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  • 2人~6人
  • 20分前後
  • 6歳~
  • 2011年~

リサイクルレモネードさんのレビュー

62名
3名
0
5日前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

ゴミのリサイクルをテーマにしたゲーム。

友人たちと5人でプレイしました。


前にもカワサキファクトリーさんの

ゴミのリサイクルがテーマのゲーム

「アールエコ」を遊んだのですが、

アレとはぜんぜんプレイ感が違いました。


あちらはカードマネージメントのゲームでしたが、

こちらは、競りがシステムの根幹になっております。

でも、ただの競りではございません。

ライバルを競りでぶん殴るゲームございます。

「アールエコ」もメチャ面白かったのですが

こちらも白熱してメチャ盛り上がりました。


ルールを簡単に説明しますと、

まず、このゲームには2種類のカードが登場します。

色んなゴミが描かれたゴミ(廃棄物)カードと、

5色に色分けされたゴミ箱が描かれたコンテナカードです。


ゴミカードに描かれてるゴミは、

その種類により色分けされていて、

プラスチックは黄色、燃えるゴミは青色、ビンは緑色、

電池は赤色、生ゴミは灰色になっていて、

これはコンテナカードの色に対応しています。


ゴミカードの中には1色だけでなく、

上下2色に分かれたカードもあり、

どちらの色のゴミカードとしても使用できます。


コンテナカードは全部で25枚あり、

色分けされたゴミ箱と1~5の数字が書かれています。

(なぜか4の数字だけありません)


つまり、赤の2のゴミ箱とか、

青5のゴミ箱とかがあるわけですが、

この数字は点数です。

赤3のコンテナカードを手に入れれば

3点ゲットとゆーワケです。


さてプレイは、2種類のカードを、

それぞれ別の山にして、

ゴミカードから各自5枚ずつゴミを受取り手札にして

親を決めてゲームスタート。


親はコンテナカードの山から1枚を公開して

そのカードを獲得する競りを親から時計回りに実行します。


赤のカードを手に入れるには赤のゴミカードが必要であり、

あとは皆さんのご想像通り。


例えば赤1のコンテナが公開されたら、親から順番に、

自分の手札の赤のゴミカードを好きな枚数宣言して

自分の前にプレイします。

プレイするカード枚数で競りを行うのです。

「オレはそのコンテナを手に入れるのに

赤を2枚出します」みたいに。


これは競りなので、

次の番の人は前の人より1枚以上多く宣言して出すか、

もしくはパスします。


んで、ここが通常の競りとはちょっと違うのですが、

通常なら1回パスしたら、

その競りからは完全に降りたことになり、

もう参加はできないのですが、このゲームは違います。

自分の番にパスしても、

また自分の番になれば、再び参加できます。


そして、これは日本語のルール記述が曖昧で

間違いがちな部分なのですが、

カードをプレイした後も、

再び自分の番になれば、カードを追加できるんです。

(もちろん、その時点での最高数より多い枚数になるように)


例えば、赤3のコンテナが公開され、

親が、赤を2枚出し、次の人がパス、その次が赤を3枚出し、

再び親に番が回ってきたら、

親は新たに2枚追加して赤を4枚にでき、

その次のパスした人も、

赤5枚をいきなり出すみたいな感じです。

1人以外、連続で全員がパスすれば、

最高数を提示した残った者が競りの勝者です。


なぜ、こんな競り形態になっているのか?

そこにこのゲームの恐ろしいゴミの闇があります。


どーゆうことかと言いますと

最終的に競りに勝った者は、

そのコンテナカードを手に入れ(つまり得点ゲット)

自分の前にストックします。

そして使用したゴミカードは全て捨てます。

これは、無事ゴミ箱にゴミを破棄したってことです。


では、競りに負けた他の者はどーなるのか?

