ゾンビサイド：ブラックプレイグ午後くまさんのレビュー

安定のミニチュアげー

単独プレイヤーです。

　現代版ゾンビサイドの派生で、中世版ゾンビサイドというテイストで仕上がりました。ゾンビが黒死病とリンクさせている所なんかは良いとこ衝いててなかなか設定として絶妙。フィクションではありますが入り込み易い作風。

　肝心のゲーム内容といえば、過去作と似たようなシステム採用されてますので、もうゾンビサイドシリーズはプレイしたよと言う方々であればとても取っ付きやすいです。

　シナリオ設定にしたがって、タイルやキャラクターをMAP配置して、ゾンビと対峙～ダイスロール戦闘したりで、最終的にノルマクリアを目指します。なんというか深い物語性が無い分、自由度高いというかシガラミがなくフリーで遊べます。

内容物

　収納ケースに整頓できるようになってるようですが、タイルなどは抜いてしまうと綺麗に箱にはおさまりませんでした、工夫が必要なのですね。ミニチュアは少し大きめで、なかなか凝った造りだったりワクワクします。

　ミニチュアは塗装した、後悔はない！しかしながら、大量のミニチュアを相手にしているとやはりペイント作業に飽きます、あくまでも個人的感想です。モチベーションの維持は課題のひとつになっていまして、中世の騎士みたいなキャラクターデザイン等は比較的ペイントも楽しいのですが、やはりゾンビたちが大量すぎて飽きやすい。

　いままでのゾンビサイド現代版に比べ、プレイヤーボードが紙からプラスチック製で豪華になったった。昨今の脱プラスチックな流れに逆行している気もするが、便利なのでとても歓迎。体力やスキルなども、キャラクターごとにカラーを変える事が出来たり判別しやすいですし、アイテム装備の概念も少しアップデートされています。部位ごとのアイテム属性が増えた事で、細かいカスタマイズも楽しみになっている感じでしょうか。個人的にはシンプルなシステムが好きなので、これが良いか現状分かりません。

　チュートリアルまっぷ。シナリオを進めていく事で、だんだんとルールが増えて楽しくなっていきます。

　一人～多人数プレイが可能で、ストーリーやMAPなど自作したりも出来るシステムという事もあり、創作妄想派な方ににも満足感ある。リプレイ性が高いのはひとつ特徴ではあると思う。大量のミニチュアもゲームを盛り上げる要素になっていて、ミニチュアげー好きであると惹かれる部分ではないでしょうか。

　ボードゲームの良いところでもありますが、ハウスルールで何でもOKみたいな自由もあるので、自分ルールで改良して楽しめるあたり柔軟性もある。

　言語依存は少ない方です。それでも多少依存はありますが取説とシナリオが理解できて、あとはアイテムや特殊スキルあたりを把握すれば十分プレイ可能です。面倒に感じる場合は、日本語版がリリースされているのでソレの選択もあり。

　一人ぷれいやーは同時に6キャラ操作しなければいけない。序盤のマップはゾンビも少なくメンドウにも感じましたが、章を進むに合わせて難度もあがり6人でも不足な場面も出てきます。今作からのネクロマンサーさんがなかなか面倒くさい人ですが、極端に壊れたキャラクターもいないのでバランスは良いと思います。また、順を追ってシナリオを進めていく必要はなく、経験者ならばどのシナリオからでもプレイ可能です。物足りなく感じてきた場合は、拡張セットも別売でリリースされているので加えて遊ぶことも可能です。

　あまり深く考えるゲームが苦手な方にはマッチします。戦略や手順を重要視するゲームではないので、お子様から楽しめるかんじ。ダイスロールとカードの引きと運要素も程よく影響して個人的には好みのゲームです。