オーディンの祝祭おとんさんのレビュー

星８

ボドゲ300種を所有し、軽〜中量級を中心にプレイするゲーマーの感想です。２人で遊びました。2024年11月

【どんなゲーム？】

ワーカープレイスメントとパズル要素を組み合わせた重量級のボードゲームです。

(メインボード(左)と、1人分のプレイエリア。一部、拡張も入っているとの事ですがどこか分かりません。)

【ざっくりゲームの概要】

ワーカープレイスメントの部分は、メインボードのアクションの選択肢の中からやりたいものを選択します。もちろん早取りです。ワカプレの代表作「アグリコラ」と同じかと思いきや、アグリコラと比べて3倍くらいの選択肢があるのと、強いアクションにはより多くのワーカー(数)が要求されるのが特徴です。

そして、選んだアクションによってパズルの台紙となる追加ボードやパズルのピースを獲得したり、もしくは、それらの獲得に繋がる下準備を進める事になります。

(ワーカープレイスメントの選択肢は50くらいあります。)

ゲームは規定のラウンド数で終了します。タイルなどに書かれている勝利点を合計し、最終的に得点の高い人が勝者です。

【感想】

複雑そうに見えて、その実際はシンプルな流れです。アクションの選択肢が多いのと、単純にタイルやカードの物量が多いので身構えますが、1ラウンド通してプレイすれば大部分は理解できました。

このゲームの最大のお楽しみポイントは、自分で選び取ったパズルピースで思う存分パズルが出来る事です。

定期収入(お金)を得るために、テトリス的な配置条件も考えなくてはいけません。

なにより、何かに追われるようなカツカツ感のないプレイ感が好みです。

序盤から中盤にかけて常にパズルのピースが不足しますが、終盤には逆にあふれるくらいなので、最後にはやり切った満足感も得られます。

しかもピースの配置は完全なるフリーアクションで、配置のタイミングを自分で決められるのが良いところです。そのため、ダウンタイムを有効活用出来ます。

(ただし、ある程度パズルを進めておかないとラウンドの初めの定期収入が増えないので、ピースを使うタイミングの見極めも悩ましいポイント。)

(最後はピッタリ埋まってすっきり。)

一方で、自由度の高いパズルゆえの弱点として、他者からのインタラクションが全くありません。(パズルの部分において)

自分の手元で完結するので集中出来て良いとも言えますが、「ぷよぷよ」(もう知らない人が多い？)みたいにお邪魔ピースを送り込んだり、追加のパズルボードを押し付けたりできたらソロ感を解消出来るかも、とか妄想してしまいます。(ゲームとして更に重くなりそうだけど。)

また、このレベルのビッグゲームともなると、ダイスロールによるランダム要素に違和感を感じます。ここにきて運任せ？ってなります。

ダイスの他にもカードのめくりとボードの公開順の巡り合わせがあるので、そちらで充分だと思います。

あと、バイキングのモチーフは好きなのですが、プレイ内容にバイキング感を感じられませんでした。なんだったらパティシエでお菓子作りでも成り立つなーとか思います。

最後に、プレイ後の片付けが大変。要素も多い、物量も多いので、感想戦をしながら手を動かして片付けると良いかもしれません。

⚫︎良い点

思う存分パズルを楽しめる。

ダウンタイムの長さも、手元のパズルを考えれば良いのでほとんど気にならない。

⚫︎気になる点

パズル部分はソロプレイと同等。

片付けが大変。

⚫︎悪い点

特に無し。