ザ・ロード・トゥ・ザ・ハイ・ストリート 目抜き通りへの道 / ロドストThe road to the High Street - Menuki dori heno Michi

紙ペンゲームで、重量級リソースマネジメントゲームをしようという、個人的にはすごく先鋭的なゲームです。同サイズのリソースマネジメントに比べてコストが半分以下です。ワカプレです。

▼ゲームの概要

各プレイヤーにシートを1枚ずつ配って、初期カードを配置したら、Lv1とLv2のカードを各自に2枚ずつ配ります。

カードには、ワーカーを置いた時のアクションが描かれていています。
ゲーム的には、場に配置して、そのアクションを行えるようになります。

場は大きく、自分の場と共通の場があります。
ゲーム的には多くを「共通の場」をメインにするため、共通の場の説明を行います。

共通の場は、基本的に左から右へ進む樹形図のような感じになっていて、カードは半分ずらして配置されます。

初期配置として、スタート位置が2カ所、次のカードが4枚並んでいます。
初期配置から4枚までは移動は自由ですが、それ以降は「次に進むカードはカード半分ずれた上か下」の2択になっていきます。

手番では、2つある駒をスタート地点から初めて、好きなところで止まります。（もちろん、スタート地点でもいいです）
そのアクションを行ったら、次のプレイヤーの手番となります。
アクションを行ったワーカーを次に使いたいときはそれよりも先の（右側の）アクションのいずれか、つながっているものを選ぶことになります。

こうして、右まで行き切ると、そのワーカーはもうアクションができません。

2つのワーカーが全員そうなったら、ラウンドが終了します。

ゲームは全部で6ラウンドあり、4ラウンド目と6ラウンド目にカードが場に足されることになります。

さて、こうしてワーカーをアクションさせると、5種類あるリソースがわいてきます。木材や石材なんかです。
これらをシートに記入して、時には×を描いて消費して、リソースを増やしていきます。

また、各リソースにはレベルがあり、それを上げることによって、資源をより多く持てるようになります。紙ペンなので、シートのチェックを消すことができず、常にレベルを上げていかないとリソースが補充できません。

他のアクションでAとBがあります。それぞれ得点につながるもので、ゲーム的にはこのアクションを行って、得点を稼ぐことが目的となります。

他に細かい点はありますが、6ラウンド終了時に得点が高い人が勝ちます。

▼プレイの感想

これが本当に1500円？　となるカードゲームです。いや、紙ペンゲームです。
内容物は、ルールとワーカー、カードしかなく、ゲームの本体となるリソースはすべて紙ペンで管理されます。

これは、割と画期的で、作るのに大変なリソースマネジメントが半額以下で作れるので、作る方のリスクもかなり軽減されます。

もちろん、それなりの制約、やり方はいろいろあるんですが、そこは逆にやれることがたくさん残っていることを指しています。
今後、リソースマネジメントを作りたいなと思っている人は、このゲームや、横浜紳商伝Roll ＆Writeなんかを遊んでみるといいかなと思います。海外のもあるし。

ゲームとしては、重いゲームを初めて作ったという、作者の言葉にしては、これまでのゲーム作製歴を考えると当然のようにバランスがよいです。
もちろん、初の試みの点が多く、UIが使いにくかったり、アクション周りで気になる点が出てくるかもしれませんが、それらを含めてもかなり楽しめるんじゃないかなぁ。時間としてはインスト30分、プレイ90分程度かかっていたと思います。

同人ボドゲに慣れている人（つまり、ルールを読める人）は、なるほどーってなると思うので、遊んでみるといいと思います。

ゲーム制作者には遊んでおいてほしいゲームです。
作れる人増えたら、今後これ系は増えそうかも。