アローンきつね(うどん)さんのレビュー

▼総評▼
SF映画の世界に入り込んだような体験ができるゲーム。
ヒーロー側のプレイヤーは主人公として、エネミー側のプレイヤーはいわば映画の演出家として、それぞれのロールプレイを意識すればかなりの没入感を得られる。

▼プレイ人数について▼
ヒーローは常に1人で、人数が増えるにつれエネミー側プレイヤーが1名ずつ増えていく。
ヒーローの行動に対してエネミーはリアクションという形でカードをプレイする。
エネミー側のカードデッキは4セットの中から2セットを選ぶ。
個人的なベストは合計3人でのプレイ(ヒーロー1人、エネミー2人)。
合計2人ではエネミー側(1人)が忙しすぎ、合計4人ではエネミー側(3人)の相談時間が長く、ヒーローがダウンタイムを長く感じてしまう。

▼楽しむポイント▼
カードはヒーローが使用するアイテム用と、エネミー側のリアクション用がある。
それぞれのカード効果を知らない状態でプレイすると「え、そんなことが！？」と、より映画を見ている気分を味わえる。
逆にカード効果を覚えてしまうと、このゲームの魅力は薄れてしまうと感じた。

▼最後に▼
全体的にプレイはシンプルながら、押さえておくべきルール(処理)が多い印象。
ルールブックは準備&概要、ヒーロー用、エネミー用の3冊に分かれていて、慣れるまではそれぞれを見ながらのプレイが吉。
サマリーもあるが、それだけでは細かい処理を漏らしがちになる。
難易度の段階を選ぶことができ、ノーマルでは若干ヒーロー有利で、エネミーに苦しめられながらも最後にはギリギリでミッションを達成できる、という主人公ムーブができる。
最終的にはガチガチの殴り合いになり、負けた側は相当悔しい思いをするため気心が知れた仲間とのプレイがおすすめ。