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  • 2人~5人
  • 60分~90分
  • 12歳~
  • 2010年~

ナヴェガドールmaroさんのレビュー

434名
6名
0
3年以上前

ポルトガルを出発して未開の地に航海し、植民地化したり、品物の加工・売買をしたり、工場を建てたり、教会建てたりしながら長崎を目指す。 

マックゲルツ氏がこのころまで注力していたロンデルシステムの総決算的なゲームである。

(ロンデル:選択可能なアクションスペースが環状に並んでおり、現在の配置から時計回りに規定スペース分までしか選択できないというもの。アクションの順列が決定されていることで、アクションの順序を規制したり、特定のアクションを連続で行うことを抑制できる)

ゲルツ氏のロンデルの名作といえば、アンティーク、インペリアルなどが真っ先に思い浮かぶが、最近ではテオティワカンにもこのシステムが採用されている。

BGGでロンデルを検索すると、いわゆる狭義のロンデルだけでなく、マンカラやムーブフォワードアクションのゲームもヒットしてくる。パッチワーク、ヘブンアンドエール、グレンモア、クルセイダーズ、フィンカ(これはまさにロンデルですが)などはまさにこれらのメカニクスに加えて優れた内容を誇る名作であるが、グレートウエスタントレイルもここに含まれているのには、ああそうか、という気づきを得ることができた。

このナヴェガドールは生粋のロンデルであるため、結構アクションがままならない感じである。それもそのはずで、いわゆる特化戦略が有効なゲームであり、このシステムにより選択の抑制がかけられていると考えられる。

ただ、特化、特化といっても、基本的には全体的に地ならししつつ、教会なり工場なり植民地なりにつぎ込んで恩恵タイルでボーナスを取るという流れに落ち着くのはお決まりで、かなり丸い印象を受ける。

ゲーム内の全体的な見通しが良いことも特徴である。どのようにすれば勝利点を得られるのか、また他人が何をしようとしているのか分かりやすい。なので他人とのバッティングを避けつつ、ちょこちょこ微調整しながらどこに注力しようかと考えることになりがちである。でありながら、早取りの要素もあるため、悠長に構えているわけにもいかない。

つまり、良くも悪くも、全体の流れに逆らわず、かつ迅速に取れるところから点を確保するなめらかなテイストを感じるゲームだ。

もっとも、各要素の勝利点に関するバランスは抜群に整理されており(それが丸いと感じる元凶なのだとしても)、そのうえでロンデルや市場相場変動といったうざいメカニクスを合わせているところなどは見事なものである。

大航海がテーマのこのゲームだが、初期状態から工場特化して航海しないという戦法が以前話題に上がった。後年に発売されたマルコポーロでも、契約ばかりおこなって旅をしないというネタがあった。どちらも、拡張なり続編なりで調整はされているのであるが、おそらくデザイナーが予期していないであろうそのようなプレイ方法が見つかるのは興味深いところである。


評価7/10  重さ6/10

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