Q.E.atcktさんのレビュー

相場の無い競りゲームです。ついでに言うと、お金チップもありません。でもプレイヤー間の意思疎通だけで相場が決まります。最後まで勝者が分からない変わったタイプのゲームです。

▼ゲームの概要

各プレイヤーに個人ボードと、お金を書くボードを１枚ずつ配ります。
ホワイトボードマーカーでそれぞれに書くことができるようになっていますが、基本的に個人ボードは最終得点計算にのみ使います。

さて、全員に今回競り対象のタイルが公開されます。国名、アイコン、素点が書かれており、それをいくらで落とすか、手番プレイヤーが金額を書きます。
最初の最初、ここに書かれた金額が、ゲーム中ずっと参考にされる数字となります。

さて、他のプレイヤーは手元のお金ボードにこっそり金額を書いて、手番プレイヤーに渡します。

全員書いたら、手番プレイヤーが中身を確認して、自分を含めて最も高額のプレイヤーにそのタイルを渡し、そのタイルの裏に落札金額を書きます。

使ったお金ボードの金額は消され、次のタイルの競りを行います。（手番は変わります）

こうして、規定ラウンド繰り返して終了です。

集めたタイルから得点を得ます。一般的なセットコレクション的なボーナスです。

そして、最後に使ったお金を比べます。

「もっともお金を使ったプレイヤー」は脱落します。

そして残ったプレイヤーの中で最も得点の高いプレイヤーが勝ちとなります。

▼プレイの感想

競りなど、何もなくても相場が成り立つ、を表したようなゲームです。
早めに競りで勝つと安めに落とせたりはしますが、ゲーム中、「これ以上お金を書けるわけにはいかない」といった状況が必ず発生するようになっているため、誰がいくら使ったか、タイルを何枚得ているかはすごく重要です。

雰囲気のみでゲームは進むため、多少ゲーム慣れしていないと、面白くないかもしれません。

最終的にあれやこれやあってもうまくお金が分かれるところがすごくよくできているゲームかなと思います。

そして何より、最初のビットの部分がその後のゲーム展開を大きく変えるゲームなので、その辺りもいろいろやってみると面白いと思います。

余談ですが、最初に１金、とかやると滅茶苦茶面白いと思います。苦しくて死にそうになると思う。全員。