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  • 2人~5人
  • 40分~60分

メゾン・ド・ナイトメアkanamatanさんのレビュー

691名
4名
0
3日前

寮の部屋をケンチクしまくって素晴らしい寮に改装して愛想尽かしで逃げちゃった屋敷幽霊を取り戻す作品。

一言で言うと早取り要素満載の変則タイル配置ゲー

ルールは割とシンプル。移動してケンチク!(お金を払ってタイル配置)、またはトリトリ!(お金をもらうアクション)の2択のみ。

基本的にケンチクも細かい条件はあるが、基本は2択。

金を払ってディスプレイからカードを選んでタイルを配置するのみ。接続した部屋数分の点数を入れるか、部屋に装飾品を配置して配置された部屋に接続している部屋数の点を得るくらい。

基本、部屋の配置も装飾品の配置も早取り。このあたりの殴り合いが見た目に反して苛烈になる。


トリトリもシンプルでキャラのいる部屋に接続された部屋×2のお金を貰うだけ。装飾品のある部屋でやると半額になる。


この2つを軸に経験値で解放される上級部屋タイルや得点で解放されるスキル、蜂月氏お得意のプレイヤーキャラ固有能力による味付けがなされている。

この味付けによりリプレイ性を担保している


終了時盤面。プレマは観賞用としては素晴らしいが見え返すと写真がうるさくなって見にくくなるのが難点。

良い点と悪い点

◎良い点

 ・プレイするたびに変わる寮

  部屋タイルのカタチが特殊なこと、皆が高効率の得点を得られる配置を狙うと必然的にガッタガタのタイルが生まれる

 ここに更に大部屋タイルを入れるとサイズ感にズレが生じてカオス度が増す

 これによりホラーハウス、ハロウィンタウンという設定に忠実なデザインが生まれる


 ・キャラごとの能力

 キャラ毎に能力が変わる。今作はルールがシンプルな代わりに個性強めの固有能力が用意されている。

 例えば、専用の部屋タイルを持ち大量得点を狙えるキャラ、専用の装飾品を持ちばら撒くことで相手を妨害しながら戦うキャラ。

 トリトリをするたびに得点を稼ぐキャラなど色々なデザインがされており、シンプルなルールなのに遊びがいがある作品になっている

また、全員共通効果のスキルもある。これは基本的に点数を稼ぐと解放される。このスキルをどの順番で獲得してからどう組み合わせていくかもこのゲームの面白いところ。

◎悪い点

・最凶ザッハトルテと最弱カヌレ

 キャラ固有能力があるのは分かるがこの2人が酷い。

 ザッハトルテは宣伝媒体、箱絵のセンターの看板キャラ。小さい菱形の固有タイルを持つ。その上、他のキャラと異なり最初からスペシャルスキルを使える好待遇っぷり。

 とにかく得点効率が良く使うと常時他のキャラよりも5点〜10点くらい先行する。

 この作品は終了トリガが規定点数、点数を稼ぐと能力解放もあるため先行する=有利になる。結果、スロースターター型を封殺するレベルの戦力となっている。

 逆にカヌレは最初に固有能力が潰されており、高コストのスペシャルを切って初めて固有能力が使えるようになるスロースターター型。ただし、スペシャルを起動するとトリトリの獲得金が半分になる。

 このせいで点数が稼ぎにくく先行される。先行されると良い位置を確保しにくくなり点数が稼げない悪循環に陥る。やっとこさスペシャルを切っても能力的にはザッハトルテには大きく劣るのもつらい。ちなみに順当にやるとスペシャル切るくらいでザッハトルテは終了トリガ手前くらいになる。ナニコレ。

一応、それ以外のキャラでやると結構良い戦いになるのである程度のバランスは担保されてはいる。



・文字&アイコン超小さい

 盤面見てもらうと分かるけどスペースを結構食う。そのためカードは割と脇に寄せられる。その割に文字ポイントが小さくて読みづらい

 部屋タイルは好き勝手置けず部屋タイルの縁に描いてあるアイコンを合わせないと配置できない。このアイコンの形は△◯✚の3種類。このアイコンもかなり小さく見にくい。

色弱対応とは思うが色分けなど別な工夫も欲しかった。


・ダウンタイム

 部屋も装飾品も早いもの勝ち、キャラがいる部屋は通過はできるが止まれないシステムのため、自分の番が来るまで最善手が確定しない。ゆえにダウンタイムの始まりが自分手番が来てからになってしまう。

 そのため、長考になりがち。先に挙げた要素は相まってダウンタイムは結構なことに。

 初回は3人くらいに抑えたほうが良いかも。


以上。メカニクスやキャラ固有能力など良い作品ではあるが、残念な理由がホントにマイナスなのがツラい。

拡張を出すと公約しているので拡張をだすならタイルやカードを見やすくしたアプグレを入れて欲しいところ。

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iscia P
鈴木和幸(s999)
びーている / btail
Nun Nori
kanamatan
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