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  • 1人~5人
  • 60分~80分
  • 12歳~
  • 2022年~
447名
8名
0
9ヶ月前

二人プレイ時の感想を書きます。

西フランク王国の建築家:奇跡の大業は、ベースゲームから追加要素を純増させたボリュームアップ系の拡張セットです。

本記事はベースゲームである程度遊んだ人向けのレビューとなります。

大まかに以下の三点が追加されます。

①影響力ボードとトラック

②姫と暴利屋

③大型建築物

まずは①の影響力ボードとトラックから。

メインボードの右側にドーンと追加して、4/3くらいに大きくなります。

ゲーム中、プレイヤーには影響力ポイントを上昇できる機会が与えられ、貯めたポイントは状況に応じて幾つかの使い道があります。

まず、新要素の大型建築物はこのポイントを支払わなければ建てられません。

またゲーム終了時に、ポイントを最も多く持っていた人に「金4個」が与えられます。勝利点じゃないのが面白いですね。

そして最大のメリットは、ポイントを使うと銀貨や美徳の消費量を抑えたり、金と大理石に代用できるため、実質的なリソースとして機能してくれる点です。

今までどうしても鉱山などにせっせとワーカーを貯めるか、美徳をすり減らすしか無かった貴重なリソースの確保に、新たな選択肢が加わったのです。

②の姫と暴利屋は、追加ボード上にあるカードの表示によっていずれかのアクションスペースへと配置されます。

配置されたスペースにワーカーを置くと、追加でボーナスやアクションが行える仕組みです。

中でも姫と同じ場所に置くと行える「献上」アクションが独特で、まだ献上されていない任意のリソースを一個支払うことで影響力が貰えます。

これが5種類のリソース全て埋まると、闇市場の更新が行われます。

本拡張の最大のポイントはこの闇市場の更新機会が増えることで、尚且つ「任意のリソースを支払う」という、比較的トリガーを引きやすい仕組みになっていることです。

ついでに更新の瞬間に姫と暴利屋のスペースにいるワーカーにはそれぞれメリットデメリットが訪れるため、「どういうタイミングで誰がトリガーを引くか」という新たなインタラクションをもたらしています。

これがけっこう面白くて、序盤から闇市の更新や刑務所の人数を意識する難しさとジレンマに繋がっています。

③の大型建築物は、平たく言えば「誰でも建設できる一回限り早い者勝ちのデカい建物」が、5種類のリソースごとに新しく用意されます。

扱いは普通の建物なのですが、能力が独特で

・即座に2美徳点

・建てた人は任意のアクションスペースに大型建築物コマを置いて「ワーカーを置いた時、自分だけそこに既にワーカーが一人いるかのように扱える、または影響力を1上げる」の追加効果をもたらす

・影響力をコストとして支払う

・税金を多くコストとして支払う

などの特徴があります。

ハッキリ言って、普通の高コストの建物より圧倒的に有利になるような物件ではありません。

しかしながら、この効果を上手く使ってやろうみたいな挑戦心をくすぐる丁度いい塩梅の追加要素ですね。建てなくても勝てます。でもデケェもん建ててテンション上げたくね?みたいな。

気づくと税金も20金ぐらい貯まってるので取るタイミングも面白くなります。


追加要素は大まかに以上の三点です。

正直、ベースゲームに余計なアクションスペースを足しても蛇足だろうっていう頭があったんですが、そこは作る方も同じ気持ちだったようで、従来のアクションの「ついで」で行える要素に留めてあるのがステキです。

二人のNPCがうろつくことで、ちょっと今は姫のボーナス欲しいんだよな〜などと、今までと違った戦略をとる場面も増えたり、けっこう味が変わる部分もある良い拡張なのかなと思います。

何より、プレイ中の没入感、満足感が爆上がりしているのが印象的でした。

ベースゲームはワカプレに逮捕のインタラクションで計画を狂わせる変化を与えたりはするものの、基本は遊びやすい「置いて貰って建てる系」のゲームだったと思います。これは職人の時代を入れても同じ感覚でした。

しかし奇跡の大業拡張を入れると、かなりゲーマー向けの要素が現れるのが特徴で、体感的なゲームの重さが上昇して、重めのバランスが好きなプレイヤーの満足度を大きく上げているように思います。

ぶっちゃけると新要素に頼らなくても勝てるようなバランスに感じるんですが、そうじゃないんだよと。建築家面白いし、わざわざ手間をかけて色んな遊び方してみたいじゃん?みたいな雰囲気があります。

もちろんベースゲームの中量級然とした遊びやすさが好きな人も多いと思うので、本拡張は遊ぶメンバーによってウェイトを調節しながら導入することをお勧めします。

私は好きです。ちょっともうこの拡張抜きたくないなと思ってます。

ちなみに二人プレイしか行っていませんが、バランスはベースゲームよりむしろ良くなったと感じました。

コンポーネントはメインボードをでっかくしちゃう追加ボード、追加カードも盛りだくさん、追加キャラも盛りだくさん、木駒はでけぇ建物が入ってますとてんこ盛りで、物量的な満足度も高いセット内容なのではないでしょうか。

箱を開けて巨大木駒がゴロゴロ出てきた瞬間はニヤニヤしちゃいましたよ。


内容的に言えばゲーマー向けです。初心者にギリギリお勧めできた建築家の姿は消えてしまいます。

「建築家を無駄に重くしてたっぷり遊びたい」みたいな、ピンポイントな需要に的確に応えてしまった拡張です。

建築家をもっと深く遊びたい人は、是非ともトライしてみて下さい。

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無月
山彦
Hirrosh
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Nobuaki Katou
winterkoninkske
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