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  • 2人~4人
  • 30分~45分
  • 8歳~
  • 2023年~

サンスーシwinterkoninkskeさんのレビュー

182名
1名
0
10ヶ月前

二人プレイ時の感想を書きます。

サンスーシは、世界遺産のサンスーシ宮殿をより素晴らしいものにするため、噴水や階段を道で繋ぎ、観覧しに来た貴族により良い体験をもたらす事を目的としたタイル配置ゲームです。

本作は2013年に発売された原作のアートワークを刷新し、新たにイノシシ拡張を付属した新版という扱いのようです。

手番でのアクションは非常にシンプル。

全18枚のアクションカード個人山札の中からランダムに引かれた2枚を手札として持ち、そのうち一枚をプレイします。

カードには「色ふたつ」か「建造物の種類がひとつ」描かれており、それに対応したタイルを共通のタイル置き場から取って、自分の個人ボードに配置していく、というもの。

タイル配置が終わったら、個人ボード上の貴族コマを下方向に進めて得点し、手札が2枚になるよう山札から1枚引いて手番は終了です。

本作の重要なポイントとして、この基本手番のアクション以外に余計なアクションがいっさい存在しません。カードを1枚選んでプレイし、タイルを1枚配置する。これだけを山札から全てのカードがプレイされる18手番行って、ゲームは必ず収束するということです。

タイルはどこにでも置けるわけではなく、「タイル置き場から取った場所の色」を必ず参照しなくてはなりません。紫のエリアから噴水タイルを取ったら、上から二番目の紫の横列の噴水の場所にしか置けない、など。例外として、既にその場所にタイルが置かれている場合は、取ったタイルを裏返して「庭師」の面にして、対象となるマスから十字に伸びたいずれかのマスに配置する、というルールがあります。

そして貴族コマは各縦列に対して、下方向にしか止まれません。

貴族コマは「別の縦列のタイル」や「庭師」のタイルに止まることは出来ませんが、別の種類のタイルや庭師タイルを「経路」として使うことはできます。プレイヤーは縦だけでなく横方向にも道を繋げて、あみだくじのように、最終的に同じ縦列に止まるようにして、より下の方へ貴族コマを導きます。もちろん、下の方で止まれるほど大きな勝利点が入ります。

基本ルールは本当にこれだけです。

プレイヤーたちは、各自が2枚の秘密の目標カードを持ってスタートするので、「階段の列の貴族が下に進むほど高得点」「迷路の列の貴族が下に進むほど高得点」などの単純な目標を睨みながらパズルを組み立てます。また横か縦の一列を全てタイルで埋められると追加点となります。

序盤は上の方の道を整えつつ、後半に向けて追加点の入る縦列の完成を見据えながらどんどん下に道を作っていく…というのが基本の流れとなるでしょう。

良くも悪くも単純なカードプレイとタイル配置の繰り返しで退屈そうに見えますが、全くそんな事はありません。

とにかく欲しいタイルが簡単に手に入らないからです。これはただでさえ選択肢の狭いたった2枚の手札が、一手番で1枚しか捲れない運の要素となっており、都合の悪い事態も含めたコントロールが必要だからです。

序盤でいきなり下の方のタイルを取るしかなかったり、後半に高得点に繋がりにくいタイルを取るしかなかったり…タイルは一期一会で、次に同じものが手に入る保証が全くないため、プレイヤーは「目の前の貴族コマをちょっとでも進めたい」ことと、「最終的に思い描いた経路」を実現する間のジレンマに、常に悩まされることとなります。

これがじっくり悩める良い部分で、他に余計なルールがないので相当集中して没入することができます。ややソロプレイ感のあるメカニクスですが、このシンプルな一局集中型パズルの没入感はいかにもユーロゲームといった印象で、多くの人を虜にすることでしょう。

是非とも、粘って作り込んできた経路がバチッとハマって、たくさんの貴族がボード下部になだれ込んで来る爽快感を味わってほしいです。

二人プレイだと、プレイヤー同士の関わりがあるのはタイル置き場の取り合い程度です。たまに目を付けてた貴重なタイルが取られたりして、なかなか焦ります。そもそも個人目標カードの縦列の種類が被らないようになっているので、一番欲しいタイルは個人でバラけるという性質があります。

したがって、共通の場にタイルを配置していくカルカソンヌのようなゲームとは違い、個人の場に粛々と自分の箱庭を組み立てていく系ゲームの例に漏れず、ソロプレイ寄りのプレイ感となります。これは三人や四人でもそれほど変化がないと予想できますので、各参加者の好みの把握はしておいた方が無難でしょう。

また本作は「報酬サブボード」と「イノシシ」という二種類の拡張モジュールが付属します。

いずれも「物足りない人にちょっとイジワルしてやろう」系の拡張で、計画に更なる困難をもたらします。簡単な追加ルールだけなので、複雑なゲームに慣れている人なら最初から導入することを勧めたい拡張です。

コンポーネントはボドゲらしいタイル群にちょこまか動かす木駒やハーフサイズカードなど、スタンダードな構成ではないでしょうか。

旧版では山をいくつか積んでそこから引く形式だったタイル山札が、専用の袋から引く形式になっているのが最も大きな変更点かと。

何より美しい宮殿や庭園のアートワークが素晴らしいですね。「こういうのでいいんだよ」のど真ん中というか、慣れ親しんだ取っ付きやすいコンポーネントです。


インタラクションが低く手番制になっている都合上、ダウンタイムは人数によって増える割にプレイ感に影響がないという部分もあるので、三人くらいが遊びやすいのかなと思います。

始めてみるとあっという間に没入している手軽で楽しい作品なので、是非とも遊んでみて下さい。

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びーている / btail
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winterkoninkske
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