精霊回路ドライヴCtrl-Z／ゼロ　レイドボックスyukiさんのレビュー

　これ自体はボドゲではなく、格納ボックスになります。

　発売当時に存在していた、基本ルールと拡張１～６を納められるようになっています。それとは別に、高難易度でのみ使える、エネミーを（調整して）キャラクタとして使えるようにしたカードが４～５枚入っています。

　問題として、現在（2025年）、拡張８まで存在し（数え方によっては９個）、それらを正規のこの箱に入れることはできませんので、チャック付きの袋などに移し替える点が存在する点と思います。どうしてもこの手のゲームはマイナーなので、基本ルールと、導入のしやすい拡張１とエネミーの差し替え（追加、シャッフルしていくつかを選んでも良い）ができる拡張３がまだ持っていかれることが多いですが、拡張４や５になると見たことがないですし、いわゆる「特殊カード」が多くなる７，８になるとボドゲ会でプレーすること自体が稀ですし（これのみ特殊なモードを搭載するので、120～180分とある。テラフォレベル？）、全部持っていくことは箱のサイズからできない、チャック付き袋に入れるなら可能（ただ、購入した個別の箱は意味がなくなる）といった困った部分があります。

　ただ、作者さんの遊び心というか、この「箱」の側面を見ると、WindowsXP時代によくあった「エラーメーカー」みたいなものを利用して「これは箱の側面です！」というような遊び心があり（最近のゲームだと、「私はロボットではありません」で、「あなたがロボットでないことを証明できません」が似たような趣旨？）、いろいろ突っ込みどころというか、格納には便利です。

　ただ、ボドゲ会でプレーするときには便宜上拡張７～８に全て入れますが、仮に持っていっても全部入れなんていうことはまずもっておきず、基本のみか、せいぜい拡張１程度（拡張１は比較的処理がわかりやすい）という点が難点になりますでしょうか。ただ、それは全体の問題であって、このレイドボックスの問題ではありませんので、採点上考慮はしていません。