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  • 3人~5人
  • 45分前後
  • 10歳~
  • 1992年~

モダンアート北極星(本気)さんのレビュー

21名
0名
0
約1時間前

○「競りのシステムとジレンマ」

このゲームの核心は、プレイヤー全員が画商(ギャラリーのオーナー)となり、4人の画家の絵画をオークションにかける「競り(せり)」のシステムです。

ゲーム中、以下の「5つの異なる競り方式」がカードごとに指定されており、これが毎回異なる駆け引きを生み出します。

「安く仕入れて、高く売り抜ける」という商売の基本が、この5つのルールによって完璧にシステム化されています。

○「相場を支配する、歪むバブル経済」

このゲームが天才的なのは、「絵画そのものには、最初から価値なんて1円もない」という点です。

絵画の価値は、そのラウンドで「誰の絵が一番多く市場に出回ったか(人気か)」だけで決まります。

自分がたくさん持っている画家の絵を流行らせるために、あえて他人のオークションで高く買い支えたり、逆に他人が仕込んでいる画家の絵を暴落させるためにオークションを無理やり終了させたりと、プレイヤーの思惑だけで**「合法的なバブルと大暴落」**が引き起こされます。このリアルな経済の波に翻弄される感覚が、たまらなく刺激的です。

○ なし崩し的に終わる「ゲームのテンポ感」

4回目のオークション終了時、または誰かの手によって「特定の画家の5枚目の絵」が場に出た瞬間、そのラウンドは**「その場で即座に終了」**します。

「あと1手番あれば、この絵を売って大儲けできたのに!」というタイミングで、他のプレイヤーに強制終了させられるジレンマが秀逸です。この「引き際」を見極めるスピーディーなテンポ感が、ゲームを最後までダレさせません。

○ なぜ「☆8」なのか?

ボードゲーム史に残る大傑作ですが、わずかに人を選ぶポイント(☆-2の理由)があります。

 「相場観」が掴めるまでの敷居の高さ

最初の1〜2ラウンドは「この絵にいくら払うのが正解なのか」が本当に分かりづらいです。完全な初心者だけで遊ぶと、相場がめちゃくちゃになってゲームが崩壊することがあります。1人でも経験者がいるか、全員が「大損しながら相場を覚える」ことを楽しめるメンバーである必要があります。

 カウンティング(記憶)と計算の要素

「誰がどの画家の絵を何枚持っているか」をある程度覚えておかないと、後半の勝負どころで正しい入札ができません。また、最終的な得点計算がすべて暗算になるため、数字の細かい計算が苦手な人には少しだけ疲れるゲームに見えることがあります。

☆総評:狂ったアート市場を嘲笑う、大人のための傑作

「価値のないものに、みんなで勝手に価値を付けて踊る」という、現代アートの皮肉をそのままゲームに落とし込んだ、ライナー・クニツィア師の最高傑作の一つです。

ルール自体はシンプルなので、ボードゲームの「心理戦」や「交渉・競り」の面白さを体験してもらうにはこれ以上ない作品。

「相手の顔色を伺いながら、ハッタリと相場操縦で大金を稼ぐスリルを味わいたい」というグループには、文句なしで☆8つの太鼓判を押せる、時代を超えた大傑作です。



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北極星(本気)
北極星(本気)
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