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  • 1人~5人
  • 50分~70分
  • 12歳~
  • 2023年~

ワールド・ワンダーズ荏原町将棋センターさんのレビュー

1122名
11名
0
1年以上前

世界の七不思議(セブンワンダー)は、カードゲームでした。このゲームは、大きな木製モニュメントを使うタイル配置ゲームです。

枯山水がヒットした時のように、質感のあるリアルな立体は、アナログゲーマーを魅了します。手触りと、立体的な「映え」感は、スクリーンゲームでは味わえません。


各ラウンド7金持ってます。手番が来たら(コスト)を払って、


・長い道路(1金)

・短い道路セット(1金)

・一般建物(タイルに書いてある金)

・塔(2金)

・次ラウンドのスタピー権(1金)

・次ラウンドのセカンド権(1金)

・ワンダー(有り金全部)


のどれかを買います。ワンダーは、設置条件があります。

↑  モアイ像やこの大阪四天王寺などは第一ラウンドでも建てられる可能性がある。一方、ギザのピラミッド(2VP)や水道橋などは、配置面積や配置条件が難しいので、終盤登場すると誰も建てられないこともある笑。写真上は、目的カード。この3枚が面白かった。なお、ワンダーの素点(1VP)がどうしても低いと思う方は、「最多のワンダー数」という目的カードを必ず入れましょう。


そうです、ワンダーを建てたからと言って、大きなVPが貰えるわけではありません!

このゲームは、「小場」です。つまり、大きなVPが無く、1VPをコツコツ重ねていくゲームです。

一番大きなVPは、後述する「資源トラック」です。


ワンダーを得るには、まず個人ボード上に、その設置条件となる一般建物や道路などをセッティングしておくのですが、ワンダーは常に3枚公開されています。つまり、せっかくセッティングしておいても、他プレイヤーに先に設置されてしまうインタラクションがあります。

なので、他プレイヤーのボードを注視しながら、ワンダーが被らないように、あるいは先取りできるように、狙いを定めなければなりません。

この駆け引きがこのゲームの面白さです。

買い物では、ワンダーの競合があるかないかをまず見極めます。競合がいないのなら、買えるのが確定なので、ゆっくりと他の買い物を行なって、「残り1金になったところでワンダーを買う」のが、当然ながら一番お得です。

急いで買いたい建物が無いのなら、優先してスタピー権を買っておくのが好手となります。タイルはラウンドごとに全種類1枚ずつ入れ替わるので、狙いの色の一般建物を買える可能性が高くなります。

買い物と打って変わって、タイル配置の難易度は、想像以上に難しいゲームです。これは、配置条件が難しいという意味ではなく、『将来的に、のちに建てるワンダーが建て易くなるように』配置する必要があるからです。考えないと後半戦のワンダーを置くのに非常に苦労します……

特に難しいのが道路です。道路は、個人ボードの底辺からしかスタートできません!

うっかり間違い易いのは、一般建物は、同じ種類(色)の建物に接する以外は、必ず道路に接していなければならないという点です。

1金で4マス分の長い道路を買うと、川を跨ぐことができます。(裏にして「橋」となる)。短い道路は、2マスと2マスと1マスの3枚セットで1金です。(セット売りというのがとても面白い!)

また、底辺スタートで繋いでいても、途中で行き止まりにしてしまうことが多々あり、そういう時は、ボード上部に2金で塔を建てると楽になります。塔を建てると、そこから道路を伸ばすことができます。

この「橋」や「塔」を含む動線をどう構築するかが、「終盤の建設用地を有効活用する」意味で、とても重要です。

同じく上部開拓の意味で、ゲームスタート初手で置く長い道路は、すべからく底辺から垂直に「縦」に置くべきです!


もう一つ、重要な要素「ローン」があります。このフリーアクションは、盲点となり易く、慣れるまで扱いにくいのですが、2金多いだけで、要は、他プレイヤーより早く条件を達成し易くなります。ローンの返済はすぐでなくていいので、ワンダーが取れないラウンドに返済するのが効率的です。


終了時VPには、一つだけ大きなVPがあります。資源の生産トラックVPです。

3つの資源トラックは、一般建物を建てるたびに貰うアイコンの種類(食糧、陶磁器、歯車)を進めていきます。終了時、「最も進んでいない」資源トラックからVPが貰えます。

大体10VP前後になります。ワンダーは10個(つまり一ラウンド1個)も建てることは不可能ですから、ゲーム最大のVPとなります。

そして、この大きなVPを得るには、3種の資源トラックは「平均して」上げていかなければいけません。

で、あれば、終盤の戦略として、無理してワンダーを造りに行くよりも、3種類のトラックの進み具合の平均化を狙った「一般建物のアイコン早取り」が効率的で、しかも、一般建物に接した天然資源アイコンは一つ1VPなので、「終盤一般建物戦略」は、非常に強いのです。

また、一般建物の周囲の空き地を0にしても1VPなので、短い道路セットを買って、隙間を埋めるという技もあります。

それでもVPの小場が盛り上がらない人には、条件付き目的カードがあります。条件に対して1位3VP、2位1VPを与える公開カードが3枚、スタート時に提示されます。3VPは大きいので、多少ダイナミックな展開になります。


初めの数回は、自分の道路に苦しめられます笑。塔を上手く使ってください。

ゲーム全体としては簡単なゲームの印象ですが、タイル配置に関しては、少なからず悩みますので、重ゲーファンも楽しめますよ!

↑ 遠い国同士が密集する個人ボードは、アバンギャルドで楽しい。マチュピチュとカルタゴ港が隣り合うって、どういう標高差なんだろう…



※ レビューにご感想・ご不明な部分等ございましたら、ご遠慮なく下にコメントください🙂

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ウニカ
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山彦
ツナマヨ
おいどん
じむや
MIFFYBX
Sato39
荏原町将棋センター
荏原町将棋センター
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