。主要要素は次の通りだ。

  • デッキ構築:カード購入で手札が変化し、移動力や戦闘力、特殊効果が増える。
  • クランク(騒音)管理:カードや行動で騒音が増え、警報やセキュリティの反応を引き起こす。
  • 探索と撤退の判断:価値の高い戦利品ほど奥深くにあり、回収後の脱出が難しくなる。撤退のタイミングが勝敗を左右する。
  • インタラクション:警報の進行や他プレイヤーの行動が全員に影響するため、駆け引きが常に発生する。

系譜の整理

シリーズ全体を俯瞰すると、クランク!という核は共通だが、各版は異なる設計思想を持つ。

  • 『クランク!』(第1版):マップ構造や警報の挙動が比較的明確で、行動の結果をある程度予測できる設計。計画的な戦術が立てやすく、導入もしやすい。
  • 『クランク!イン・スペース』(第2版に相当):第1版の見通しの良さを継承しつつ、深部探索を促す仕掛けやカード効果の再編を行い、戦略性と物語性を強化している。
  • 『クランク!カタコンベ』(第3版に相当):意図的に不確実性を高めた設計で、先が見通せない要素が強く、探索そのものが未知との対峙となる。

この区別を踏まえると、本作は「 見通しが立つクランク!」の系譜に属し、計画性と戦術性を重視するプレイヤーに向いていると言える。

見通しの良さがもたらす効果

見通しが立つ設計は、単に運要素を減らすだけでなく、次のような効果を生む。

  • 戦略的判断の深化:リスクとリターンが明示されるため、計画的な進行や長期的なデッキ構築が有効になる。
  • デッキ構築の重要性の増加:カードの役割が明確になり、どのカードを育てるかが戦術に直結する。
  • 初心者への導入のしやすさ:行動結果や警報の進行が予測しやすく、基本的な戦術や撤退判断を短時間で理解できる。
  • 物語性の保持と強化:見通しの上での決断が、各プレイヤー固有のドラマを濃くする。

カード再編と戦略性の向上

本作ではカード効果が再編され、デッキ構築による戦略性が増している。新規カードや効果の組み合わせにより、同じ購入選択でも局面や他プレイヤーの動きに応じて異なる役割を果たすことが多い。これにより、デッキ構築は単なる強化手段ではなく、ゲーム中の意思決定を左右する主要な戦術要素になっている。

プレイ感と具体的な魅力

クランク!イン・スペース!の魅力は、見通しの良さと緊張の両立にある。序盤はデッキを整えつつ資源を稼ぎ、中盤以降に深部へ踏み込むというリズムが心地よい。具体的には次の点が際立つ。

  • 明確な成長実感:カード購入の効果が即座に手応えとして返ってくるため、強化の実感が得やすい。
  • 意思決定の重み:先が見える分、撤退や突進の判断がより戦略的になる。
  • 多様な戦術の成立:戦闘重視、速攻撤退、騒音抑制といった複数の有効戦術が同時に成立する。
  • テーマの没入感:宇宙SFの演出がメカニクスと噛み合い、世界観がプレイを後押しする。

長所と短所

長所

  • 第1版の見通しの良さを受け継ぎつつ、戦略性と公平感が向上している。
  • カード再編でデッキ構築の重要性が増し、熟練者にも満足感を与える。
  • 初心者でも理解しやすく、導入が容易になっている。
  • テーマとメカニクスの親和性が高く、遊びやすさと没入感を両立している。

短所

  • 情報が増える分、初見のプレイヤーには把握すべき要素が多く感じられることがある。
  • 運要素(カード引きや初期配置)は依然として影響し、完全な技術ゲームを求める層には物足りない場合がある。
  • 先が見える設計を好まない、未知性を重視するプレイヤーには違和感を与える可能性がある。

どんな場面でおすすめか

クランク!イン・スペース!は、戦略的なデッキ構築とテンポの良い探索を楽しみたいグループに特に向いている。ワイワイ盛り上がるゲーム会でも、じっくり戦術を練る少人数セッションでも楽しめる。未知性を重視するプレイヤーは『クランク!カタコンベ』のような作品を選ぶのも一案だが、見通しの良さを活かした戦略的な駆け引きを楽しみたいなら本作が適している。

総括

クランク!イン・スペース!は、クランク!の核を保ちながら第1版の見通しの良さを継承した第2版的な正常進化だ。見通しが立つことで戦略の幅と深みが増し、デッキ構築の意味合いが強化されている。初心者にも分かりやすく導入しやすい一方で、熟練者には戦術の幅を提供するバランスが取れており、シリーズの多様性を広げる健全な発展と言えるだろう。宇宙で鳴る足音を頼りに、新しいクランクの地平を試してみてほしい。

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日本語ルール付き/日本語版
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