競りの敗北者になってしまえば、なんと、

出した自分のゴミを全て受け取らなければならず、

これも手札に戻さず、自分の前にストックしちゃうのです。

そして、これはゲーム終了時、

1枚マイナス1点になってしまいます。

ゴミを出したけど、

ちゃんと破棄できなかったとゆーことです。


つまりこの競りシステムは、

最初は少ない枚数を宣言して、

他の誰かにカードプレイするように誘導し、

最終的に競りで勝って、

相手に出させた分だけマイナス点を食らわせる、

競りによる攻撃を助長させるためのシステムなのです。


もちろん、それは他の人も考えているので、

その色のカード枚数に自信のない者は、

最初からパスして競りに参加しません。


でも自信がある者は、その誘いにのって、

自分は、これが限界やねんって顔で、

現時点の最高枚数より少しだけ多く宣言してくるので、

ここで、ちょっとずつ数字が上昇する

よくありがちな競りが展開されます。

しかし、これの本質は競りによる殴りあいです。


早く降りれば降りるほど傷は浅いのですが、

でも「勝てるかも」って希望が背中を押し、

勝利の妄想に憑りつかれ降りるタイミングを逃し、

結果、競りに負けてマイナス点とゆうゴミを抱えこむ。

そんな戦場なのです。


実際のゲームでは

最初はみんな5枚しか手札がないので、

競りもそんな熱いもんでもなく控えめ。

すぐに競りから降りる者も多く、

このゲーム大丈夫か?みたいな空気感でした。


実は手札の補充は運なんです。

コンテナカードの山に

5枚だけ紛れ込んでる補充カードが出るまで、

一切補充はありません。親もそのまんまです。


補充カードが出れば、その場ですぐに全員

5枚ずつゴミを補充でき、ついでに親も左隣に交代。


なので序盤は、

「もっとゴミをくれー」

「はやくゴミが欲しいねん」

そんなゴミを求める声がプレイヤー間で

充満していきます。


しかも最初は手札が5枚しかないので、

自分の手札にない色も多く、

青がないのに、序盤で青の5のコンテナなんか出ちゃうと、

そもそもの競りに参加できず、

誰かに青1枚とかで取られちゃったりとか。


そんな中、よーやく補充カードが登場。

全員、待ってましたとゴミを補充。


次の競りで勝負するでとウハウハしてたら、

次のカードも補充カード。

おお、また5枚増えたで、これでバリバリいけるでー。

しかし、次のカードも補充カード。

おいおいおい、多すぎや、今度はゴミが多すぎや。


手札が一挙に全員15~20枚になっちゃて、

笑ろてまうねんけど。

でも運なので、どこで補充が出るかはわかりません。

ゲームスタートでハイ補充も起こりえます。


んで、みんなの手札のゴミが大量になった時に、

緑の5とか出ちゃうと、

そこからはもうこのゲームの真髄である

競りのバトルロワイヤルが勃発。

コンテナの数字が高いほど、競りは激しくなり

みんなの欲望を刺激します。


「緑を10枚」「いや俺は緑を12枚」

「あたいは13枚!」「14枚!」

これわかります?

負けちゃうと一挙にマイナス10点とか食らっちゃうワケです。


しかも熱い戦いに参加した者は、勝とうが負けようが、

今度はいっきょに手札がなくなり、ゴミ不足に陥り、

またゴミをくれー状態になっちゃいます。


しかし競りに参加してない者も安心はできないのが、

このゲームのよく出来たところで、

ゲーム終了時、

手札のゴミも全てマイナス点になってしまうんです。

手札に残しても地獄、競りに負けても地獄。


序盤はあんなにゴミをくれーと叫んでいたのに

後半になるにつれ、今度は増えすぎたゴミに悩まされ、

それらを処理するためには競りに勝たなければなりません。


後半、赤1のコンテナが出て誰も出さないので、

とりあえずここで大量の赤のゴミを処理しておこうと

赤をめいいっぱいの7枚で宣言したら、

いきなり赤の8枚を宣言されて、

見事にマイナス7点をくらい、

狙いうちされたーってなこともありました。


要するに、このゲームは

競りを通じていかに相手にマイナス点を食らわせるかを目的とし、

そのための駆け引きや心理戦を楽しむゲームなのです。


ちなみに上下2色に分かれたハイブリッドゴミを

どう使いこなすかも、勝敗を握るカギになっています。


とゆーことで、

戦略と心理戦が交錯する競りによる戦いを体感したい者は、

このゴミの山に集いたまえ。

ゴミを処理する者、ゴミを抱え込む者

手札のゴミに悩まされる者、

それぞれのゴミ戦争が、今始まる。

はじまリサイクル。おすすめでーす。

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touring123
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