ピット / デラックスピットBluebearさんのレビュー

『サイレント・ピット』の紹介です♪

これはモノポリーで有名な、アメリカのパーカーブラザーズ社から1904年に発売され、今も基本的な内容が変わらないという驚異的な古典パーティゲームの大傑作です。（100年以上ですから！）

テーマは『穀物取引』。

こう聞くと難しそうに聞こえますが、内容はノリと勢いのハイテンションゲームとなっています。ルールなどの基本解説は他の方々がたくさんレビューされているようなので、今回ご紹介するのは『サイレント・ピット』です！

このゲームは「手番」がなく、互いに交換したいカードの枚数を大声で「２枚！誰か２枚ない！？」と言って意見が合えば互いにカードの交換が成立する、というものですが、白熱するとこれがかなりの大騒ぎとなり、続けてやると声が枯れるほどの盛り上がりが最高に楽しいのです…が、ものすごく「疲れる」のと、「近所迷惑」になります（笑）。

ルールブックには声を出さない「サイレント・ピット」の紹介も書いてはあるのですが、この大声ピットを普通に体験すると、声を出さないと面白くない！と思ってしまいますよね。

我々もそうでした。

しかし少し前、友人宅でリクエストに応じてピットを出したはいいんですが、夜だったのでさすがにマズいだろうと、試に「サイレント・ピット」にチャレンジしてみました。

各自は、交換したいカード枚数を、指で「１」とか「２」とか見えるように差し出します。アイコンタクトで互いに合意したら、互いに指をチョンッ！てタッチして、そのままカードを交換します。（このチョンが大事で、交渉相手の勘違いが無くなるというメリットがあることに気づきました。これ意外に大きいですよ。）

その間カード枚数や内容を口に出してはいけません。ただそれだけです（笑）。

これが異様に盛り上がるんですよ。みんなじゃんじゃん指を出し、互いに顔を見渡し、必死でアイコンタクトします。

これが白熱してくると最高に笑えるんです。

だんだんみんな腰を浮かして、目を剥いて、必死の形相！（普段おとなしい女の子のこんな表情、なかなか見れませんよ♪）仲良し同士だと、その姿が爆笑ものです。

「あ～だめだ～」

「ちょっと、全然そろわないじゃないっ！」

「げ、またこのカード来た」

「きゃー！なんでおんなじカードなのっ！」

といった、ゲーム進行上のふつうの会話は問題ありませんが、サイレントで進んでいくと、みな意外にしゃべりません。（でも表情、息遣いとリアクションってこんなにも雄弁だということが良くわかりますよ。）

これなら夜中のアパートでも、夜のキャンプ場でも安心です。

ウチ最近これに慣れてきて、昼間でも「疲れるから」という理由でサイレントでプレイしております。

ただし、アガリのときの『チ～ン！』だけはどうにもなりませんね（笑）。さすがにこれがないと締まらないです。

ぜひものは試しでサイレントに挑戦してみて下さい。きっと新しい盛り上がりが体験できますよ！

【補足】

サイレントとは関係ありませんが、最近また箱から取り出したとき、スリーブ同士が張り付いていて、はがすとベリベリしたのにびっくり。

いやあ、これ手汗ですね（笑）。

仕方ないのでみんなでアルコールティッシュできれいに拭きました。そのくらい白熱してたって事ですね。