グレート・ウエスタン・トレイル：アルゼンチンおとんさんのレビュー

星８

ボドゲ300種を所有し、軽〜中量級を中心にプレイするゲーマーの感想です。ボードゲーム会にて、３人で遊びました。2024年９月

(機関車大好き、メカニック特化戦略を打ちました。)

【どんなゲーム？】

一言で例えるなら、サイコロの無い双六(すごろく)系RPGゲームです。(ただし、オトナ向け。)

道中ではリソースを集めたり、特殊効果を発動させたり、建物の拠点を作ったりして色々な能力をパワーアップさせつつ、ついで(？)に勝利点を稼いでいきます。その「色々」とは、デッキのカード価値・手札の数・助手の数・進める歩数などで、能力を高めるほど有利に進められます。

ゲームの終了は、牛の配達を終える毎に追加される「助手のタイル(求職)」が規定数に達すると終了フラグで、手番数を合わせて勝利点の多い人が勝ちです。

【感想】

やりたい事がしやすい自由度の高い重ゲーでした。コマは1〜4歩の中で自由な歩数を選べるので、自分が伸ばしたい好きなアクションを選びやすいです。それが積み重なって大きなパワーになるので、さながらRPG感を産んでいます。

なので、ちくちく積み上げるのが好きな人にはハマるメカニクスだと思います。

似たメカニクスの別ゲームに「ファーストラット」が有りますが、そちらの内容を３倍にしたらコレになったって感じですね。複雑さも面白さも所要時間も。

なお、牛を配達した後に船に乗せて都市に送るのですが、そのアクションに専用リソース(麦)が必要で、それがプレイの障壁(２枚の壁)になりがちで、やや気持ち良さを削いでいるように感じました。(自分が麦を軽視したプレイをしていたせいもある。)

もしかしたら、無印のGWTであれば船のシステムが無いので、もっと気持ち良いプレイ体験になるのかも？あちらもプレイせねば。

⚫︎良い点

やりたい事がしやすい。プレイしていてストレスが少ない。

ほぼ邪魔されないので、他プレイヤーのダウンタイムも無駄になりにくい。相手のプレイを観察しても良いし、自分の次の戦術を練っても良い楽しい時間。

特化戦略が成り立つ。自由度が高い。

ちくちく積み上げるのが面白い。

⚫︎気になる点

船以降のシステムはやや蛇足に感じました。

インタラクションが希薄過ぎるかも？関わり方は、ほぼ早取りくらいです。

⚫︎悪い点

特に無し。